格ゲーお嬢さま百合マンガ『対あり。』感想戦にコメントする

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名無しお嬢さま
1年以上前
2019年冬、折しもインターネットお嬢様なる概念が巷を騒がしていた頃、本作はこっそり連載準備されていたわけです。 そんな世相をバリバリに反映した『対あり。』が面白くないはずがない! 主人公の綾はお嬢さまに憧れて黒美女子校に進学するも、周囲の圧倒的お嬢さまオーラの前に気後れする日々…。 ある時、同級お嬢さまから絶大な評価を受けているトップオブお嬢さま「白百合さま」が放課後の教室で一人黙々とアケコン(※アーケードコントローラ)をしばき倒す現場を目撃してしまう! そう…お嬢さまは格ゲーマーだったのだ!!! 豪腕極まれリという展開にくわえ、恐ろしいことに本作はド級の百合マンガでもあるので格ゲー界隈の業の深さを掘り下げつつキャラの感情で物語を駆動させていく。 ふたりが出会い、どう心を動かされたのか、一話の時点でも魅力タップリ。綾が「キラキラ」を取り戻す過程をなんとしてでも見届けたい気持ちになる。あと対戦の行方も。 色々言ったけどとにかくめっちゃ好きだし面白そうなので、このトピックでもぜひお嬢さま各位による感想戦を繰り広げていただければ嬉しいですわ。 投稿ありがとうございました。
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
迸る「体液」作家・江島絵理! #1巻応援
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 江島絵理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
『対ありでした』の内容については前のクチコミを見ていただくとして、ここでは本作の作者・江島絵理先生の過去作を引き合いにして、本作の魅力を別角度から見たいと思います。 まず『対ありでした』の1巻表紙、カワイイ女子の「涙」が印象的です。結んだ口、溢れる大粒の涙。強い感情がもう、そこにはある。 江島絵理先生の前作『柚子森さん』でも、小学生女子の柚子森さんの「涙」が、印象的でした。女子高生の主人公・みみかに惚れられる柚子森さんは、普段はクールです。いつもテンパっている年上のみみかを、表情を崩さずにリードする役割。 そんな柚子森さんが、遂に涙を流す時というのは、感極まった想いと怒りが溢れる瞬間でした。思わずもらい泣くような、強い感情の大粒の涙。 一方みみかは、柚子森さんの前では常に紅潮しながら、汗をかいている。そして柚子森さんに気持ちをぶつける時、やはり大粒の涙を流す。二人の流す、ここぞという時の「体液」に、心を持っていかれるのです。 さらに前前作『少女決戦オルギア』では、例えば殺される間際の女子高生の、震えと共に汗・涙。今際の際に流れる体液が表現する恐怖に、同調してしまう……それは殺す側の主人公・水巻舞子の、汗ひとつかかないクールさとの対比で強調される。 さらに致命傷の傷から噴き出す血液は、瞬く間に怪物となって、敗者を喰らい尽くす。死の刹那の、黒い奔流。 ここぞという所、極まった瞬間に迸る体液の生々しさに魅せられる、江島絵理先生の創る画面。 『対ありでした』でもそれは、遺憾なく発揮されます。皆の憧れのお嬢様「白百合さま」は、普段は汗などかかない。湿度0%のさらっさら。それが人知れずアケコンに向かう時……汗をかき、負ければ涙し、噛んで血すら吐き……熱すぎる感情剥き出しの、度を越したゲーマーが湿度100%で表現されます。 そこにはやはり、熱く飛び交う、過剰な感情表現としての「体液」があるのです。 そんな白百合さまを、たまたま見てしまった主人公の綾。お嬢様を目指して格ゲーを捨てた綾に、その姿はどう映るか。綾は白百合さまに心動かされるのか、白百合さまに煽られて、体液を迸らせる時は来るのか……。 ○○○○○ 『対ありでした』を楽しまれた方は、江島絵理先生の「体液」と熱い感情のある旧作も、どうぞご覧下さい! 少女決戦オルギア https://manba.co.jp/boards/17564 柚子森さん https://manba.co.jp/boards/73510
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