学園マンガの感想・レビュー4260件<<9192939495>>自分の想いを封じるために"彼女の恋が叶えばいいのに" #1巻応援彼女の恋が叶えばいいのに 歌鳴リナsogor25モデルとしても活動している生徒会長のレンに恋をしている女子高生のミサキ。そんなミサキにはヨウという親友がいて、時々彼女に恋の相談をしている。ボーイッシュで自分とは全然違うタイプだけどいつしか親友と呼べる仲になっていたヨウのことををミサキはとても信頼していて、ヨウのほうもミサキの恋を応援してくれている。 しかし、実はヨウはミサキの恋を応援している素振りを見せながら、彼女のことを密かに想っていた…という物語。 この作品、同性相手に叶わぬ恋をする女の子が主人公の百合作品ではあり、タイトルの『彼女の恋が叶えばいいのに』という言葉から推測されるように、ヨウはミサキに対する想いを胸にしまい込んだままミサキの恋が成就すればいいと思っている、切ない恋物語でもある。 ただ、物語は2人の関係性だけでは収まらず、物語が進むにつれてミサキが恋をしている相手・レンが徐々に2人の間に入り込んでくる。それも、ヨウとミサキ、おそらくは2人ともが望まない形で。その結果としてどんどん人間関係が複雑になっていき、ヨウの想いも変化していく。 最初は「ミサキの恋が叶ってしまえばいい」と思っていたヨウが今後その恋心をどう変化させていくのか、目が離せない作品。 1巻まで読了正に青春君は放課後インソムニア オジロマコト名無し※ネタバレを含むクチコミです。片恋/独白/不器用な距離感安達としまむら 入間人間 のん 柚原もけあうしぃ@カワイイマンガまず、妙に硬いモノローグが、何か面白いなぁと思ったのである。 それは、まるで外国映画の字幕の様にぎこちない文体で、女の子達が共にいて・少し会話し・表情を変えるコマを繋ぐ様に流れ、作品の心地良いリズムになっている。そしてそれは、不器用な女の子達の物語と、妙にマッチしている。 人間関係が酷く苦手な安達と、そこまでではないけれどそれなりに人付き合いが面倒なしまむら。体育館の二階のスペースで授業を共にサボる二人は、緩く一緒にいられる関係だった。 けれども安達は、しまむらに恋をする。 不器用すぎる安達の片恋。よく分からない安達の言動を、戸惑いつつやんわりと受け止めるしまむら。息苦しさと優しさの同居。多少の奇妙な話はありながら、それよりも細かく生真面目に語られる心情に、しっかり心を掴まれてしまう。 私が読みたいのは、変わった話や恋の駆け引きではない。私は難しい人の心、それがどうしようもなく動く瞬間が読みたいのだ……だから言葉を尽くした心情描写の後に、安達がふと漏らす「しまむら……」の一言、これだけで頭でっかちなモノローグが吹き飛ぶ程の衝撃に、思わずあぁ……と声が漏れてしまうのだった。まさかの再会?!おかえりアリス 押見修造starstarstarstarstar干し芋高校の入学式に出会った美しい女子高生。 実は、中学の同級生だった。 あまりの変貌に驚く主人公の洋ちゃん。 思春期独特の純粋さと体の変化とそして、多様なセクシャルマイノリティ。 現在の高校生の学校での生活は、どの様になっているのだろうか? 今後の、幼馴染3人の人間関係がとっても気になる。 そして、周りの人々の反応も。 虎に翼、鬼に金棒、男子校にホストYG ひうらさとる野愛梅に鶯、牡丹に唐獅子、男子校にはホストクラブ。 遺伝子レベルで約束されている組み合わせなんじゃないかってくらい、男子校とホストの相性はよいものです。 絶対にありえないのになんでですかね。どっちも夢が詰まってるからですかね。 卓球ひとすじの普通の男の子・ヤスが転校した先は、生徒が親の借金を返済するためにホストをする学園だった…! そこで出会うのが容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能・カリスマホストとして君臨する男・銀…! なんかあらすじのすべてに「…!」つけたくなるくらいキラッキラのファンタジーが詰まっています。 でも、夢ばっかりが魅力じゃないんですね。 ヤスは低身長で童顔の可愛らしい男の子ですが、少年漫画の主人公のように熱い男でもあります。 困難に立ち向かう諦めない姿、人の心とまっすぐ向き合う姿に、思わず心打たれます。 