もあざんわーず
あらすじ
あの青春の日々は、ときにやさしく、ときにせつなく、いつもはかなく輝いている―― 高校生の高木美枝子(♀)と妹尾槙雄(♂)は、同じ中学から進学した仲良し同士。一緒に始めたアルバイト先で、二人は大学生・福長永慈(♂)と出会い、三人でつるむようになる。ある日、永慈が妹尾のことを好きだと言い出して……?
ふたりぼっちでこいを
あらすじ
学年一位の秀才・岸龍介は、そのプライドの高さから十七年間友達のいない「ぼっち」だった。そこで「高校生活最後の年ぐらいは友達を作ろう!」と意気込むが、周りはすでにグループができており、完全に流れに乗り遅れてしまう。なんとか同じ境遇のクラスメイトがいないか探した龍介は、さみしくひとりで便所飯うぃしていた「ぼっち」の森高真人を発見し…!?
こすくちゅーる
あらすじ
日暮里高等学校一年生・井伊伊佐也は、帰宅部志望者の受け皿である手芸部唯一の活動部員で部長。被服室と部費を独占して、趣味の衣装作りを満喫していた。そんなある日、コスプレ部の立ち上げと引きかえに、幽霊部員だらけの手芸部は廃部の危機に。伊佐也の幼馴染みで生徒会役員でもある美山美衣は「コスプレ部志望者に衣装制作指導するのであれば、手芸部は廃部を免れる」と言うのだが――…。新感覚コスプレ衣装制作コメディ!!
帯にも書いてありましたがデビュー作である『ぱだんぱだん』が読めるのがセールスポイントなのかな。9pしかないのに危険な女とそれに惹かれる男、という世界観が完成していてすごいです。 個人的に一番好きだったのは表題作の「人魚變生」(「へんしょう」と読む)。船医の男が船上で人魚を捕まえた話をバーで怪しげな人物(女とも男ともわからないところが素敵!)に語るところから始まるのですが、白黒でバチッと、それでいて艶かしくやわらかな絵作りに一気に引き込まれてしまいました。人魚の美しさ、読んでくれとしか言えない。 繊細な画面がずっと味わえる素晴らしい読書体験でした。