野球漫画好きにこそおススメ
絵もはっきりしていて素敵だし、集団生活の良さ、学ぶところなど、盛りだくさん。そしてなんといっても、複雑な野球のルールがとても分かりやすく描かれているので、なんちゃって野球ファンにはとてもおススメの作品です!前シリーズより更に選手としても人間としても成長していく主人公達や、チームの絆が深まっている雰囲気が感じられて素晴らしいです。きっとどの競技にもあると思いますが、そのプレーにかける情熱や、ぷっと吹いてしまう瞬間まで、丁寧に描写されていると思います。
俺は今、この場所に立っている───。2年生となった沢村栄純(さわむら・えいじゅん)が、ついにセンバツ甲子園のデビューを果たす! 目指すは全国の頂点のみ!! 名門復活へ。青道高校野球部の快進撃が始まる!!
ダイヤのAの続編。春の甲子園の場面から始まる。主人公の沢村は初戦こそ投げたものの、優勝候補の巨摩大藤巻戦では出番なく、その試合は沢村のライバルである降谷に託された。その試合は負けてしまうのだが、降谷の圧巻のピッチングは見ているものにインパクトを残した。沢村はこの試合投げることができなかった悔しさをかみしめ、夏こそは自分がエースで甲子園のマウンドに立つんだと決意するわけだが、結果的に夏の地区予選ではその思いを成し遂げる。沢村と降谷はエースを争うライバル関係だけどギスギスした関係でもなく、お互いを認めあっているところが面白いところである。150キロ以上のストレートを持つ本格派・降谷と、メンタルモンスターの技巧派・沢村。どちらにも良さがある。目標は甲子園出場なわけだが、お互いが最大のライバルとなる存在でもある。この二人が互いに高め合い成長していく過程が素晴らしい。