社会マンガの感想・レビュー5041件<<164165166167168>>育児ちゃんとやってるよ!ほら!見てー!!そのオムツ、俺が換えます 宮川サトシstarstarstarstarstarnyaeという本音がダダ漏れの、しかし妻子への愛もあふれている、育児エッセイ漫画。 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。の映画化が記憶に新しいですが、こちらも全ての子を持つ父親、もちろん母親にも読んでほしい、宮川さんのユーモアが詰まった素敵な作品です。 男同士で飲んでても子供の話になると途端に帰りたくなっちゃうところすごくよかったです。 なごむ作品セブンティウイザン タイム涼介めあ70歳で初の子を授かるというふつうでは考えられない内容ですが、感動する場面多数あり。「尊い」ものを持っている人は強いひみつのイノセントワールド ~イケメン上司とルームシェア~ 浜心汐里名無し※ネタバレを含むクチコミです。京都の街を舞台に多感な中学三年生を叙情的に描いたタナカカツキデビュー作逆光の頃 タナカカツキ名前はまだない描写がとても繊細で詩的。京都の街を舞台にしているのもまた作品の世界観ととてもマッチしています。 中学3年生の進路や恋やもっとずっと先の将来にぼんやりとした不安や恐れのようなものを感じている主人公の男の子が夢を追いかける友人や近所のおじいさん、ちょっと気になる女の子、中学を卒業したら家業を継ぐことになっている馴染みの友達との交流で少しづつ世界が広がっていき、また自分自身のことを少しだけ理解したりしていきます。 心がグラグラと揺れ動く独特な年頃の心を丁寧に描写しながら、物語はどこか詩的な運びをしつつ、京都の町並みは幻想的に描かれるとても素敵な漫画です。 表紙の絵にもなっている夜の学校での話が特に好きで、手を合わせた瞬間の甘酸っぱさに感動すら覚えました。 映画の公開も近いですが、原作も多くの人に読まれて欲しい作品です。漫画読まない人におすすめBLUE GIANT 石塚真一名無しすごく流行ってたので手にとるのが遅くなったけど、人気でるのがわかる作品でした。漫画の軸としては王道で、読みやすいことこの上なし。それでいてメインテーマに「ジャズ」っていう良い意味でnot popular?なところを選んでるあたり最高だと思った。 若い世代なら新しいものとして素直に頭に入るし、ある程度上の年代なら懐かしく思い出すこともできるテーマじゃない? 漫画なんか読まないっていう人にこういう正統派な漫画を読んでほしいもんです。しのちゃんかわいい志乃ちゃんは自分の名前が言えない 押見修造やむちゃ押見さんは私の中では惡の華のイメージが強くて、生理的に苦手だったんですが、こちらは読み終わってほっとしたというか、あぁこういう話も描くのか、みたいに思いました。なんだかほのぼのした漫画に見えても結構ナイーブな話だし、ギリギリのところを行ってるような繊細さがあって、10代のすっぱい時間だけ見せられたような感じです。季節ごとの溶接あるあると広島弁が楽しいほっこり漫画とろける鉄工所 野村宗弘名無し本当に大変な仕事だろうな…と思いつつ、溶接愛がひしひしと伝わる、本当に素敵なマンガ。 テレビドラマのような、小さな町工場ががむしゃらに頑張るストーリーではなく、鉄工所のみんなとその家族と一緒に春夏秋冬を過ごし、溶接の奥深さを知ることができる。 あとはこの作者にしか描けない、独特すぎるキャラデザも見所。 主人公北さんの上司である小島さんの頭部の造形は芸術です。 そういうキャラたちの中にいるからか、北さんが不思議とイケメンに見える。 個人的にはみんなで年一で社員旅行にいく回が好きです。 早藤君がクズすぎて途中でやめたくなります先生の白い嘘 鳥飼茜やむちゃ110年ぶりに性犯罪が厳罰化されましたね。男性にも適用される法になりましたし、保護者からの性的虐待もしっかり裁けるというのは大きなポイントですよね。 というわけで「男女の不平等」がテーマのこちらを是非1度読んで欲しいなぁと思いました。 男性よりは女性が好みそうな、ドロドロした恋愛を男性誌で掲載したところにすごく意味があるし、とにかく勇気のある作者だなと思いました。安定の北海道愛チャンネルはそのまま!【HHTV北海道★(ホシ)テレビ】 佐々木倫子nyae最近ドラマ化されたようですね。 まさかのバカ枠で採用された報道記者の雪丸花子。 