しんそうばんしゃにむにごー
あらすじ
女がらみの不純な動機で陸上をやめテニスを始めた延久は、挫折した天才少年・留宇衣とペアを組むことに。テニスは素人だが体力バカの延久と、ひよわな天才・留宇衣。対照的な少年たちの出会いが、その後の二人の運命を変えた!コミックス版から大幅に加筆・修正した完全版!
せいしゅんあうぇー
あらすじ
サッカー部紅一点で、恋とは無縁の女子・颯。そんな彼女に特進クラスの王子・悠翔がまさかの告白!!一度は断るも、「俺の事、知ることすら出来ませんか?」という言葉に負けず嫌い魂を発揮…!この恋、どうなる!?
しゅがーぷりんせす
あらすじ
たまたま出かけたアイススケート場で突然スカウトされた麻綾(まあや)。全くの初心者・麻綾がフィギュアスケートを始める決意をしたのは、クラブ生の旬(しゅん)が滑る「キレイ」なスケート姿が忘れられなかったから。しかし旬の態度は頑なで──!?
てんしとだいやもんど
あらすじ
新人教師・加野圭吾は赴任先の高校で双子のイトコ・大沢開、七美兄妹と再会。だが彼らが圭吾に突きつけた「約束」が彼を野球の監督に!? 「事情アリ」の少年たちに囲まれて…さあ!目指せ甲子園。
愛情を見失う者、支配しようとする者、失いたくなくて縋る者、恋と競技愛が混乱する者……。悩み足掻き、それでもテニスを「愛する」高校生達の、頂点を目指す三年間の物語。 ----- 常に世代のトップを争ってきた、滝田留宇衣と佐世古駿。精神面で佐世古駿に水をあけられ、ジュニア界から脱落した滝田留宇衣は、高校で出会った運動神経の鬼・伊出延久と共に、学生テニスの頂点を目指す。 物語は、この三人に、足の障害でテニスを断念した尚田ひなこを加えた四人が、様々に関わり、響き合う、切迫し熱気を帯びた四重奏の様相を呈する。 物語は、伊出延久の能天気さに覆われた、前向きコメディタッチで進行して行くが、話が進むにつれ四人は様々に、苦しみ崩れてゆく。 闘う動機を試合中に見失い、プロを目指したい気持ちが試合に反映されない滝田留宇衣。 しがらみから逃れる為に、自分のテニスにライバルの滝田と、好意を持つひなこのみを入れて孤立する佐世古駿。 プレイできない代償を、伊出と佐世古の両方を支えることに求め、自分の本心を見失う尚田ひなこ。 そして、常に明るい伊出延久も、テニスをする動機をひなこへの恋に置いてしまい、恋に躓くと立ち止まってしまう。 彼等が等しく見失うのは「テニスへの初期衝動」。この物語は、四人がそれぞれ苦しみながら、最終的に本当の愛と実力を手に入れる「歓喜の歌」なのである。 苦しみが深い分だけ、解放された時の晴れやかさと、きらめきに包まれた彼等の姿に、共に涙するほど心動かされる。 彼らの周りのチームメイト、指導者、ライバル達も、全員が苦しみを抱えており、その物語の解決を、ひとつひとつ丹念に描く。大小様々な物語にじっくり寄り添って、最後に皆で笑いたい、そんな作品だ。 ----- 加えて、作中で「車椅子テニス」をがっちりと取り上げて、困難の中でも、自分の心に真っ直ぐ向き合うことが描かれていて、心温まる。パラリンピック東京大会前に、『ブレードガール 片脚のランナー 』などと併せて読んでおきたい。