ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6175件<<152153154155156>>漫画と土地の記憶(インタビュー記事を読んで)今日どこさん行くと? 鹿子木灯あうしぃ@カワイイマンガ『今日どこさん行くと?』の作品ページに、作者の鹿子木灯先生のインタビューへのリンクが追加されたので、読んでみました。 熊本地震で被災された先生が、熊本のPRのため、そして復興していく様子を残したいという意思のもと、この作品を産み出されたことに、色々な感慨が湧くのですが、読者としてこの作品が嬉しいのは、 ●変わりゆく熊本の記録が読める ●美しく楽しい熊本が描かれている の二点を両立しているところにある、と思っていたので、先生のインタビューは大変納得いくものでした。 敢えて復興の途中を描くのは、美しさに欠けると思われるかもしれませんが、記録としては貴重なものです。何よりもそれは、復興を望む人々の、強い想いの記憶でもあります。そう思えば、復興の生々しい過程も、完成された美しい光景も、その土地の人々にとっては等価に愛しいものでしょう。 ある土地を描くことは、その土地の記憶を描くことです。(長い目で見れば)いずれ失われる物を描き残すことは、そこを大切にした人々の、生きた証を残すことでもあります。 こうした漫画作品が残されることは、何よりも熊本の方にとって、嬉しいことでしょう。そのことは、次作の熊本ドライブ漫画『私の魅力がわからんと!?』が、ネッツトヨタ熊本さんの企画であることにも表れていると思います。 今(2020年7月)、熊本をはじめ九州地方は大きな水害に遭い、再び郷土が奪われる事態となっています。『私の魅力がわからんと!?』の内容にも今後、それが反映される「かもしれません」。また他作品では、『放課後ていぼう日誌』の舞台・芦北町は甚大な被害を受け、作者の小坂泰之先生も被災され、連載を休載されるようです。また、『カワセミさんの釣りごはん』の地域も大雨に見舞われているようです。 様々な作品の発表に、大きな影響が現れるのかもしれません。しかしまずは、何よりも先生方と九州の皆様の、身体の健康と心の安寧を、お祈り申し上げます。 私達はまず、今ある作品でこの地域に想いを馳せ、もしこの後、作品がまた産み出される時が来たら、その作品から様々に変わっていく九州と、変わらず美しい九州を、また鑑賞し、コレクションすることで応援出来たらと思います。 結論:まずは『今日どこさん行くと?』と『私の魅力がわからんと!?』を読もう!ドハマりました好きな子がめがねを忘れた 藤近小梅小村君好きな子がめがねを忘れた 最高に面白いです! 本当に今まで読んだラブコメのなかでもトップです\(^-^)/ 心が豊かになります!読んでるとニヤニヤが止まらなくなります笑笑 気持ちが落ち着きます(・o・)珠子トラブル巻きこまれすぎだけど。。ハコイリのムスメ 池谷理香子Pom 面白かった! 世に言うお嬢様が、偽装婚約すること、大学に受かることを条件に東京で生活することに。 大学生ライフ、サークルの中で起こる人間関係模様とか懐かしい。。 偽装婚約の相手の紀之と主人公の珠子の二人の恋愛もウブな感じが良い。 珠子は入り込みすぎてトラブルに巻き込まれすぎでしょと思うけど、憎めない可愛さがあるんだろうなあ。てか何も知らない様に見えて以外に人見てる気もする。 青春時代を思いだせてくれる、ドキドキワクワクするお話。心臓が……ヤバくなります好きな子がめがねを忘れた 藤近小梅三重さん♪YouTubeのCMで流れて知りました 三重さんの目が悪くてド天然!小村君の人の良さ がこの物語を最高に面白くしてくれます!!! 