ジミな外見にコンプレックスをもち、女であることを面倒くさがる女子高生・次美。ある日突然、イケメンや美女に変身してしまう身体になってしまい…!?セクシー・パニック★ラブコメディー!!
江戸中期。かつて最凶の双鬼と呼ばれた鬼の片割れ・青鬼を使役する、無手勝流の女陰陽師がいた。自身を「かみがたり」と呼び、人に取り憑いた鬼「隠」を退治していたが……? 大江戸小粋な退魔アクション!!
彩華の前に現れたヨーロッパの美形4人組。西洋魔術を使う彼らのテストに命がけで挑む、鏡の巫女・彩華の運命は!?「鏡の巫女アヤカ」シリーズ最新作!西洋の魔術VS日本の神秘!!
「死なせてやろうか?」突然の事故死によって、たくさんのものを失った少女の夢の中に現れたのは、冷たい目をした悪魔だった。悪魔の目的とはいったい……!?「黒い夢白い夢君の夢」3編に加え、「やさしい悪魔の物語夢こそ武器」「やさしい悪魔の物語シェキナ・ベイビー」を収録。
偶然アクセスした、無料モニタリング・サイト。恋愛急上昇になる幸運のペンダント、可愛い新種のペット、格安の高級シェアハウス……。不思議な美少女に導かれ、モニターとなった日から、次々と起こる不可解な出来事とは!?クリックした瞬間、あなたの運命は大きく変わっていく――。亜月亮が贈る、新感覚現代ホラー!
剣道にいそしむ清廉な美少女・凛と黄金の光を持つ少年・灰(カイ)。2人の出会いが凛の内なる力を呼び起こし、人々の運命をも狂わせていく。“能力者”たちの生まれ出づる悩みを描く異端の青春ストーリー。
母に捨てられた少女が預けられた先は、不思議な精霊たちが住む森の中だった……!?森と少女と精霊たちを細緻に描くファンタジー。
203号室に住む尽子さんには、霊と話せるというフシギな特技(?)があって……!?大食い女王もスピリチュアルカウンセラーもビックリ!天然美少女・尽子さんの霊力・食欲・感動120%ストーリー!!
部族間の争いの中、たくましく成長していく吟遊詩人・マーニの姿を描いた表題作『風の呪歌』ほか、『クリスタル☆ドラゴン』9巻にも収録された、マーニと女戦士の活躍を描く『忘却の川のほとりで』の2作を収録。マーニ・サーガともいうべきエピック・ファンタジーの白眉!!
当然、犯罪も巧妙化するから探偵もね??舞台は東京、近未来。懐古趣味の私立探偵・安東鯱之介(しゃちのすけ)が駆ける、ハイパーディテクティブ・ストーリー!!
遥かなる時空に渡り、海を守り続けてきたエル。人の運命に関わることのできぬ悲しい宿命を背負いながらも、大いなる愛で人に対し、迷える者を希望の道へと導いてゆく…。
超巨大企業、ペルソナ・センチュリーの支配する混沌の地球に、18年の封印を破り舞い戻った美貌の青年・ダークサイド。自由の街・新宿に現れた彼のもとに、様々な目的を持つ人間が現れるが…!?異才・菊地秀行の原作を得て、あしべゆうほの熱筆が冴える、近未来SFアクションの歴史的名作。もうひとつの“魔界都市”!!
今ドキのフツーの高校生だった美空つばめ。16歳の誕生日に見知らぬ老人からピアスを渡されたことから、つばめの世界は一変し……!?世にも不思議なブリリアント・ファンタジー!!
何をやっても、それなりに上手くできてしまうひとっていると思います。そう、たとえば、誰とでもで卒なくコミュニケーションをとることができたり、あるいは、そう、なんとなく漫画を描こうと思ったら、それらしいものが描けてしまったり。そういうふうに描かれた漫画には、それぞれに素晴らしいものがあったり、大したことのないものがあったりすることでしょう。それすなわち、世にあるほとんどの漫画のことです。なにか情熱のようなものがあるにせよ、ないにせよ、描けてしまえなければ漫画家にはなれませんからね。 そういうふうに描かれてしまった漫画のなかに、極稀に、なんだか異質なものの紛れ込んでいることがあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画とか。こういう言い方をするのは個人的にはあまり好ましくないんですけども、こう言うほかはなさそうなので、仕方なく漏らしてしまうと、わからないひとには多分一生かかってもわからないと思います。でも、わかるひとには1ページ目ですぐにわかってしまう。 吃音ってあるじゃないですか。口から上手く言葉を発せられないやつ。あれみたいなものなんです。ふつうになんとなく言葉を発せられるひとには、どうしてそこで吃ってしまうのか想像することもできないと思うんです。これはあくまでも比喩なので、もうすこし膨らませてみましょう。心の吃音というのもあると思います。表向きには平然を装っていても、心のなかでは何か釈然としないものがあって、ほとんどのひとには気づかれないけれど、気づいてしまうひとが極稀にいるといったような。 もう少し具体的に、小説の吃音という例を出してみましょう。学校の授業でも何でもいいです、小説を書く機会があったとしましょう。きっと、ほとんどのひとは、面白いか、面白くないかは別にして、それなりのものを書けてしまうと思うんです。ところが、極稀に、異質なものが紛れ込んでいる。ひとえに小説を書くといっても、まず人称をどうするか、という問題があります。私にするのか、僕にするのか、俺にするのか、彼にするのか、小林にするのか、Kにするのか、君にするのか、あなたにするのか、まあ、とにかく無数の選択肢があります。ほとんどのひとが、私が小林くんのことを好きになったのは~、とか、ある朝、小林が不可解な夢から目覚めると~、とか、何の躊躇いもなく語りを始めるのに対して、極稀に、そんな人称からしてすでに躓いているような異質な小説があります。書くうえでは人称はどうしても必要になってきますから、それらしく書かれてはいるものの、読むひとが読めば、その人称に吃りの生じているのがわかってしまう、そんな小説があるんです。 小説に吃音があるのなら、もちろん漫画にだって吃音はあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画は吃音のオンパレードと言ってもいいかもしれません。吃りながらも、どうにか粘り強く描いていこうとする姿勢がコマの端々に感じられるんです。そして、言わずもがな、ここに描かれるミヨリもまた吃音のひとですよね。どこへいても、なにをやっても、なにかこう、釈然としない。でも、それでも、どうにかやっていこうとする。だからこそ、そんなミヨリが何かを決意して行動に移すとき、携帯を川に落とすときでも、拳銃をぶっ放すときでも、私は魔女の孫よとしょうもない嘘をつくときでも、死ねえーーいとボールを投げるときでも、そんな時々に圧倒的なパワーを感じるんです。 わたしは、わたし自身が吃音のひとだからなのかもしれませんが、『ミヨリの森』のような吃音の漫画がとても好きです。 P.S. 作中にでてくる固有名詞の、黒田と大介は、やっぱり黒田硫黄と五十嵐大介のことなのでしょうか。