時を超える野球漫画!『アノナツー1959ー』を語ろう!
アノナツ―1959― 福井あしび
一年生左腕・拝郷ナツが祖父との約束「甲子園出場」を懸けた地方大会決勝に挑む中、球場を落雷が襲った。
気づくとナツは一人、見たことのないこじんまりとした野球場に。
混乱するナツが出会ったのは、高校生の姿をした祖父・拝郷正也!
ナツは、1959年の夏にタイムスリップしてしまったのだった…。
祖父と孫の時を超えた絆… 未だかつてない野球漫画!
【著者】福井あしび
【作品】嘘つきは殿様のはじまり マコトの王者
(「サンデー公式HP」より)
https://websunday.net/rensai/anonatsu/
アノナツ―1959―
第1球 晴天の霹靂
・雷でタイムスリップがいい
落雷では1.21ジゴワットの電力が得られる(BTTF並感)
・おじいちゃんの前作主人公感すこ
・主人公が「21世紀のアスリート」なのがいい
「試合後に腕をアイシングしながら、スマホでフォームをチェック」という、スポーツ科学とテクノロジーを使い倒し、アスリートととして、受け入れられないことはハッキリと断るのは今っぽい
・高校野球文化を描くのがうまい
県大会決勝の朝。祖父世代の後援会長、商店街の人々、少年野球チームの子どもたちが万歳三唱で主人公を送り出す…。
主人公を老若男女が応援している姿で、「高校野球」という日本文化をこれ以上なくわかりやすく描いている。
・タイトルが覚えやすい
やたら長い文章タイトルや、「○○と誰々」のようなタイトルが氾濫するいま、4文字で覚えやすく、かつ掛詞になっていてヒネリも利いているタイトルは高感度高い
・主人公の名前めっちゃ推してくる
祖父・正也とバッテリーを組んでいた友呂岐さんが、主人公のことを何度もフルネームで呼ぶのが上手いな〜と思う。
基本的に、登場人物の名前は覚えないで漫画を読む自分でも、こう連呼されたら覚えざるを得ない。