谷川史子は品が良い
2、3年に一度読み返すと「ふぁ〜」となる素敵な短編集です。 一番好きなのは「おかえりなさい」という、実姉(家出中)の夫=義兄を好きになってしまった女の子の話。なにが大変かって、主人公は姉夫婦と父親と同居してたもんで、姉が居なくなってからは3人暮らしなわけで、そんで義兄がまたいい人で、家でした姉を一途に待ってるし…というにっちもさっちもいかない恋の話なわけです。わかりますか? 次に好きなのが、「途中の棲家」という話です。 家のことがなんにもできない女の子が、とある事情で急に自立しなければならなくなり、家と職探しと始めるも自分の世間知らずさに落ち込むが… とある不動産屋と運命的な出会いを果たし、少しずつ独り立ちの準備が整い始め、意外な才能も見つかり…という成長物語です。 女性向け漫画なのでそれぞれの暮らしや恋愛にフォーカスした話ですが「恋の話が読みたい!」というよりも、上質な漫画が読みたいという時にいいかも知れませんね。でもたまにピリッとスパイスが効いてます。 これらを読んだ後にあのオマケ漫画は笑ってしまう。
試し読みしただけですが、
一気に引き込まれる作品✨
この絵と、主人公の感情の描写が丁寧に描かれている感じ、大好き。