安定感ありすぎる破天荒ぶり、周りを巻き込んで事故る力。絶対に裏切りません。 同期や上司達も雪丸に負けないくらい超個性的! ドラマも評判良かったみたいなので、見てみたい。 鋼鉄の義手を持つ伝説の護り屋「イージスの盾」!!闇のイージス 七月鏡一 藤原芳秀ANAGUMA想像したことはないだろうか。 どこか古びた喫茶店の指定席にいつも座っている謎の少女。 窮地に陥った者のみが彼女を通して秘密の仕事を依頼できる…。 それです。このマンガは。 弾丸すら弾き飛ばす鋼鉄の義手を持つ「イージスの盾」と呼ばれる伝説の「護り屋」が毎話非合法方面の護衛任務に挑む…。 中学生当時このあらすじによだれを垂らしながら食いついたのですが、本作の真のよさは重厚な人間ドラマにあります。 楯の前には毎話さまざまな事情を抱えた依頼人が現れるのですが、プロフェッショナルとしてどんな人間だろうと必ず護り通す。そこの交流が本当にシブいんですよ…。超ハードボイルド。 「護る」というテーマだけでこれほど話のバリエーションが出せるものかと驚きながら読んでました。 基本はオムニバスで短いシリーズがサクサク続いていくのですが、楯の仇敵の存在が明らかになり今までのキャラクターも関わって大きな物語に…という大好きなお約束も付いてきます。 続編の暁のイージスやクロスオーバーしたジーザスも合わせて読むともっと楽しいですよ!よしながふみ作品これもすき…西洋骨董洋菓子店 よしながふみむドラマを期にきのうなに食べた?を読もうと思ってましたがこちら読んでみた。2巻まで読了。 …いい! よしながふみのイケメンは本当いいおじさまって感じしますね。 お菓子を食べた時に「おいしい!」と表情と絵で描ききってもいいんだけども、どううまいかなにがうまいか知識をさらっと入れてくる所、本当知性を感じます。 アンティークって、骨董品の器で食べ物をお出しする、それに加えて登場する人物には色んな過去があってそれは骨董品のように昔のものだけど素敵なものって解釈で合ってるんでしょうか。 作者、吹き出しにセリフの割合が多い気がするのですがなぜかスラスラとテンポよく読めてしまう。 毎回すごいと思います。 4人ともすきですが、エイジ好きですね。 ボクシング→網膜剥離→の流れでパテシエになった人間とか最高すぎる。 男とスイーツ描かせたら右に出る人いないでしょ、と個人的に思ってます。リクエストをよろしく感想リクエストをよろしく 河内遙む波よ聞いてくれもいいけどこっちもいいじゃん!? なんかおもしろそうだったので1巻読んでみました。 結構ラジオ好きなのでこういう制作の裏側には興味あるのですが、ああいうラジオ収録ブースを前にした時の感動はわからないなぁ〜…と思います。 でもこの作品で主人公に感情移入してラジオブースの見開きページ見た時心踊りました。 楽しいんだろうなこの現場は! すごい昔に地元のラジオ曲に潜り込んだ時のことを一瞬思い出しました。 単純に喋りがうまい主人公がそのままパーソナリティになってもあんまし面白くない気するのですが、波よ聞いてくれも、リクエストをよろしくも、こういう意外な人物、しかしその辺にいそうな人物が喋りをやるってとこがいいですね。 ずっと喋る仕事、よくよく考えるとすごい仕事だなと思います。話題性にとんだ内容でないといけないし、考えてもいなかったような話題を振ってくるリスナーもいるだろうし。 色々想像膨らむ漫画かと思います!男性でも気軽に読める少女漫画NANA―ナナ― 矢沢あい名無し男性でも気軽に読める少女漫画です。 恋愛恋愛してないので手始めの1冊、入門に最適だと思います。美しいが故の不幸を描かせたら右に出る者はいない主に泣いてます 東村アキコnyaeこんな生きてるだけで人を不幸にし、そして自分も不幸になる人って泉さんしかいないでしょう。 度々出てくる変装(仮装?)が最高です。 泣いてばかりの泉さんだけど、キャラが強すぎる友達に支えられて、果たして幸せな未来は訪れるのか? 最終巻まで猛スピードで読みきれます!ルポルタージュを通して描かれる様々な"愛"の物語ルポルタージュ‐追悼記事‐ 売野機子sogor25今作は元々、今はなき幻冬舎「コミックバーズ」で連載されており、そちらで打ち切りの憂き目に遭った後、現在の講談社「モーニング・ツー」に移籍して連載を再開したという少し特殊な経緯を持っています。