異世界から帰ってきたおじさん
異世界から帰ってきたのは2017年。 当時の日常がすでに古くなりつつあるのが少しさみしい。 最近、「SEGAのハードを選んだ人間」Tシャツが発売されていたのを思い出してしまった。 プレゼントしたら、おじさんはうきうきと着てくれるんだろな。 異世界の人間は現実世界の人間ではないから、オーク以外、美男美女だらけなんだろうか。 おじさんの扱いがひどすぎて泣けてくるし、ものともせずに過ごすおじさんにも泣けてくる。 ツンデレに気づかないのにも泣けてくる。 でもツンデレだなんて、そんな細かいことに気づく感性があったら、変な勘違いを続けてやばい人になっていたかもしれないから、鈍感なくらいがちょうどよいのかもしれない。 異世界で必要なのはチートな能力に加えて、人々に紛れ込めば埋没しそうな容姿。 ひとつ勉強になった。
流行りに流行った異世界転移のあるあるを皮肉った、あるいは逆手に取ったギャグになってます。この発想にはやられた!って感じです。
・17年の昏睡から目覚めて浦島太郎状態なおじさん
・言語も文化も異世界に染まり切ってしまい、魔法まで使える
このズレ具合がものすごく絶妙に面白く、今でこそ当たり前の共通認識になったお約束(「ツンデレ」とか)が17年前の人には通じないというジェネレーションギャップが新鮮でした。
ちなみに表紙の女の子は、異世界に居たころの旅の道中、人格否定や罵倒を繰り返しながらまとわりついてきたんで適当な町で撒いて逃げたそうです。
人格否定や罵倒を繰り返しながら(ツン)
まとわりついてきた(デレ)
おじさん…;;
この鈍感主人公の血が、確実にたかふみにも受け継がれてるのすごい好き
藤宮頑張れ!!