決死のトライアスロン回のようなバトル要素もあり、銀や学園の秘密が明らかになっていくドラマチック要素もあり、結構こってり要素を盛り込んでいるのに、ひうら男子のキラッキラ感で爽やかに仕上がっています。強くて優しき男ゴリラーマンゴリラーマン ハロルド作石猫あるく当時にこのレベルのギャグはめちゃくちゃ最先端だったと思う。今の時代にも全然色あせない、むしろ今の時代にこそフィットするギャグセンス! 主人公が全く喋らないでここまで成立するって凄すぎ。ハロルド作品は違う漫画に前のキャラクターがこっそり紛れてたりするのがいいですよね。 格闘シーンも迫力があって好きです。押見修造先生、またキ…おかえりアリス 押見修造大トロ押見修造先生、またキモい漫画か?!と思ったけどあまりキモくない!むしろなんか綺麗!と思ってちょっと物足りない気がしたけど、やっぱりちょっとキモくて良いです! 剣術ボーイ・ミーツ・ガール&赤ちゃん誕生!てのひら創世記 小川麻衣子名無し少年誌らしい、アクションあり、コメディありで、いきなり赤ちゃんができたり(?)とドタバタなスタートをきった新連載! らんま1/2を彷彿とさせる、身体能力に長けた少年少女の運命的な出会い。 バトルシーンがかっこよすぎる… 古武術「花形流」の本元である須崎家と縁を切るために、長男の愛一郎へ決闘を申し込みに来た、分家・柊家の千絵。 ふたりが剣を交えた瞬間、なんと剣は消えそのかわりに「赤ちゃん」が生まれた!!???? てのひら創世記というタイトルから、きっと想像できない新たな世界を描いてくれるんだろうと期待。設定とか世界観とかちょっと懐かしい感じがするのは狙いなのかな…50単位で悟りが開ける?仏教専門学校!ぶっせん 三宅乱丈かしこぶっせんって実写ドラマ化もされた人気作品だし、三宅乱丈のギャグ漫画なら間違いなく面白いっていうのは分かっていたのですが、やっぱり読み始めたら止まらなくなっちゃったくらい面白かった。貧乏なお寺が金儲けの為に「君も50単位で悟りだ!」がキャッチコピーの仏教専門学校を開校して、そこに入学した問題児な生徒8人を中心に繰り広げられる文字通りドタバタなコメディーです。一応ライバルの金持ち寺がスパイとして送り込んできた正助くんが主人公なんですが、おバカな一休さんみたいなキャラなのであんまり主人公っぽくないんです(ドラマでは吉沢亮が演じてたんだ!笑)。しかも、他の生徒達もイタリア人だったり、男のフリして入学した女の子とか、個性派ばかりで全員好きになっちゃうから誰が一番っていうのがないのも、この漫画の魅力ですね。全体的に大ネタも小ネタも多くて笑いっぱなしだけど、特によかったのは最終回かな〜。終わっちゃうのはさみしいけど、こんなにいい終わり方をされたら何度でも読みたくなる!って思いました。ネタの宝庫G組のG 真右衛門ナベテツある時期、ある年代以外の記憶や記録に残り辛い作品というのは確実に存在していて、それは自分より若い世代と話す時に痛感することなのですが、この漫画も確実にそんなタイトルになります。 2000年前後のギャグ漫画として、自分にとってこの作品は「団地ともお」と同じくらい面白く、単行本を楽しみにしていました(ともおよりも遥かにマニアックなタイトルだということも理解しています)。 作者の真右衛門さんは恐らく几帳面な方なのだろうなあと思いますし、この種の作品を受け入れる人間がそれほど多くないことも理解しています。ただ、4コマのギャグマンガとしてこれほど自分の生理にあった作品は他にはなく、新作が読めないことをただただ勿体なく思っています。「コダえもん」「3年G組長州先生」「邪神さま」(フェレット)…。 大河ドラマ「いっき」をNHKで放送する日が来たら、多分テレビを購入するだろうと思っています。 まあ、めちゃくちゃいいので読んでくださいなカラオケ行こ! 和山やま名無しあんまりあらすじをペラペラ話すのも野暮なのでこれだけ。 この顔が好きすぎてwwww捕食者×非常食ラブコメ押して駄目なら押してみろ! 廣瀬アユム名無し大蛇の先生のために非常食を名乗り出た、蛇好き女子高生・つくしちゃんのラブコメなんだけど、それならもっと日常的にペロペロするんじゃないん…??けっこう焦らすよね!!道徳的に非道徳してる感じでしょうか。よく分からない 2巻にかけて、表紙とタイトルだけでは想像もつかない展開が。そういうキャラも出てくるか!そして更に、うわー!マジか!!ドキドキ となること必至。