可愛い表紙で気になったので読みました。
ソースの話、いいですね…
感動の押し付けみたいな感じでは一切ないし、ご飯を食べてる中にもその人の人生が垣間見えたりどの話も好きでした!
余談ですがうちは天ぷらに醤油でしたね!あと塩とマヨ なんか違うなと思ったら実は母親カレー粉を入れてたとあとで知りました。食は家庭が出ちゃいますよね
【「ごはん日和」作品ピックアップ③】
例えば目玉焼きに醤油をかけるかソースをかけるか、という話題になった時に、少数派だったソース派の人が明日から醤油にしよう、と思ってもなかなかそうはいかないですよね。昨日まで好きだったソース味を今日から味わえない違和感、物足りなさに耐えられなくなって、翌日にはまた、ソースに手を伸ばすのではないでしょうか。
人の好みとか、習慣というのは簡単には変えられない。それはその人の歴史とDNAに刻まれたものだから、どうしようも無いものです。しかし人は、そんな他人の趣味嗜好を、割と簡単に断罪してしまいがちです。
私への配慮に欠ける外部から、いかに私の日常を、好きという気持ちを、大切に守るか。そんな営みを、食を通じて綴った短編集がこの『午前4時の白パン』です。
物凄く凝ったメニューとかではなく、ごく身近な「食」に関するルーティン、毎日の活力の素、止められない変わった食べ方、人に内緒の行きつけのお店などが描かれ、共感ポイントが多いです。
さらには自分だけの大事な時間、好きな誰かと共にある喜び、大切な人の好みや故郷を共有するなど……自分を大切にし、他人に心を寄せる優しい物語が綴られ、地味だけれどじんわりと心に染みます。
イラストレーターでもある著者の木村いこ先生の、朴訥な絵柄も物語の優しさを増幅。出てくるお店の庶民的な感じも絵柄によって質感が出ていて、小洒落たお店を探すのに疲れた人、自分だけの隠れ家を探したい人などは、この作品を読むとホッとするでしょう。
【「ごはん日和」作品ピックアップ】として、以下の作品を取り上げています。
①14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。
② 笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん
③ 午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】
可愛い表紙で気になったので読みました。
ソースの話、いいですね…
感動の押し付けみたいな感じでは一切ないし、ご飯を食べてる中にもその人の人生が垣間見えたりどの話も好きでした!
余談ですがうちは天ぷらに醤油でしたね!あと塩とマヨ なんか違うなと思ったら実は母親カレー粉を入れてたとあとで知りました。食は家庭が出ちゃいますよね
第二話のソース天ぷらですね。本当にいいですね!
文学だと味わい深い食エッセイって沢山ありますが、漫画で、コンビニコミックの連載でこの味わい深さはすごい。確かに食を通じて人生を垣間見れる、しみじみとした作品です。
地域性もあれば歴史も遺伝もありますしね。天ぷらとマヨはまたレアかもしれないですが、それを形作ったものに思いを馳せるのもいいですね!