一巻読んでみた!
おじさん×若いこは多々あれど、 がっつりお、おじいさん…! いや、おじさま? ここまで年が離れると第三者目線としては微笑ましく読めてしまうんですけどどうでしょう。
自分も枯れ専になりそう…!と思うくらい榊教授がカッコいい。そんな教授を好きになったのは、内気な性格でいつもモノトーンの服ばかり着ているからあだ名がシュバルツ(=黒)さんな主人公。二人の恋愛の進行スピードはめちゃくちゃゆっくりなんですが、この遠回りがとても大事なプロセスなんだなと思える結果になるのが好ましいです。大人しい性格の主人公が成長する物語って見た目を変えていくことが多いと思うのですが、シュバルツさんは最後まで黒を着続けるのが特にいいなと思います。
作中では哲学とか文学の言葉を引用したり知的な雰囲気のあるシーンが多いのですが、教授と教え子の立場での恋愛であることやかなりの歳の差があることを家族に説明する現実的なシーンもあって見応えがありました(ちょっと昼ドラっぽいんだけどそれがいい)。それが最終7巻なんですけど、実は同じ巻でようやくお付き合いが始まったのに榊教授の病気で余命わずかであることが判明するんです。急な展開ではあるんだけどここまでズバズバ切り込んで描かれてる作品は他にないと思います。悲しさがないラストもとても素敵でした。
地味な内面と外見から、ドイツ語で黒を意味する“シュバルツ”さんと呼ばれる大学院生・元子(23歳)。憧れのドイツ文学教授・榊(64歳)に告白するも、勘違いと断言され…。これは“嗜好”か“恋”か。「恋の定義」を模索する、年の差恋愛未満ストーリー。
地味な内面と外見から、ドイツ語で黒を意味する“シュバルツ”さんと呼ばれる大学院生・元子(23歳)。憧れのドイツ文学教授・榊(64歳)に告白するも、勘違いと断言され…。これは“嗜好”か“恋”か。「恋の定義」を模索する、年の差恋愛未満ストーリー。