めちゃめちゃ面白いやんけどるから ハナムラ 石井和義名無し読んだ後に関西弁になってしまうぐらいには面白いし読みやすいです! JK転生で空手の王者に登り詰めるのかと思ったら廃れた道場を立て直しにかかるところが面白いですね。 そして、キュウべえみたいな猫が何かを企んでいるファンタジー要素もいい ギャグもストーリーも専門知識も全部バランスよくて一巻の時点で感動してます もっと早く教えてほしかった百合好きコメディ…!百合好きの男子高校生の話 あさがお天沢聖司全然存じ上げなかったんですけどこちらの作品はTwitter発でバズりまくってたんですね。 https://twitter.com/asa_gao45/status/1090825080307777536?s=20 アマゾンで見かけて「ほーん、百合好きくんと百合好き好きくん的なやつか?」と思って買って読んでみたら想像以上にキレの良い百合好き男子高校生コメディで最高でした…! 読み終わってから評価2件しかついてないの嘘だろ…!? ってビビリました。 物語はヤンキーの杉川がオタクの須原に絡んだところ、まさかの推し百合絵師だったと判明し力関係が崩壊するところから始まります。そりゃクラスメイトが神絵師だったらもう拝むしかないじゃない…! 杉川は元々ヤンキーとして振る舞っていただけに最初は須原とその友人・吉田とちょっとギクシャクするのですが、途中から開き直ってただの百合好きとして仲良くなっていくところがホント好きです。高校生っぽい…! 絵師・須原のことを「先生」って呼んじゃうところとか、百合作品の良さを噛みしめるときに顔覆っちゃって語彙力フニャフニャになっちゃうとことか。ヤンキーのくせに中身完全にオタクな杉川がものすごく可愛い!! 良い百合小説を書くのにPixivアカウントを持っていないという吉田に杉川がバチギレするとこが最高でした。その気持ち痛いほどわかる。 スーパーヒロインボーイ、神絵師JKとOL腐女子が好きな人には特にオススメです…! 【追記】 あさがお先生について調べたら、『ジンガイさんとニンゲンくん』の人じゃないですかやだ〜〜!! いつも読んでます大好きです…! https://twic.jp/books/kLYh6kczFQoVZskEd8Qq/1 (↓自分の好きなアニメについてツイートしたら推し絵師が二次創作絵を描いてくれたの図。お金払いたいのわかりすぎる)君が一番美味しいラブコメディー! #1巻応援押して駄目なら押してみろ! 廣瀬アユムふな令和2年でイチオシしたくなるような、読めば絶対ニヤニヤしちゃう魅力を本作は持っている! 人間は恋愛対象外、蛇にしか恋愛感情を頂けないことを隠しながら生きてきた学園のアイドル的女子高生・財部つくしが、なぜか新任教師の加賀美肇に恋してしまうというラブコメディ。 ファーストコンタクトで人が恋に落ちる瞬間を読者が目撃してしまうのけれど、なぜ好きになってしまうのか……というのはもちろん読んでいけば分かる。異種間ラブコメと謳っていることから、色々と察して欲しい。 ただ一言、**ヒロインの嗅覚が凄すぎる……(笑)** 自分の感情を確かめるために、先生をグイグイ押していくヒロインの姿は可愛いし、自分の感情の理由を自覚してからはさらに推していくヒロインの可愛さは無限大。 フェチズム全開で頬ずりしようとするわ、嬉々として舐められようとするわ、タイトル通りで押しまくり。 駄目でも引かない、前進あるのみ! ファーストインプレッションでヒロインに抱いた優等生的なイメージが、読み進めていくうちに崩れていく。 **学園で被っていた仮面など、「好き」というエネルギーの前にはあっさりと剥がされてしまうのだ。** 舐めるという行為が、実は教師の加賀美に取っては大事な行為なのだけれど、JKを舐めるというあまりにも非日常的な光景(というか普通なら教育委員会案件)が、時にえっちな雰囲気があったり、邪魔できないような尊い雰囲気が漂っていたり。 先生はペロリスト(舐める人)として照れを持つ稀有な存在だし、つくしちゃんはペロラレリスト(舐められる人)として反応が完璧。 舐めたい人と舐められたい人で、需要と供給が見事に満たされている!WinWinの関係性なのが素晴らしい(!?) 舐めるという行為にこんなに魅了されるのは、かつてアフタヌーンで連載していた『謎の彼女X』以来と言っても過言ではない(これもヒロインのよだれを舐める良い漫画なんだ) **ヒロインが作った手料理よりも、ヒロイン自身が一番美味しいというから、先生も読者も困ってしまうんだよなあ!!!