かいのとらたけだしんげん
あらすじ
若き日の信玄・晴信は、家督の譲り受けを進言し、父・信虎から疎まれる。傍若無人な信虎に反感を持つ家臣たちに担がれた晴信は叛旗を翻すが…。「俺は虎だ!」「喰うか喰われるか(前編)」の2話を収録。
はなちるがごとく
あらすじ
江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っていた。まだ幼い弟妹の為に私にできる事は、自らの意志で人買いに買われる事だった。人買い“蛇”に、私は生娘のまま、男を悦ばす手管を教え込まれていく。「見ただろうあの蒼桐の見事な花魁道中。お前は今日からあれを目指せ。吉原一と謳われる蒼桐を超えてみせろ、お鶴」私が、あの人を超える花魁に…!?
ぐれもん
あらすじ
この物語は、無宿渡世のなかに青春を燃焼しつくし花と散った、ある若者の記録である……。貧農の子沢山の中、生まれた嬰児を間引く親に我慢ならず、捨て台詞と共に出奔した力造。上州までたどり着き、賭場を覗くが……? 滝沢解の迫力ある原作、小島剛夕のダイナミックな筆致が光る、アクション博徒ロマン活劇!
せんごくぶしょうれつでんだてまさむね
あらすじ
奥州伊達家の当主・伊達輝宗と政略結婚をした、最上義守の姫・義姫の間に生まれた政宗。初陣を迎える時、父輝宗に命じられて、捕らえた敵方の女忍を犯して殺す。戦国の世の習いを教わった政宗は、畠山義継が姦計を用いて輝宗を人質に取ったとき、父もろともに義継を撃ち殺した。秀吉の小田原攻めに乗じて奥州平定を図った政宗は、秀吉から征伐の命を受けてきた松平秀康を温泉と酒で篭絡し、様々な策を講じて危機を乗り越える。朝鮮征伐を通じて徳川家康とよしみを結び、様々な合戦で味方した功をうけ、仙台に桃山文化を花開かせた。戦国末期を飾る巨星の一代記。
戦国屈指の人気武将である“武田信玄公”をタイトル通りに主役に置いての伝記、軍記ものです。 ストーリーは躑躅ヶ崎館、そして父親武田信虎との不和、追放劇からスタートしており、信玄ものとしてはデフォルトです。 信玄公の物語は実質三巻ほどで幕を閉じ、四巻は武田家凋落、他作品でいう“武田勝頼”の物語になっています。 このため巻のサブタイトル通りにほぼ史実の内容が描かれますが、やや駆け足気味な印象を受ける方も多いでしょう。 ハードボイルドな小池スタイルの信玄公は他作品と差別化しているゆえ、信玄公の生涯頁数にして1200頁ほどで描きあげたを作品です。