自分なりに次こういう風になるかな?って予想しながら読んでるのですが……予想外すぎて全然当たりません笑 好きすぎて少なくとも5巻まで10回は読んでしまいました(´・ω・`) 好きすぎてスマートフォンのトップ画・背景画、好きな子がめがねを忘れたの表示にしてます! ずっと読んでいたかった全3巻今日どこさん行くと? 鹿子木灯nyaeマンバで知って「こんな漫画があるのか」と驚いた作品です。 3巻で終わってしまったことは自分としては非常に残念。もっとずっと上司さんと戸部下くんのゆるふわドライブを読んでいたかったです。 逆に言えばこの3冊に熊本と坂道と車の運転の楽しさがギュッと凝縮されているとも言える。 車の運転が大嫌いな自分に「車の運転たのしそう」と思わせたこの漫画の実力は本当にすごいです。100年後にバズる漫画JINBA 浦田カズヒロ野愛100日後に打ち切られる漫画家を読んでから妙に感情移入してしまい、どんな作品を描いていたのかと思ったらケンタウロス競馬漫画。 ケンタウロス競馬漫画というパワーワードよ。どういうことなの? しかもJINBAの前にもケンタウロスギャグ漫画を描いていると知り、そのケンタウロスに対する執念にちょっとゾクゾクした。 100日後を先に読むか後に読むかで感想変わるかもしれない。 ケンタウロス競馬漫画というとてつもないインパクトに受け身が取りきれないまま割とちゃんとしたスポーツ青春ストーリーがはじまり、どこまでがギャグでどこまでがガチなのかわからないまま2巻まで読み終えた。 この漫画について教えてもらったときに読んだ「あっというまに掲載位置が下がっていた」というコメントや100日後のカエル先生の苦悩が頭を過り、救いを求めながら3巻を読んだ。 純粋に作品を批評する土俵に立たないまま、ハイテンションかつ猛スピードで展開されていくストーリーをただ追いかけた。 時代が追いついていなかったんだ。 良いとか悪いとかではなく、凄い作品に出会えたような気はしてます。いつか時代が追いついて、ケンタウロスが競馬に出る日が来たらこの漫画は歴史的な作品になるはず。 追いつける日を楽しみにしています。心と体身体に良い作品短い横断歩道も待つタイプの中学生 やまうちなかやま自分、短い横断歩道も待つタイプの社会人 なのですが、帯に書かれている通り 「当たり前を守る少女に癒され」 ました。 毎話「そうなんだよ、これ守ってる人少ないよね、わかる!」って気持ちにさせてくれて、読んでいて気持ちがいいです。 濃ゆい漫画を読んで胃もたれした時に、読むと胃薬のように効いてきます。 妙なコマの静寂感も身体に優しい そして、自分が評価したいもうひとつのポイントが 表紙 よくないですか!? 朝・通学中の朝日が差し込む感じ、影の感じ 若干、朝早すぎる気もしますが、ずっと見ていたくなる良い表紙です 自分も善い事のためには躊躇しなようにしよう ※過激行動はダメだけど 良い馬に乗る為なら手段を選ばないジョッキーゲス、騎乗前 西公平名無し「馬七人三」という言葉があるが、これは本来レースは馬の力だけではなく騎乗する人間の力量によって差がでるという意味である。しかしこの漫画の主人公の騎手・牧聖一は「7割が馬の力で決まるなら良い馬に乗れば楽勝じゃん!」と考えており、名馬に乗る為なら手段は選ばない。調教師や馬主に媚を売り、悪知恵を働かせ、プライドを捨て、コネのある女と寝る…とんだゲス野郎なのだ!!! 主人公が清々しいくらいのゲスっぷりで読んでるうちに好感が持てるようになってきました。実はいい馬を見抜く目は確かだったり、騎手としての才能もなくはないところもあるんですけどね。