幼い頃から誰かの気配を感じていた中学生・藍(あい)は、迷い込んだ異世界で母親によく似た少女・すずろと出会う。彼女こそ両親の本当の子供で、自分は異世界の出身で、母親のお腹の中で二人が入れ代わったのだと知った藍は!?不思議な縁(えにし)で結ばれた少年と少女の交流を描いた、紺野キタのチェンジリング・ファンタジー!
スケートリンクでキラッキラ☆輝く、フィギュアスケート選手たち。でも、かれらはキラッキラ☆なだけでなく、なんだか結構……おもしろい!!?アマチュアからプロまで縦横無尽に、フィギュアスケート界のおもしろネタをご紹介しまくる、カトさんのおもしろフィギュア講座!!★目次★【1章】おばかさん的選手名鑑【2章】フィギュアおばかさん/〈1〉フィギュアおばかさんが始まるよの巻/〈2〉世界のオトメンジョニー・ウィアーの巻/〈3〉宇宙からやって来た!?エフゲニー・プルシェンコの巻/〈4〉ジョニー・ウィアーmeetsM.A.Cの巻/〈5〉呼ばれて飛び出てリーザたんの巻/〈6〉新妻男子スケーター・ジョニー誕生!!の巻/〈7〉ゴージャスなアイスショーの巻/〈8〉アイスダンスって楽しいですよの巻/〈9〉Pちゃんはビッグマウス!?の巻/〈10〉スペインの王子様ナンデス!?の巻/〈11〉あたらしいプリンセスたちの巻〈12〉4回転戦士☆ケヴィンの巻/〈13〉アイスショーはステキの巻/〈14〉アイスショー「THEICE」の巻〈15〉氷上の詩人・ランビエール様の巻/〈16〉フィギュアdeあまちゃんの巻/〈17〉しあわせの黄色いアレの巻/〈18〉おまたせ新妻ジョニ子の新衣装の巻/〈19〉ロシアのキュートなゾンビガールの巻
これは不思議な出来事が当たり前に起こっていたとてもとても昔のことーー…。 あなたが知っているグリム童話とはすこし違う物語がそこにはありました……。 「ラプンツェル」「カエルの王様」「いばら姫」など六つの掌編に、 オリジナルストーリー「黒の魔女の物語」を含む描き下ろしを加えて一つの長い物語に編みました。 全く新しいラブストーリーとして生まれ変わったグリム童話をお楽しみください!!緻密で繊細な描き込まれた画面と、新たに生まれ変わったロマンティックなラブストーリーは、 あたたかくてなつかしい、そして新鮮なときめきをお約束します!!
自由な校風の『葵宮(あおいのみや)学園』と規律ある校風の『鏑矢(かぶらや)学園』。同一敷地内にあり、今日も激しく争っているふたつの学校は、長い間『陣取合戦』を繰り広げていた因縁の関係。三つの陣すべて奪われると、なんと学園自体がなくなってしまうのだ。そんなある日、葵宮の新しい“姫”が鏑矢にさらわれてしまう。何にでも首をつっこむ玲(あきら)、幽霊が大の苦手の海樹(かいき)、実は権力者の息子・死惟(しのぶ)の三人は調査に乗り出すが──。※著者あとがきは収録しておりません。
「俺様と貴様は、晴れて夫婦だこの野郎!」身に覚えのない“言霊の力”で、耳しっぽつきのイケメン=御狐様と夫婦になっちゃった!?しかも“夫婦の証”の指輪を外せなかったら本当の花嫁(妖狐)に喰われちゃうって……!?“誤縁”を正すため、オレ様な御狐様と奔走するハメになったアンラッキー体質な青年・信の運命は!?稲荷式ハートフル☆ファンタジー!!
大人気平安ロマネスク「きらきら馨る」次世代ストーリー!!時は平安。帝のおわす内裏では貴族の子供達を見習いで出仕させる「童殿上(わらわてんじょう)」という制度があった。大納言家の子息、藤原透理の夢は、大人になっても働かず家の財産でのんびり暮らすニート人生だったが父との弓勝負に敗れ渋々童殿上することに。出仕早々、東宮・萌葱を追いかけるハメになった透理は行く手を阻むある少年ともみ合っている内に、はずみでキスしてしまう。忘れたいと思う透理の前に、再びその少年が現れて……!?
のほほんとした土井中村(どいなかむら)の駐在として左遷されてる四郎。都の「金獅子の隊」だった彼は、たまにスイッチが入る時以外はミジンコ並みの戦闘力のボンクラ色ボケ変態。女グセと品行の悪さで悪評まみれ……そんなダメダメ男だけど、この人ぜったい英雄なんだってばッ!!表題作のほかに、愛が歴史を動かす怒濤の叙事詩『鐘守り姫』、幻のデビュー作『雑貨に埋もれた乙女』を収録した初短編集(著者本人による作品解説付き★)!!
あるとき、ふっと気づいたら、天井裏を『何か』がズルズル這いずり回る音がする。この部屋、何かいる――!!?そんなちょっと怖いことに気づいた人を助けるのが新米陰陽師・初音(はつね)ちゃんの仕事。日本一の陰陽師だった義理パパの借金を背負って、しかたなく陰陽師になったのです。さてさて、本日初音ちゃんが立ち向かう事件とは――!?
この作品を読み始めて、最初に感じるのは、主人公の少年の「モブ」感。紺野キタ先生のいつもの美少年とは明らかに違う、意志の弱そうな、精気の無い目。主役感に欠けるのだ。 それは読み進めていくと納得いく。確かに少年は、この世に生きる自信に欠けていた。 ★★★★★★ 自分にだけ見える入口、話しかける動物、感じる気配……自分がここにいる事に不信を覚えた時、少年は彼らに導かれ、異界に足を踏み入れる。そこにはいつも側に感じていた、自分の分身の少女がいた。 彼女の存在に納得する少年。本当は自分が彼女の影なのだ、という諦めが悲しい。 あちらの世界は和洋折衷でヘンテコだが、なかなか美しい。不思議な異界の〈女王〉になるよう誘われる少年が、異界から出られない少女と対話し、自分の意思を示す物語は、最後まで切ない。己の居場所を知るための、ごく短い「神隠し」の時間を、惜しみ懐かしがりながら眺めていたい。