幻冬舎版は「ルポルタージュ」というタイトルで全3巻、講談社は「ルポルタージュ‐追悼記事‐」というタイトルで現在も連載中で、物語自体は連続していますが、講談社版から読んでも問題ない作りにはなっています。 幻冬舎版から一貫しているのは、恋愛すること自体が時代遅れという価値観の世界とその中で発生したテロの被害者たちの人生を描くというテーマ。これらをルポルタージュ作成のための取材という形で炙り出し、恋愛はもちろん、家族愛や友愛など、広い意味での人の愛を描く物語になっています。 この一貫したテーマ自体が毎回読ませる内容で面白いのですが、幻冬舎版から読み続けていると、逆に幻冬舎から講談社に移籍して変わった部分も見えてきます。 まず1点、幻冬舎版は1話5~60ページ、講談社版は1話3~40ページで構成されており、その結果、幻冬舎版では1つ1つのエピソードが重厚に、講談社版は物語の展開がよりドラマチックに動くようになっているように感じます。その辺りの雰囲気の違いを読み比べてみても面白いかも知れません。 そしてもう1点。幻冬舎版は新聞記者の1人、絵野沢(幻冬舎版2巻の表紙の人物)の視点が中心となって展開していきます。非・恋愛系の両親を持ち、その価値観に多く触れてきた彼女の物語は、物語の設定に沿って"恋愛"というものにフォーカスして展開、彼女のモノローグもかなり私的に寄っている印象があります。 その物語が、打ち切りの影響もあるのか幻冬舎版で一旦の結末を見せ、その後の講談社版ではもう1人の新聞記者・青枝聖(同1巻表紙)と、その恋人・國村葉を中心として展開していきます。2人の物語は、世界観に反して"恋愛"をしているという観点から語られる部分もありますが、それにとどまらず、テロの被害者のエピソードも内包したもっと大きな愛の物語へと拡大しているように感じてなりません。言わば、幻冬舎版の3冊の物語を土台に、より包括的な、懐の深い物語になろうとしているのではないかと思うのです。 一度は打ち切られた作品ではありますが、皮肉にも次巻で「MAMA」の巻数に追いつき、作者最長の作品になりつつあります。それに適う作品であることは保証しますので、興味を持って頂けた方は、是非土台となる幻冬舎版「ルポルタージュ」から手に取ってみてください。 2巻まで読了漫画の枠を超えて評価できる一冊生理ちゃん 小山健nyae映画化おめでとうございます! これを読めば生理のことがすべてわかるよ、という漫画ではないですが、 こんなに女性に寄り添った漫画をつくってくれたことに感謝しかないです。 実際にこの表紙の生理ちゃんが家に来たら嫌だし邪魔だけど、生理ってそういうものでした。 ノーベル賞差し上げます。恋も仕事もうまくいかないオトナ女子の物話初恋の世界 西炯子名無し年下の天才フレンチシェフと、四十路のコーヒー大好きカフェ店長の恋愛モノ。 こじらせた大人同士の恋や友情がかなりストレートに描かれているため、読んでいて痛々しいところもあり。 カフェの売り上げ不振、運営方針をめぐる対立など、お仕事モノとしても楽しめる。3.11後の8.6スカイフォール ~消し尽くせぬ夏の光~ 三門ジャクソン兎来栄寿陰キャな男子高校生の主人公が修学旅行で広島に行った際に、1945年8月6日早朝の広島にタイムスリップしてしまうお話。 釜石に住んでいて被災してしまった祖母を持ち、東京で3.11を経験した主人公。広島に原爆が落とされる前後の時間を過ごしていく中で、自身の経験を通した彼の思考に読者も様々なことを思わされます。 原爆と大地震。異なる部分はありますが、個人の力など到底及ばないそれまでの日常を吹き飛ばしてしまう無慈悲な破壊であることは共通しています。そんな経験は、時代を多少隔てたとしても同じ人間として普遍。そうであるからこそ、主人公はヒロシマでできることがあるのではないかと試行錯誤していきます。そして、時に無力さに打ち拉がれます。もし自分だったらそこで何を思い、何をするだろうか。何ができて、何ができないだろうか。そんな考えをせずにはいられませんでした。 ヒロシマから3/4世紀、東日本大震災から8年経った今こそ大いなる戒めとして改めて読み、思考する価値のある一冊です。狡噛さんのカッコイイ写真を貼っていくスレ♪監視官 常守朱 サイコパス製作委員会 天野明 三好輝 虚淵玄(ニトロプラス)えりか狡噛慎也は、まじでやばい!本当にカッコイイ!筋肉がきれい!キャラクターが生きている!