真面目な競馬漫画だったら絶対こんなこと描かないだろうけど、実際に良い馬に乗せてもらう為の営業力って大事なんだろうなとも思いました…ちなみにこれはギャグ漫画ですが(笑)主人公はヤバい奴ですが他のキャラも相当ヤバいです。ある意味みんなゲスですね。おもしろシーンはたくさんあるけど、3巻での謎の三角関係の発生とか結末も含めて好きだったな。競馬以外のネタも充実してました。古屋兎丸の心意気が遺憾なく発揮されているのが・・・π(パイ) 古屋兎丸影絵が趣味月刊ガロのスーパースター(たしか福満しげゆきがそう言っていた)こと、古屋兎丸といえば、まず何といっても『π(パイ)』ですね。 月刊ガロといえば、常軌を逸した漫画家が大勢集まっており、エロ・グロ・ナンセンス・アバンギャルド等の作風で一世を風靡しましたが、古屋兎丸ももれなくこういった作風でガロからデビューしています。そして、まあ、私どもを含めた少々自意識を拗らせた人々がガロ系の漫画を読み漁ることとなったわけですが、こういったいわゆる大道からみれば外れ値にあたる作品というのは、一時こそはセンセーショナルに思われるのですが、その後が続かないということもまた多い。じつに沢山の漫画を読んできましたが、記憶にいつまでも残っているのはごく一部で、ほとんどの作品はタイトルすらも忘れてしまっています、まあ、これはガロ系に限ったはなしではありませんが。 で、こと古屋兎丸についていえば、いつまでも記憶に残っている。彼はガロ系作家の御多分に漏れず、常軌を逸した漫画家のひとりだと思うのですが、たとえば、同じく記憶に残り続けているねこぢるとは常軌の逸し方が違うような気がする。ねこぢるは純粋に外れ値の彼方にいるような漫画家でした。だけども、古屋兎丸の常軌の逸し方というのは、道を大きく踏み外す類いのものではなく、むしろ、あるひとつの習慣を偏狂的に続けるひとのそれであるような気がします。常軌を逸して几帳面なんですね。 それをまさしく体現しているのが『π(パイ)』ということになるでしょうか。ジャンル的にはオッパイのはなしなので、まあ、エロにナンセンスを掛け合わせたようなものになるとは思いますが、どうもそれだけではないような、エロとナンセンスをテーマとして掲げておきながら、それらを縦に貫いている偏狂的な習慣の持続がみられるのです。 主人公の沢木夢人は、オッパイ好きなデブのオタクだったのですが、ある日、オッパイと円周率の神秘に気がつき、これを探求することに人生を捧げようと決意する。しかし、このままでは一生なまのオッパイを見られないかもしれないと思い至り、高校入学まえに壮絶なダイエットをしてイケメンとして生まれ変わる、つまり高校デビューですね。ここまでで一巻の20ページなのですが、どうでしょう、この時点でもうすでに私たちの拗れた自意識が好みそうな漫画の体をなしておらず、気合いの入ったド直球の青春物語なのです。ただ、ちょっと、この気合いの入り方があまりにも偏狂的なんですね。何しろ、オッパイと円周率の神秘を探求して、人類に幸せをもたらし、ノーベル賞を取ろうという夢のようなはなしのですから。だけど、きわめて純粋で誠実で健全な漫画だと思います。自己紹介になりますが、純粋で誠実で健全な漫画が大好きです。 「飼育」を夢見るロリおね?百合 #1巻応援舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。 秋津貴央あうしぃ@カワイイマンガ小学五年生の舞ちゃんは、家の前で倒れていた高校生のお姉さんにご飯を食べさせる……そこから始まり、生活力の無いお姉さんを小学生がお世話する日々が描かれる。 積極的に動くのは舞ちゃん。子供離れした料理テクで、お姉さんに美味しいご飯を食べさせつつ、他にもあれこれ世話を焼く。 