主よ、無邪気に罪を重ねる怖ろしい悪魔の子にあわれみを――。金色の髪、ばら色のほほ、天使のような微笑のロザリンドお嬢様が何十人もの人を殺した殺人鬼だなど…。おお神よ、あわれみたまえ!!忘れられない恐怖、わたなべまさこの最高傑作!
童ふたりの正体は、合体するととんでもない神通力を持つ護法童子。餓鬼にとりつかれた娘、父妹にいびり倒される娘etc…苦しみ惑う信仰心豊かな人々を、護法童子が救済する! 仏教的道徳観で緻密かつユーモラスに描かれた傑作!
「ビオランテ」それは、イギリス貴族の名門・プランタジネット家に伝わる首飾り。男には血と暴力を、女には愛と勇気を与えるという宝。1547年、9歳で王位を継いだエドワード6世の戴冠祝賀会の夜、財務官のプランタジネット公一家が地位と財産を狙うクランベリー侯に惨殺された。生き延びた6歳のエルシノア(エルシー)は海賊・ドレイクたちの手で助けられるが、執拗なクランベリーは追跡の手を緩めない。エルシーは逃げ込んだ森で隠棲中の若きエリザベス王女に救われる。自分を助けてくれた人々が次々と殺され、エリザベスと出会ったことで、エルシーの心が動き始める。髪を切り、男として復讐を誓ったのだ!
心に淫らな蛇が棲むといわれる絵師・春信。殿のお気に入りである春信は、殿の御用絵師としてその地位を確立していたが、春信は殿に城に呼ばれる度に、そ体を意のままに弄ばれていた。そんな日々に、嫌悪感を募らせる春信だったが、偶然町で助けた乞食の少年の面倒をみる事になり、のちにその少年は春信の心の拠所となる。だが、そんな事態を独占欲の強い殿が許すはずもなく…。
物語の始まりは、小さな古道具屋だった――。かおりと友人の今日子は、学校帰りに古道具屋に寄り道をする。気に入る商品を物色していると、今日子はいかにも古めかしい小さな箱をえらく気に入った様子。あまりに夢中な今日子の様子に少々呆れ顔だったかおりだが、その箱の中のお香には不思議な力が宿っていた…。
聖職者のレオンは、闇の城の城主・ルシフェル卿の手によって吸血鬼に堕とされた。人間に戻ることを餌に、試練に挑むが…。耽美にして暴虐、ヴァンパイアゴシックストーリー!!
第三帝国ドイツ、ユダヤ人の少女が待つのは国境越えの逃がし屋…だけどやってきたのは騒々しい楽団!?どんな時代でも楽しもう、やつらに負けないようかき鳴らそうよ、自分の音を!心ふるうドラマチック・サスペンスストーリー!
もえの世話するお蚕様の糸は、光り輝くばかりの光沢。その糸で織られた布は「かぐや姫」と呼ばれ、美しさは都にも聞こえていた。だが、捨て子だったもえは周囲からいじめを受けていて…。美少女が繰り広げる憎しみの宴。華麗なる心理恐怖劇の玉手箱!!
街はずれの荒れ畑に身を置くさえは、無人の寺に常々から御参りに行っていたが、そこである日金も仕事もなく、親分の女に手を出し、身を隠すために寺に身を潜めていたゴロツキの宙次と出会う。宙次は自分は修行中の坊主であると身分を偽り、何かと世話を焼いてくれるさえを騙し続けていたが、あまりにもさえが献身的に尽くしてくれるの為に次第に罪悪感を感じるようになる。収録作品:かさ地蔵/チャイルドBOSS/魔矢姫異形捕り物帖/アナタガ欲シイ/肌の感触/人吸い坂/暗黒夢
「大丈夫、ホラもう治った…」他人のケガや病気を吸い取って自分の体に移し変えてしまうという不思議な力を持った少女・美奈子。災厄を吸い取るというお雛様と同じ力を手にした美奈は、所属するボランティア部の活動で、児童保護施設に慰問に行く事に。そこで、傷だらけの少女と出会うが、その途端美奈子の全身がズキズキと痛んで――…?
遥かなる平安の世の末に、愛とロマンが交差する!平清盛(たいらのきよもり)に仕える明日菜(あすな)は、清盛の命を狙う黒い影を目撃してしまう…。その黒い影とは、清盛の魂の輝きに魅入られた、海の魔・龍媛(ナーガ)の使い、烏洞(うどう)だった。烏洞は清盛の近侍・渡(わたる)の身体を乗っ取るが…!?原ちえこが贈る、時代ミステリーロマン!!
天女が恩返しをし、家の守り神が相続人を決め、后は若返りの秘茶に血眼に、つらい思いの下働きの少女は黄泉の国を夢見る。美姫は花のごとく笑み、恐怖は黄昏に似て燃え立つ。異国夢幻浪漫怪談、絢爛豪華なチャイニーズ・ホラー傑作集!
ダ・ヴィンチの裏文字に似たシミが浮かび上がる!壁画の裏から発見された残酷な死体が残す最後のメッセージとは…!?
時を越え、国を越えて、愛は静かに燃え上がる!遠き昔に詠われた、あの歌のように…。古い土鈴をお守りにした真由は、憧れの演劇部のヒロインから衣装をお願いされる。剣道部の恵一とも仲良くなれ、願いがどんどん叶っていくかのように思えたが…。原ちえこが贈る、詩歌が結ぶラブロマンス集!
漫画の登場人物でいちばん可愛い女の子は誰だと思いますか? と聞かれたら、おそらくわたしはロザリンドと答えます(ハルシオン・ランチのヒヨスとゆびさきミルクティーの左ちゃんも捨てがたいけど)。 ロザリンドはそれはそれは天使のように愛らしく無邪気な少女です。母に愛され執事に見守られ暮らす、天真爛漫で素直な少女です。 でもめちゃくちゃ人殺します。とんでもない方法で殺します。 「輸血」と「バター」がかなり印象に残っていて何度も思い出したり読み返したりしています。トラウマになるのでぜひ読んでみてほしいです。 話は振り出しに戻るのですが、ロザリンドは本当に可愛い女の子なのです。嘘を嫌い、苦しんでいるひとを放っておけない一面もあります。母を愛し、また、母に愛されている幸せな女の子なのです。 だからこそ、どうしてこんな天使のような女の子が…と悲しくなったり恐ろしくなったり心を揺さぶられるのだと思います。 大人になったロザリンドに格闘技覚えさせて沙村先生のベアゲルターに登場させたい…そんな恐ろしいパラレルワールドを夢想してしまったので神に懺悔したいと思います。