大学生のいずみは、高校時代に野球部のヒーローだった同級生・裕司に誘われ、ある不思議な場所に迷い込む。そこは、妖怪たちが様々な品物を売り、望むものが何でも手に入るという不思議な市場「夜市」だった。小学生の時に弟と「夜市」に迷い込んだ裕司は、「野球の才能」と引き換えに、弟を売ってしまったという。ふたたび「夜市」に戻ってきた裕司の望みとは…? 魂ゆさぶる日本ホラー小説大賞受賞作、“入魂”のマンガ化!
輝く銀の髪、少年のような容姿、龍を従える美しき海を守る者「エル」。海に投げかけられる嘆き・祈りを聞き、時としてその姿を人々の前に現す……。海と人とのふれあいを、高橋美由紀が紡ぐ、マリンファンタジー巨編!!
“どんな鍵でも開けられる能力”を持ち、“KEY JACK”と呼ばれる男・御厨秋。その彼が、かつての商売相手から持ちかけられた依頼は、過去に因縁のある女性からのものだった…。よりハードになって贈る「KEY JACK」新章、登場!!
電撃小説大賞[大賞]受賞作を漫画化した話題作!! キーリは幽霊の見える14歳の女の子。ある日、自分と同じように幽霊が見える[不死人]の青年・ハーヴェイ、ラジオに憑いた霊・兵長と出会う。彼らの運命の旅が始まった…。
宇宙から飛来した“帝国”が地球を征服して500年。人類の心を完璧に掌握するべく“帝国”が行ったのは、その地に息づく神話をモチーフにした“神話支配”だった…!! アマト国のニキ皇子は、帝国の命令で奇妙な新婚旅行に赴くことに…!? 当代随一のSFの描き手が放つ、圧巻のよみきり連作集。
アメリカで高度先進医療を受けていた白妙が、治療を終え帰国することになった。白夜という粗暴な少年との二重人格が統合されたはずの白妙だったが、治療を進めるうちに「白」という元の人格が出現したという。空港に出迎えた翔&舞子の前に現れたのは…!? 待望の新シリーズ、琵琶湖を舞台に開幕!!
大学生になった“闇狩人”の須佐慶之進と稲田祥太郎は、依頼を受け、闇が増殖している公園に向かうが…!? 闇を祓う能力者たちの新たな物語が始まる!
●遠い日の殺人事件 忘れることのできない遠い過去の事件…。犯人は本当にあなたなの? ●吸血鬼殺人事件 森の奥にひっそりと佇む家の地下室。そこに眠るのは……“吸血鬼”!? ●花の迷路殺人事件 その時、銃声が響き渡った。咲き誇る無数のひまわりに隠された真実とは!?
●海の城砦殺人事件 島の岬に建てられたペンション“海の城砦”に集まった男女6人。そして次々と起こる殺人。犯人の正体は誰なのか…!? ●理由のない殺人 誰からも慕われていた彼が殺された…。どうしてなの? 彼を返して! 警察がつかんだ、犯人の意外な動機とは!? ●カナリア殺人事件 8歳のときに両親を殺されたショックから記憶と言葉を失った少女。だが、彼女が恋をしたとき、その真相が明らかに…!? ●死は蜜の匂い 記憶にあるのは母の匂い…。実の母親の顔を知らずに育った青年が人を愛したとき明かされる驚愕の出生の秘密…!?
葉蔓高校を卒業し、探偵になるための一環として、様々な資格を取る香月。そんななか起きる事件に、香月の推理が冴える! ファンおなじみ「専門学校編」がシリーズになって登場!
四人の息子たちの権力争いに巻き込まれる若き安倍晴明、賀茂保憲、そして迦楼羅の者!! 呪詛の嵐が吹き荒れるなか、生き残るのは果たして…!? 『カルラ舞う!』のキャラクターたちが歴史上の人物に扮した好評外伝の新シリーズここに開幕!!
父は有名演出家、母は舞台の名女優、兄はやりてのプロデューサー、それが私の血統書。みんなが一流……一流でないのはわたしだけ――。ある日、兄はわが家にスター候補の逸見星良を連れてきた。順風満帆なのに、時々信じられない表情を見せる星良、なんで彼のこと気になるの!?これってもしかして……。
わけあって古民家に越してきた逍遥。そこには蛇の絵が描かれた掛軸が残されていた。蛇が苦手な逍遥は、高校の同級生・空を頼って……!? 脚本家の逍遥、表具師の空、そして自称神様のタマ。異色な“二人と一匹”の日常と怪異を描いた、和風現代(ちょこっと)ホラー。
母親もクラスメイトも、みんなバカ。女子高生・未来は周囲となじめずに孤立していた。そんな彼女を苦しめるもうひとつのモノ。それは毎晩見てしまう悪夢……。マントの老人が不気味な予言を残す。「神に背いたものは必ずその罪を償わなくてはならない」と…。目を覚ました未来の右手には、星型のマークが浮かび上がり光が放たれた!「これなに!?」おびえる未来の前に、制服姿の男が現れ、突然……!?「キッシ~ズ」の山田也が贈る、究極サスペンス・ホラー!
新人作家・筒見総一郎は、親友で担当編集の道珍にシゴかれ、ようやく本を出版するまでになった。だが、ある女性を賭けて、21歳の天才SF作家と文学界の賞を争うことになって……!?駆け出し青年作家と仲間たちの甘ずっぱくて切ない恋……と友情の物語。
表題の「イワとニキの新婚旅行」から始まり「神託と灰色の髪の少年」「アンドロメダ号で女子会を」「さよなら私の兵馬俑」「海の女神と旅立つ船」の全5編。宇宙から飛来した“帝国”が地球を占領して、人類の心を掌握すべく帝国が作り出した、各地に残る神話や宗教を用いた"統治システム"を軸とした独特な切り口の短編集。 あとがきにも書いてあるように「もしも空気の読めない宇宙人がやってきて地球を支配し、各地にある神話を真に受けたらどうなるの?」というのがテーマのようだ。“帝国”が地球を支配するというかなりの大事を「ごくありふれた全面戦争なので詳細は省く」と何度か書いてあって笑った。 短編集とはいえ微細な繋がりがあってニヤリとできる。もちろん短編の良さもあって、それぞれ微妙にテイストが違ったりもする。「アンドロメダ号で女子会を」がコミカル寄りで好みだった。 ファンタジーっぽい描写が多いものの、帝国の人類を超えたテクノロジーによる仮想世界やAIの表現もされていて、SFとしての読み応えもあって満足度が高い。この世界観で長編も読んでみたい気もするな。