一方、お姉さんの方は、美人で頭も良いが謎めいていて、何よりも無口の中に時折見せる感情表現が、舞ちゃんと読者の「庇護欲」を唆る。中々ズルいヒト。 そして舞ちゃんが抱いてしまうのが……タイトルにもある通り、お姉さんを「飼育したい」という気持ち。 一人暮らしのお姉さんと、親がなかなか帰ってこない舞ちゃん。複雑な寂しさを抱える二人が出会い、ひととき寄り添う。舞ちゃんは芽生えた感情に戸惑い、お姉さんは何かを隠しつつ。 不安を抱きながらも、ひとまず優しさを持ち寄る二人は、温かいが少し切ない。「飼育」という舞ちゃんの欲望の落とし所と、二人の関係性の落ち着く先を、今後も追いかけて行きたい。 □□□□□ 食漫画としては、地方性よりも、お腹が空いた人が喜びそうなメニューが並び、唾が出る。むしろ地方性が出ていそうなのは『アイラップ』というツールである。ご存知の方、おられるだろうか……? 数学オリンピックを目指すスポ根的数学青春マンガ数学ゴールデン 藏丸竜彦hysysk数学は好きだけど数学オリンピックはあんまり興味ない。でもあれがいかに狭き門で難しくて熱い世界なのかはちょっと分かった気がする。 本当は私も一日中数学について考えていたいのだけど、経済合理性がなさ過ぎるのでやってない。もっと若い頃に受験以外の数学の世界に気付いてれば人生違ったと思うので、若者は読んでみて欲しい。 #1巻応援時代の空気なんぞという物を。ワタナベ 窪之内英策ナベテツここではないどこかに行きたい。日常がいつか終わることを、漠然と夢見ていた時代の空気というものが、かつてこの国にはありました。それはバブルと裏返しの虚無感のようなものでしかないのかもしれませんが、この作品に漂う諦感と、正反対の馬鹿馬鹿しさは恐らく表裏一体だと思います。 主人公の妙子は自分の日常にうんざりしていて、でも遠くへ行くことも出来ません。彼女の前に現れたのは、宇宙人を名乗るボディスーツに身を包んだ「ワタナベ」。 少し不思議な非日常の物語は、良くも悪くも時代の空気を感じさせてくれます。 あの時代を知っている人間には、恐らくどこか懐かしく感じる作品だと思います。そして、あの時代を知らない人が読んだらどう感じるのだろうかと、バブルから遠く離れた令和の時代に考えたりもします。 日常は終らない。多分、だらだらと続く。でも、そんな中でもきっと素敵なことは見つけられる。今、自分が出せる回答はこんなもんかと思っています。異様なまでに飽きない吸血鬼すぐ死ぬ 盆ノ木至名無しモブキャラもよく再登場させるしかれこれ11巻もやっている癖して全く飽きない ギャグマンガとはいえ日常系の系譜を受け継いでいるのに日常系特有の飽きが来ない ホ ン ト 何 故 か 全 く 飽 き な い これまた不思議な良いマンガ 同じギャグマンガのCITY共々アニメ化あくしろ 世界中の戦士がやってくるアパート三丁目雑兵物語 グレゴリウス山田ななし十三世紀のハローワークとか竜と勇者と配達人の作品ということで買ったけど長らく積んでいたやつ。 日本の足軽を始めとして、ドイツのチュートン騎士団とかイスラームのアサシン、アステカのポチテカ、北欧のヴァイキングなどなど、大量の「戦士の女の子」が主人公が大家を務めるアパートにやってくるゆる〜い話。 ノリはゆるいけど、歴史的情報は細かく描かれていて好きな人にはたまらないと思う。 ヴァイキングの兜にツノは後世の創作で実際には無いって初めて知った。思えば幸村先生の私物にもツノはなかったと気づき興奮した。 https://natalie.mu/comic/news/333910原点にして頂点のバチクソオモシロギャグ少女漫画B.B.Joker にざかな野愛淡々としていてドラマチックではないし日常的だけどめちゃくちゃ笑えて不条理だったり下ネタもあったり不謹慎だったりするけど綺麗で読みやすくてこれ好きって言ったらセンスいいねって一目おかれる漫画はありますか。 