(笑顔)** まさにタイトルに書いた、「君が1番美味しいラブコメディー」が嘘ではないことが、読んでもらえれば絶対に分かる。 読み終わった頃には、すっかり胃袋を掴まれてしまっているはずだ。読者はつくしちゃんを舐められないので、熟読して胃袋を満たすしかない! **つくしちゃんが美味しく食べられる様(嫌らしい意味ではなく)を、ぜひ楽しんで欲しい。** また、めちゃくちゃ押しまくるつくしちゃんだけど、実は赤面シーンが多いのも大きな魅力。 赤面しているヒロインは人類の文化遺産なのだ。押して押して押しまくりながら赤面するつくしちゃんを、みんなで堪能しよう! **訳アリ高校教師✕訳アリ女子高生=ニヤニヤ必須のラブコメディ** 令和2年以降の人類史では上記方程式が成り立つということを、漫画好きの全ての人間に、ぜひ提唱させて頂きたい……! 電撃マオウ2020年6月号の表紙のつくしちゃんも最高に可愛いことを、最後に報告してこの文を終える。言葉と部活と恋愛とことのは 麻生みことナベテツ男子高で3年間を過ごした田舎者にとって、恋愛のある高校生活というのは手に入れられなかったファンタシーなのですが、この作品はキラキラと眩しく美しく輝いています。 言葉に関する部活と恋愛という縛りのもとで紡がれた短編集ですが、書道部と演劇部のお話は特に好きです(高校の書道部というととめはね、マイナーな作品だとラブレターなんかも思い出されます)。 1話完結のオムニバスで、1冊だけの単行本ですが、紡がれる言葉の美しさと、過ぎ去ってしまった「青春」と呼ばれる日々を思い出させてくれます(自分の青春は決して美しいものではありませんでしたが)。 自称・世界一のイケメン、とにかく明るい池田くんイケ田くん 渥美駿名無し自分がイケメンであることにとにかく迷いがない変な子、池田くん。変な子なんだけど腹筋がバッキバキでした。 なんかいろんな芸人を混ぜたらこうなったという感じもしなくないです。盆栽の世界をポップに紹介雨天の盆栽 つるかめ名無しマンバ読書会の配信で紹介されていて気になって読んでました。 まず絵がとっても素敵です!毎話クライマックスになる場面で現実の描写からパッと離れるようなイメージカットが挟まれるのですが、これがすごく印象的で引き込まれます。 ストーリーも真面目一辺倒でなく、結構パロディギャグが挟まれたり、適度にユルイのも好みでした。盆栽って勝手に小難しくてお金の掛かりそうな高尚な趣味だと思っていたのですが、この漫画を読むと意外とお手軽に入門できそうという印象に。 盆栽、ちょっと始めてみようかなと思えるきっかけがたっぷり詰まってました。植木屋さん行ってみます!久しぶりに読み返して…ひだまりスケッチ 蒼樹うめ大トロ久しぶりに読み返してみましたが、やはりほっこりします。かわいいし。ずっと読んでたい。 ほぼ日常、ときどき秋本ギャグファインダー―京都女学院物語― 秋本治名無し特別な写真家としての才能があるわけでもないし、 人一倍のカメラへの情熱があるというわけでもない。 ネコの写真を撮ろうかな、程度の気分で写真部に 入部した女子高生4人組の物語。 あまりヤマとかタニとか多くはないストーリーだが それならそれで淡々とした日常ドラマかといえば、 写真部の部長は女子高生でありながら 戦場カメラマン志望だったり、 いかにも「こち亀」の秋本治先生らしい ギャグ・キャラも何人か登場したりする。 なので日常系漫画とも評しがたい。 おかげで面白い漫画になっている部分はあると思うが。 カメラについてのマニアックな話も出てくる。 京都のフォトジュニックな街並み紹介もある。 とはいえカメラマン漫画にありがちそうな、 一生心に残る写真が撮れました、みたいなエピソードは 強く全面に押し出されてはいない。 むしろ偶然に取れた写真が評価されたり、 課題写真をこなすのにごまかしをしたり、 真面目に写真を撮っている人達からしたらオイオイと 言いたくなるような展開もあったりする。 もしかしたら秋本先生からしたら 「だって女子高生の日常なんてそんな感じでしょ」 ということなのかもしれない。 後々になって振り返ればかけがえの無いひと時だったとしても、 第三者から観たらただの日常。 常に全力でしたとか真剣でしたとか、 実は深かったとか愛が溢れていたとか、 そういうものでもないでしょ、でもそれもいいでしょ、 と秋本先生は言いたいのかもしれない。 