かみのとりで
あらすじ
太平洋戦争の末期、戦火にさらされた大阪の町で、すきっ腹をかかえながら好きな漫画の道にうちこむ一人の少年がいた……。表題作「紙の砦」他、巨匠手塚治虫が青春時代の思い出を綴った6編を収録して贈る自伝的作品集!
さすぴしょん
あらすじ
男は妻を亡きものにすべく、家庭用の調理ロボットに、つぎの料理の材料として妻のデータをインプットしはじめた……。表題作“サスピション”をはじめ、深く病んだ現代文明の病巣に、鋭く切りこむ傑作短編集!
サスペンスに満ちた短編集
一日一手塚
めたもるふぉーぜ
あらすじ
人間失格者は、手術により野獣に変身させられていた!?未来の恐怖をえがく「ザムザ復活」など7編の変身物語を収録。手塚漫画不滅のテーマともいうべき『変身』をめぐり、さまざまなドラマが展開する傑作短編集!!
やけっぱちのまりあ
あらすじ
硬派中学生、ヤケッパチこと焼野矢八が、カワイイ女の子を“出産”してしまったから学校中は大騒ぎ!!番長グループ「タテヨコの会」を相手に、マリアとヤケッパチとの大活躍が始まった!!異色の性教育漫画、ここに登場!
ふぃるむはいきている
あらすじ
漫画映画の製作に情熱をもやす宮本武蔵と佐々木小次郎!武蔵の努力か、小次郎の天才か……ふたりは、どちらがよい作品を作るか競争をはじめた!手塚先生が、アニメーションに対する愛情をこめて描く青春感動編!!
ゆふらてのき
あらすじ
夏休みを利用して恵法場島へやってきた大矢、鎌、シイ子の三人組みは、その島で伝説の果実“ユフラテの実”を食べて、恐ろしい超能力を身につけてしまう……。少年たちのナイーブな心を描いた、学園SFドラマの決定版!
ごっどふぁーざーのむすこ
あらすじ
巨匠の少年時代の思い出をつづった『ゴッドファーザーの息子』をはじめ、最近の作品など5作を選んで収録した短編集。SFミステリーからショート・ショートまで、独特のタッチで味付けした手塚マンガのフルコース!!
どろんこせんせい
あらすじ
平凡でいてユニーク、熱血漢でいて理性的、型やぶりで良識派の名物教師どろんこ先生が、無気力世代の中学生を相手に活躍する痛快学園漫画!他に、落ちこぼれ生徒のほのぼのとした夢を描く『ぐうたろう千一夜』を収録。
まことるみとちい
あらすじ
人気漫画家、大寒鉄郎の家に、待望の男児が誕生!こおどりして喜ぶ大寒だが、いまひとつ父親になったという自覚が足りないようす……。著者自身の家庭をモデルに、ほのぼのタッチで描く、一男二女の子育て日記!
ぞうきんとほうせき
あらすじ
戦後の復興も順調に進み、人々がようやく活気を取りもどし始めた日本の50年代。歌声喫茶の一時的なブームや労働運動の活発化など、戦後民主化の時代の風俗を背景に描く、元祖ラブタッチ・コメディー、いよいよ登場!
ありときょじん
あらすじ
戦争でみなし児となったマサヤンとムギヤンは、無二の親友だった。そして十年、新聞記者となったマサヤンの前に、殺人を犯して逃げまわるムギヤンが現われた!!一本のクスの木に託して激動の時代を描く、傑作ロマン!!
近未来設定のはずの年代が、今となっては過去であったり、ハイテクなイメージも今と差異があったり、たしかに年代は感じます。 でも読んでみればそんな些細なことは気にならず、なるほどへぇ〜とか、いやぁねぇとか、そんなかんじで、いたって普通に読めます。 あらすじに「深く病んだ現代文明の病巣に、鋭く切りこむ傑作短編集!」とあるとおり、人間ってイヤダワなサスペンスとかホラー系が多い短編集です。 古い作品であっても、人間ってイヤダワの感覚が昔も今も同じなのはちょっと興味深いです。 星新一のSFショートショートといい、古いのに古くないって不思議ですね。 ちなみに、「インセクター」が少年誌に載っていそうだなと思ったら少年マガジン掲載でした。 タイトルになっている「サスピション」シリーズは大人な雰囲気だなと思ったら「モーニング」でした。 掲載雑誌で漫画の雰囲気はかなり変わるものなんだなぁとよくわかりました。