あります。B.B.Jokerです。 今まで読んできたギャグ漫画の中でいちばん面白かったものは何かと問われればおそらくB.B.Jokerと答えます。少なくともギャグ少女漫画界ではいちばん面白いはずです。 言葉遊びをふんだんに使用したレベルの高いギャグ、かと思えばめちゃくちゃ変態的思想ときどきうんこ、結局笑っちゃう不謹慎なネタ、それらを包み込むTHE白泉社な美しい絵柄。 この意外性が面白さの青天井へと導いてくれます。 B.B.Joker好きっていう人とは絶対に友達になれる気がします。でも読んだら全員面白い好きってなると思うんです。つまり読んだら全員友達なのです。だからにざかなも仲良くしてくれ! 中の人たちのネタかガチかわからない不仲っぷりも好きです。4ジゲンもめちゃくちゃ好きです。マキヒロチ先生が色んなヤバい奴と出会う漫画ルックルック境界線 マキヒロチちくわぶ自分とは違う【あっち側】の人間を観察しよう!がテーマのエッセイ漫画です。「恋愛のあれこれ」「オーガニック生活」「アウトローな生き方」の3部構成なんですけど、個人的に一番面白かったのは「アウトローな生き方」をしている人達の話ですね。私のように自分自身は関わりたくないけど、そういう話を聞くのが好きだという人はきっと多いはず。裏稼業をしていた佐藤さんも不思議な人でしたが、福島と茨城の県境にある占いもできるラーメン屋さんは、訳の分からなさが逆に本物っぽいと思いました。たぶん占いというより気功みたいなものだと思いますが、それでも普通の人にはない何かを持ってる人ですね。マキヒロチ先生のリアクションがガチでした。でも本業であるはずのラーメンは不味いらしいです。 肴の描写がむちゃくちゃうまい杯気分!肴姫 入江喜和マンガトリツカレ男東京下町・向島のある小料理屋「酒奈亭」の若女将が主人公。小学生か中学生くらいの時が読んでたが印象に残っているのはイワオちゃんの黒眼鏡だけでそれ以外は全て忘れていた。 最近久しぶりに読みなおしたがこの歳になって読む方が圧倒的に面白い。昔はよくわかんなかったあや奈とイワオちゃんの関係やそれを取り巻く環境などが理解できるのでより面白かった。 異世界転生モノとしては結構異色?迷宮ブラックカンパニー 安村洋平名無し現実世界で大金持ちになった主人公が異世界に飛ばされてヒドイ目に… そこまで遭うこともなく持ち前のズル賢さでクズとして無双するというのがこの手のテーマでは斬新かも。 ちゃんと努力したり一本スジを通すところが主人公の性格の悪さとギャップがあっていいですね。ぶたぶたさんに抱きしめられたいぶたぶたの休日 安武わたる 矢崎存美 メイブルウ野愛『ぶたぶた』を読み終えたばかりだけど、再びぶたぶたさんに会いたくなってこちらも読んでみた。 やっぱりぶたぶたさんは素敵なひとだ…!! かわいいぶたさんが当たり前のように喋りだす故、初めて会うひと達は驚きペースを乱される。そして、まんまるの目に見つめられてついつい心を開いてしまう。占い師も刑事も天職。 『ぶたぶた』とくらべるとこちらはちょっと重たいお話もあるので、ぶたぶたさんの可愛さに癒されながらも自分の人生を見つめ直してしまうような力もあった。 何者かになりたい気持ち、自分の人生の主人公は自分だという気持ち、いつの間にか忘れてしまった気持ちをぶたぶたさんが呼び起こしてくれるはず。 マネ厳禁!学校の壁を登る女子に出会った!フリクションガール nogaあうしぃ@カワイイマンガ一人暗く過ごしていた新高校一年生・うーちゃんは、妙な光景に出会う。