イケメンの冷やかさ
以前ドラマやってましたね。思い出して読み返しちゃいました。 和ホラーは怖さが脳に残る。 サラッとした書き方だけど、コマづかいがなんとも言えない間を表してて恐怖感掻き立てる。心の隙間にスッと入り込んでくる周りの人たちに困惑する主人公。 除霊シーンは何ともヌメッとしていて何とも言えない。 私的には好みでしたが、BL要素があるので苦手な方はちょっと難しいかも。
書店員の三角は、昔から不気味なモノを視てしまう体質で、除霊師の冷川にその才能を見い出され、無理やりコンビを組まされてしまう。冷川はすご腕ではあるが、情緒や生活能力に欠けており、お茶出しや「空気読み」など三角の出番は多い。そんな中、ある殺人事件に遭遇し…。日常に潜む恐ろしくかつ不思議な現象を見つけてはズバリ解決☆凸凹コンビの霊感エンタメ!
いまさらながら気づいたけどこのシリーズの表紙、めちゃくちゃ気持ち悪いな。
もちろん褒めてます。
本編の背筋が寒くなる不快感を現実世界にまで侵食させてきている、物凄く凝られた表紙の意です。
物理本の触り心地の話なのですが、
まず表面が普通のツルツルの箇所とマット加工されているサラサラの箇所があるんですけども、ただこれを触るぶんには面白い触り心地だなとしか今までは思っていなかったんです。
だけど最新刊を読んでて気づいたんです。
表紙のフチ、折り返しの部分にも毛羽立つようなザラザラとした触り心地の加工がされてるんですよね。
なのでマンガを読んでる時にこのフチの部分が親指に当たって絶妙に不快感があるんです。
さらに表紙に触れている他の指の感触もツルツルであったりサラサラであったりと指ごとにチグハグなんですよ。
これがほんとにもう絶妙に気持ちが悪い。
見知ったものを触っているはずなのに、
何か得体の知れないものを触っている感覚。
それが本編の読み味とリンクして最高に気持ち悪い。いや、キモチイイ。
窓の向こうを覗き見してるつもりだったのにいつの間にかこちら側にきている。
これだから紙の本はやめられないんですよね。
うおおお〜!着眼点がすごすぎる…脱帽です。今すぐ本屋に行って手触りを確かめたくなりました。ヤマシタトモコ先生の作品だと、裸で外には出られないも装丁が素敵でしたがさんかく窓もだったとは…!
視覚のみならず触覚まで利用した、4DXなホラー漫画読書体験すごい