それでも町は廻っている 石黒正数猫あるく石黒先生の引き出しの多さよ! ギャグやSFやホラーやサスペンスなど毎回色んなジャンルの話をそれ町の世界に違和感なく入れて描いているのが凄過ぎる。 そして主人公の精神的な成長をめちゃくちゃ上手く描けていると思いました。 長く連載してほしい話私の少年 高野ひと深やむちゃ漫画でショタコンの話を読むのはなんとなくためらわれていましたが、友達にすすめられて読んでみました。結果、思っていたようなきわどい内容ではなく、闇と光がバランス良く描かれていて面白かったです。二人の関係だけではなく、周囲の人(真修の友達とか)も気になるので、掘り下げて描いてほしいと思いました。 私は白人の少年(10歳くらい)が大好きですが、漫画で見るなら黒髪も良いですね。BOYS BE世代向け?ぴーかん! 玉越博幸mampuku 玉越先生といえば「BOYS BE」シリーズ(私は世代的にどちらかというとラブひななんですが)。それ以外の、とりわけ最近の作品は全然読んでないことに気づいたので古本で見かけた折購入。 古臭かったり画力が低下したりというのはある程度覚悟していただけに、危惧していたより遥かに「萌えれる」絵柄で驚きました。さすが一時代築いたプロの実力。さすがに元いたマガジンでやれる水準ではないですが、オッサン向け雑誌のお色気担当としてはかなりイケてる方じゃないですかね。 内容はまぁ、表紙見て想像した通りです(笑)甲子園に受け継がれるアウトローの系譜砂の栄冠 三田紀房影絵が趣味さて、春の選抜高校野球大会が今日から始まりましたが、アウトローを制するものが甲子園を制するという物言いを皆さんはご存知でしょうか。すなわち、各地区の代表が集う甲子園といえども、高校生レベルの打者では、外角の低めギリギリのコースにピシャリと決められると攻略は難しいということです。まさしくアウトローを制して甲子園を制覇した実在の人物に早稲田実業の斎藤佑樹選手がいます。いつもここぞの時にはいちばん練習を積み重ねてきて自信のあったアウトローの直球を放っていたといいます。甲子園の決勝で最後の打者でありライバルの田中将大を三振に切ったのもアウトローの直球だったとか。 そしてここ、三田紀房の高校野球マンガにもアウトローの直球を武器にする投手が登場します。そもそも三田紀房というひとは生粋のスーパースターを描くようなタイプのマンガ家ではなく『砂の栄冠』の七嶋のような選手を主人公に据えるのは稀であり、そうというよりはむしろ、あくまでも凡人の域は抜き出ないけれどスポーツなり、受験なり、ある定められたルール内の隙を突いて「人生では負けても、試合では勝利する」といった、ある意味では小賢しく、ある意味では賢明な、物語の展開を得意とするひとでしょう。 三田紀房には『砂の栄冠』の以前に『甲子園へ行こう!』という高校野球マンガがあり、その主人公、鎌倉西高校の四ノ宮がまさしく小賢しくも賢明なピッチャーとして描かれています。彼もまた高校生レベルの打者では外角低めの攻略は難しいとの理由からアウトローの練習に励みます。そして、やはり、『砂の栄冠』にもアウトローの系譜は受け継がれている。ノックマンに率いられた下五島高校の下手投げエースの本多がまさしくそれでしょう。 けっして素材そのものには恵まれなくても、小賢しさと賢明さをもってどうにか立ち回ることができるのが高校野球という舞台、こうした選手たちが才能溢れる屈強な選手たちの足元を掬うことができるからこそ、高校野球は面白い。イチローが引退会見で語っていた「メジャーは頭を使わなくなってきている、日本は日本の野球を貫いてほしい」という言葉が今更ながら身に染みてきます。1話がカラー扉絵で読めるぞ〜!!ご恩は一生忘れません 北郷海たか1・2話がウェブで読めちゃいます! しかも1話の頭はカラーなんです、やったぜ! http://morning.moae.jp/lineup/874<<164165166167168>>
という本音がダダ漏れの、しかし妻子への愛もあふれている、育児エッセイ漫画。 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。の映画化が記憶に新しいですが、こちらも全ての子を持つ父親、もちろん母親にも読んでほしい、宮川さんのユーモアが詰まった素敵な作品です。 男同士で飲んでても子供の話になると途端に帰りたくなっちゃうところすごくよかったです。