自分に嘘をついてはいけない。
ひょんなことから自分の作品(自分では作品とさえ思ってない)が独り歩きして、やりたいこととずれたり周囲から過剰に期待されたりして、ドタバタする話。 嘘は心を殺します、のようなセリフがあり、ほんとにそうだよなと共感しました。仮病や忖度なんて誰しもしたことあると思いますが、人に対して嘘をつくと、その後の自分も引きずるし、嘘をついた相手の顔をまともに見れなくなるし、心は死に、孤独になっていくよなと。 が、本作の本質はそういう罪悪感的なことじゃないんだと最後まで読んで気付きました。むしろ自分に対して嘘をついている状態の方が苦しいということなのかなと。 沁みました。再読すると思います。 ネタバレにならないよう抽象的な物言いになりましたが、ぜひ読んで欲しいマンガです。
性と性をテーマにした青春漫画。
やたら絵が上手い新人だなと思い調べてみたら有名な方なんですね。
名義が変わっていて気づかなかったのですが、illustrationシリーズで拝見したことがある方でびっくりしました。
安定した画力があり読みやすかったです。
特に女の子の描写が素晴らしく、この年代特有のいじらしさや夏の湿度感がよく表現されていました。
個人で製作されている作品もすごく良かったので、もっとたくさん読みたいです。
落とし所も説教臭くならず、高校生の等身大な答えという感じがして好きでした。
個人的に最後のページが描写、テーマ性共に好きです。
大成して欲しい作家。