ネタバレ
名無し

親友のマリコが死んだことをニュースで知ったシイノトモヨ。
子供の頃より虐待を受けて育ったマリコは自殺をした可能性が高く、葬式もまともにしてもらえない。そんなマリコに自分が何ができるかと考えた末、トモヨはマリコの父親から遺骨を奪い、逃げた。

家に行ってから逃げるまでの一連の流れがすごい。地獄からマリコを救ってやるという主人公の想いが爆発するシーン。
また、こうなる前にマリコを助けてあげられなかった負い目もあり、すこし血迷ってしまった感もあるが、トモヨにとってマリコはどういう存在だったのかが伝わる。
マリコの家から逃げたところで一話目が終わるが、このまま遺骨を抱えてどこへ行くのか…
「2人」の逃避行の続きが早く読みたい。

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マイ・ブロークン・マリコ
マッチョレディの皮を着た銭形警部
マイ・ブロークン・マリコ 平庫ワカ
SS
SS
彗星の如く現れ、2020年〜21年に多くの賞も受賞した名作。話題になっているのは知っていたけど偏屈オタクは『私が読まなくても他の人が読むもの…』と謎のツンを発揮し読んでませんでした。周りの熱もだいぶ落ち着いたようなのでそろそろ頃合いか…と手に取りました。 絶賛されているコメントはたくさんあるので、ちょっと違うところで感想を述べると『ゆる△キャンとかは外見が女子高生で中身はおじさんだけど、マイブロークンマリコのトモヨは外見一般社会人女子だけど中身は銭形警部(ルパン)やな』という感覚でした。 明らかに世の一般社会人女子が行うには難易度の高い言葉遣いと行動力、もろもろ非常にマッチョ。(でも心の柔らかいところはあるの)という人間性で、なんだろう…見たことがあ…ぜ!銭形警部だ!!とハッとしました。(※個人的見解です) 友人の死や毒親のような重めのテーマを扱っているのに、強靭にしなる折れない刃のような芯の強い心臓を持つ主人公なので、暗く落ちすぎない快活な喉ごし。女性像としては非現実で、これまでの女性誌では産まれなかったであろう人物像だと思います。だがそこがいい、というところまで持っていけたのが今作の成功点で活劇的な描き方がその切れ味をあげています。 『少女漫画の皮を被った少年漫画ハートなちはやふる』『ヤンキー漫画と見せつつイケメン盛り盛り女性も食べられます東京卍リベンジャーズ』とか、アレンジを効かせたミックス感のある漫画が人気になる傾向が強く感じてますが、これもその一つかなと。 既存の枠を越境し、いろんな人がいろんな漫画を読むようになった今だからこそ、こういった作品がしっかり評価される環境になったのだろうなと思います。この調子でブランニューな漫画がどんどん増えると嬉しいな!日本の漫画はまだまだ伸びしろですね!!
マイ・ブロークン・マリコ
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