先輩の松尾馬蕉から誘いを受けて上京してきた青年・小林一茶。アパートを訪ねてみたものの、馬蕉は既に引っ越してしまったらしい。アパートには一茶への伝言が残っていて、対馬まで来て欲しい、とあるのだが…。先輩を追い求め南へ北へ。一茶の奇妙な旅が始まる。
「不肖、荷車権太郎。本日よりお世話になります」一旗あげようと上京してきたその男は、いかつい風貌とは裏腹に、実はとっても純情で、世間知らず。都会の風は、なんだか冷たくて…。果たして故郷に錦を飾る日は来るのか?赤塚不二夫のブラックコメディ。
1950年代に描かれた赤塚不二夫の貴重な短編集。※収録作品:荒野に夕日が沈むとき/フンドシマンガ「マコちゃん」/小鳩は嵐をこえて/ユリ子のしあわせ/フンドシマンガ「ヤッちゃん」/ママ大やすうり!(※元本・元原稿の破損により、最終2ページに欠損している部分があります。ご了承ください。)/ひまわりと少女/サッちゃん/フンドシマンガ「パンくいきょうそう」/ミミとイコちゃん/一日ママさん/チミちゃん
四谷にあるスナック「H」というスナックを舞台に漫画を描くことになった赤塚不二夫は、アシスタントのシイヤに取材を命じる。カメラを渡されたシイヤだったが、彼はとんでもなく悪い酒癖の持ち主で…!?赤塚と交流のあった、さまざまな有名人・著名人もぞくぞく登場!
もしも日本に食料危機が訪れたら…?もしも平均寿命が200歳になったら…?日本の未来を赤塚不二夫が予言!笑撃の21世紀黙示録!!
尺八を抱えた流しのおじさん。この尺八を一吹きすれば、どんな人間も思いのままに操ることが…!?グリム童話「ハーメルンの笛吹き男」を模した、大人向けのちょっとホロ苦いストーリー盛りだくさんで贈る短編コメディ。
1960年代に発表された赤塚不二夫の貴重な作品群を収録。※収録作品:ママはやっぱり話がわかる/のん子ちゃん/がんばれマミちゃん/点平とねえちゃん/パパとマミちゃん/茶ばしら/ことしこそは!/インスタント君/ダマちゃん/タマオのどろぼうたいじ/しろいかっぽうぎ/チャン吉くん
博識で知られる小説家の大先生のもとに、週刊凡凡の林くんがとある企画も持ってやってきた。企画タイトルは、ズバリ「大先生を読む」!その内容は、さまざまな道のプロフェッショナルと大先生との対談ということらしいのだが…。
青年誌で連載されていた、もうひとつの天才バカボンなのだ!!「おやじ」の名が示す通り、こちらのパパはひと味違うのだ。マージャンをしたり宴会したり…おとなの遊びもこなすのだ!「おとなの雰囲気を出したかったから」とセリフもぜ~んぶ手書きだし、少年誌では見られないようなシーンもあるかもしれないのだ!単行本未収録作品を含む11編を収録なのだ!!
ギャグマンガの神様・赤塚不二夫が、個性的キャラクターに爆笑ギャグ、そして時事ネタを取り入れて描いた風刺ギャグコミック!泥棒を逮捕して手錠をかけた目玉のおまわりさん。だけど泥棒から頼まれて、手錠を隠すためにおまわりさんのポケットに手を入れることに。小さなポケットでふと手を握り合った二人は、なぜかカップル同伴喫茶へ!?
赤塚先生のギャグ漫画で、時折登場する目のキラキラしたバカボンやイヤミ、彼らの源流になったのがこの50年代に描いていた少女漫画群である。 作品中にも出てくるが、石ノ森章太郎先生との合作及び伝説のトキワ荘の面々がペン入れをしたと思われるコマもあり、ストーリーだけでなくこのあたりを想像するのも楽しいものだと言える。内容としては短編でクラシックなものなのだが、セリフの独特の言い回しが面白い。この“ん?”と思わせる読者を引き込む力はやはり赤塚&石ノ森&トキハ荘といったところに思えた。