給食の時間に牛乳イッキしたよね
小学生にとってプライドを懸けた戦いである「牛乳のいっきのみ」をモチーフにした短編読切。 最強の敵、よっしゃん(男子)を倒すために、ゆりっぺ(女子)があの手この手で挑むけど…。 10pと短い物語の中で、子ども時代の気持ちや、給食での思い出を呼び起こしてくれるような力を持った、良い読切でした。 温かみあるタッチの絵に、活き活きとした関西のしゃべくりがハマってた。
何かをしているときやふとした瞬間、ふわっと浮きあがってくる過去の記憶。
想い出。
想い出にふさわしい、ふわっと線が少なくて懐かしくてほがらかでかわいい絵柄。
日常はオチがつくわけでも何が起こるわけでもない、それがいい。
何か起きるかもと期待するから楽しい。
しかし負けた悔しさは忘れない。
それが人生だ。
心の奥の宝箱、幼きあの日の思い出をノックする。 (ビッグコミックオリジナル2018年第18号)