え…… 誰かが非常階段を、 「外から」よじ登ってる! (注:絶対マネしないでね!) 何やってるの!と思わず声をかけたうーちゃん、登っていた女子・ギャオに誘われ、あれよあれよとボルダリングに挑戦することに。 今までピアノに打ち込んできたうーちゃん。受験に失敗し、失意の中で「指が駄目になる」覚悟で挑んだボルダリング。ギャオの喜ぶ顔を見て、もっとやってみたくなる。……「サイコーになる」って、どんなだろう? ★★★★★ この作品、ボルダリングの「魅力」の取り上げ方が、独特だ。 まず、ギャオが登る場所。学校の非常階段を外から攻略、岩を見ればマリア様の上もお構いなし、そして荘厳なステンドグラス窓も、彼女には攻略対象でしかない。 全ての壁が……自然であれ人工であれ……攻略対象なのだろうが、ギャオの場合、かなり無謀で、挑戦的だ。日常の風景の中に、まるで未踏の地を進む冒険家のようなときめきを見出している。 我々は、真似してはいけない。鍛え抜かれたギャオの挑戦の日々を、この作品で眩しく見つめるだけにしよう。 それから、途中から参加のマミちゃんの、ダイエットやインスタ映えという視点も、ああ確かに大事だよね、と思わされる。(ダイエットきっかけでボルダリングする漫画として『ぽちゃクライム!』もご覧下さい!) ★★★★★ 取り敢えず、ギャオとマミちゃんと遊ぶのが楽しい、から始まる、うーちゃんのボルダリング。 ここでカバーを見返してほしい。 物語最初の暗い表情とも、最後の柔らかな笑顔とも違う表情。いつの日かこれを見るのが、きっとこの作品の到達点なのだろう。うーちゃん変われるか!? あと、部活とかって……?西森博之の週刊連載デビュー作甘く危険なナンパ刑事 西森博之starstarstarstarstarひさぴよ1990年、西森博之が増刊少年サンデーで連載していた『今日から俺は!!』を中断した後、少年サンデーで始まった初の週刊連載作品。 『甘く危険なナンパ刑事(デカ)』は短期間の連載に終わり、その後まもなく『今日から俺は!!』が増刊から少年サンデーへ移籍することになります。 破天荒な刑事マンガとして良作だったと思うので、これは『ナンパ刑事』が良くなかったというよりも、『今日俺』ほどの期待が集まらなかったと見るべきなのかもしれません。 物語の舞台は千葉で、主人公・相沢の性格がお金好きな軟派であったりと、『今日俺』と所々似ている部分はあります。のらりくらり掴みどころはないけど、ポリシーがあって、大事なところではビシッと決めてくれる西森作品らしい空気を感じられると思います。 とはいえ、全2巻はあまりにも短かった。相沢と麻子のコンビはもっと見ていたかったです。西森作品って、中盤あたりから凄く面白さが発揮されると思ってるので、魅力を伝えきるにはせめて5巻分は続けて欲しかったところ。 もし、『今日から俺は!!』ではなく『ナンパ刑事』が週刊連載を続けていたら、その後の西森作品の系譜はどうなっていたのだろう、なんて事を考えて読んでみるとより面白いかもしれません。 でこぼこ3人組のスペース・オペラ・ファンタジー!男爵にふさわしい銀河旅行 速水螺旋人ANAGUMA広大な宇宙―…。発達したテクノロジー、多様な生態系、見果てぬ星への終わらぬ旅路…。このドキドキワクワクが一度に摂取できちゃうのがスペースオペラというジャンルの魅力ですよね。 『スターウォーズ』や『銀英伝』を筆頭にスペースオペラ、戦争とか起きがちですが本作はどたばた宇宙旅行マンガ。 基本オムニバスなので読みやすいながらも、毎話SF的な趣向を凝らした濃いぃ〜〜いネタが味わえます。 没落貴族のミハルコ男爵、ポンコツアンドロイドのランパチカ、エロめの吟遊詩人ノンシャランの3人組の珍道中、いつもわちゃついていて読んでて楽しいです。 