思わず自分語りしてしまうほど、絶大な影響
封神演義は中国のお話が原作なんだって! と友人から聞き、先のストーリーを知りたいと思った当時の私は図書館にあった「封神演義」に果敢にも挑戦、文字の多さにあえなく敗退した。 そして、漫画家という職業を尊敬すると同時に、毎週のジャンプを楽しみにする生活に戻った。 とはいえ、この漫画のお陰で中国に殷と周という時代があって、紂王と武王がいて、と簡単な中国史の始まりを知ることができ、歴史の授業でさらっと名称が出ればキャラクターの顔が思い浮かび、なんだか心浮き立つ気分を味わうこともできた。 四字熟語の「酒池肉林」も「封神演義」で知った。あれはなかなか衝撃的なビジュアルだった。 知らないことを自然と身につけることができる漫画のパワーって偉大だよなあと思う。 そして私が好きだったキャラクター・藤崎竜先生版の太公望といえば、ぐだぁっとしたマイペースな性格と、あのツノのような頭のかっこいい結び目、ほっぺたのカワイイZマーク。 イラストを描くときは真似してZをほっぺたに描くだけで、絵がものすごく下手な自分でも、カワイイ絵が描けた気がした。 さらに手足を大きくデフォルメして描く技を真似して、さらに上手になった気分を味わった。 周囲の絵が上手な友達は、先生が描くイラストの要素があった気がする。 他の方のレビューをみても、みんな思わず思い出すことがあれこれあるようで、絶大な影響を与えた作品だと思う。
90年代の少年ジャンプで連載されていた美少年がたくさん出てくる歴史もの漫画です。この漫画のおかげで人生おかしくなった封神世代の一人ですが、とりあえずなにも後悔する事はない、とだけ言っておきましょう。
作品の世界観、キャラクターいずれも最高峰レベルの漫画です。
最終的には”封神演義”という物語そのものが好きになれます。
割と女性人気の高い漫画ですが、個人的には男性読者にこそ熱く語って頂きたい名作です。