そしてアースライト姫、一体どんな姫なんだ…。 ミハルコ男爵と同じく、僕も姿を拝める時が来るのを楽しみにしています。 コンビニ人情コメディコンビニ番長 ふくた伊佐央ポケポケコンビニという場所の懐深さを改めて認識しました。コンビニ勤務という仕事を軽く見ている人はこれを読んで考えを改めてほしい… というほど崇高な内容ではないですが。今連載してる島さんと通じるものがある。 あと絵柄とかおおひなたごうに近いものを感じるアシスタントとかしてたりして…? きっと作者は長年のコンビニ勤務経験をもとに描いているんだろうなと思ったら、実は全く未経験だということがあとがきで明らかになり驚愕。しかしあまりにもネタ出しに苦労したため、漫画のためにコンビニ勤務を開始したという。そんなことあるんだ… 実は傑作なのではないか?働かざる者たち サレンダー橋本霧兵衛良かった点 ・この漫画ほど酷くはないが、どの会社にでもいそうな人間をすごいうまい感じで表現している。 ・各話に印象的な人物が登場が単純なダメなやつでなく、社内でなんかしらの理由があり現在の至ると言う部分もありただのギャグではない 総評 ・サラリーマン漫画の最低到達点とも言われているが、世の中にあるサラリーマン漫画の一つとしてはすごい高い完成度があり実は傑作なのではないかとずっと思ってる<<152153154155156>>
『今日どこさん行くと?』の作品ページに、作者の鹿子木灯先生のインタビューへのリンクが追加されたので、読んでみました。 熊本地震で被災された先生が、熊本のPRのため、そして復興していく様子を残したいという意思のもと、この作品を産み出されたことに、色々な感慨が湧くのですが、読者としてこの作品が嬉しいのは、 ●変わりゆく熊本の記録が読める ●美しく楽しい熊本が描かれている の二点を両立しているところにある、と思っていたので、先生のインタビューは大変納得いくものでした。 敢えて復興の途中を描くのは、美しさに欠けると思われるかもしれませんが、記録としては貴重なものです。何よりもそれは、復興を望む人々の、強い想いの記憶でもあります。そう思えば、復興の生々しい過程も、完成された美しい光景も、その土地の人々にとっては等価に愛しいものでしょう。 ある土地を描くことは、その土地の記憶を描くことです。(長い目で見れば)いずれ失われる物を描き残すことは、そこを大切にした人々の、生きた証を残すことでもあります。 こうした漫画作品が残されることは、何よりも熊本の方にとって、嬉しいことでしょう。そのことは、次作の熊本ドライブ漫画『私の魅力がわからんと!?』が、ネッツトヨタ熊本さんの企画であることにも表れていると思います。 今(2020年7月)、熊本をはじめ九州地方は大きな水害に遭い、再び郷土が奪われる事態となっています。『私の魅力がわからんと!?』の内容にも今後、それが反映される「かもしれません」。また他作品では、『放課後ていぼう日誌』の舞台・芦北町は甚大な被害を受け、作者の小坂泰之先生も被災され、連載を休載されるようです。また、『カワセミさんの釣りごはん』の地域も大雨に見舞われているようです。 様々な作品の発表に、大きな影響が現れるのかもしれません。しかしまずは、何よりも先生方と九州の皆様の、身体の健康と心の安寧を、お祈り申し上げます。 私達はまず、今ある作品でこの地域に想いを馳せ、もしこの後、作品がまた産み出される時が来たら、その作品から様々に変わっていく九州と、変わらず美しい九州を、また鑑賞し、コレクションすることで応援出来たらと思います。 結論:まずは『今日どこさん行くと?』と『私の魅力がわからんと!?』を読もう!