そんな感じに達観した上で、そういう青春を良しとし、 あえてそういう世界を全一巻で描いたのかもな、と思った。 梶原一騎先生を越えられるか?どるから ハナムラ 石井和義名無し転生話ってのは漫画ジャンルとして定着したと思う。 自分は好きではないので殆ど読まないでいたが。 また、K-1の創始者・石井館長は間違いなく 一時は格闘技界で勝ち組だったと思う。 自分は好きじゃなかったし脱税で捕まったが。 そんな嫌いな要素のそれぞれが合体した話「どるから」。 とりあえず二巻まで読んだが、メチャクチャ面白い(笑) かつてK-1が人気絶頂だったころ 「K-1はプロレスのスタイルを取り入れて 格闘技を興行的に成功させた」 と、よく評された。 細かく言えば、プロレスの興業システムを取り入れ、 プロレスファンと格闘技マニアと一般人それぞれを取り込み、 格闘技をイベントとして成立させた、と思っている。 格闘技の達人でありながらイベント感覚・成功術も 身につけていた人、それが石井館長だと思う。 その石井館長が、あらたに取り組んだ (取り込んだ、というほうが正しいか)のが 「転生話」と「梶原一騎スタイル」。 この二つをミックスしたのが「どるから」だと思う。 転生話については詳しくないのでイメージで感じるだけだが、 「ああ梶原一騎先生のスタイルをかなり踏襲し、 そこにさらに新味を加えているな」 とは強く感じた。 かつて梶原先生は、それまでにないマンガストーリーと セミ・フィクションという、事実とロマンを混合した 独特の世界を作り上げてマンガファンを熱狂させた。 「どるから」で石井館長は、K-1創始者・世界の石井という 実績をもとに、格闘技論としても格闘技系経営術としても ファンに有無を言わせない説得力を見せつけている。 石井館長が凄いのは、梶原先生的な 「実体験を話しに盛り込む」スタイルにプラスして、 自分をオッサンであると貶めて漫画化したり、 時に失敗談なども披露していること。 梶原先生が、結局は自分も美化して、 道化になりきれないレベルで自分や自分の体験談を 作中で披露していたのと比べれば、その点で 石井館長は梶原一騎先生より一歩踏み込んでいる。 また、お金が絡む話に関しても、梶原先生が 実利よりも男の矜持、というラインを維持した (少なくとも主人公は)のと比べると 石井館長は「金を稼げなければ何も出来ない」 というのが基本になっており、ここでもリアリティでは 梶原先生より深く突き込んでいる。 また古武術から総合格闘技的な闘いの解説など、 これもかなり実践的視点から判り易く漫画化していて、 リアリティが感じられると思う。 もっとも転生話という時点でSF的であり、 リアリティの面では後退せざるを得ない。 「どるから」が今のところ、それほど世間で話題に なっていない(少なくとも私は聞いていない)のは その辺が一番の理由かな、とも思うが、 あの石井館長が転生して女子高生に、というだけで インパクトは凄いのだから、もっと話題になって、 ヒットしても良いと思うんですけれどね。 ギャグとかも面白いし。 転生の経緯については今のところかなり謎のままだから、 後々で、この点に説得力や面白さを披露できたなら このマンガは凄い名作になるのではないか? そう思って期待しています。 やばい女の子×やばい女の子事件はスカートの中で ずみ子名無し年頃の女子高生の「誰かに見られたい」「特別になりたい」欲求。 うっかりパンツが見えちゃったとか男子が自分を意識してくれるとかそういうやつ。 そういう欲求を満たしたいやばい女子が、もっとやばい女子に出会う! 同性としては「ま、それはねーな」的なとこもありますがやばい女子の漫画はリアルでなくても面白いのでもっと読みたいですね 昔に戻ってやり直す系…青春シンデレラ 夕のぞむむ昔に戻ってやり直す系漫画! 中身は成人女性なのにやはり初恋の高校生男子にはタジタジで照れまくってるのがいいですね。 昔はいもかったけど今は美女設定ずるい! 甘酸っぱい系、ドストレード青春系が味わいたい方、ぜひ!降神×魔術×武装…殺戮ゲームの果ての百合少女決戦オルギア 江島絵理あうしぃ@カワイイマンガ20年に一度、魔術団体が大いなる力を求めて争う「ゲーム」。参加者の一人、水巻舞子は、所属団体の思惑とは別に「親友の命」を守るため、命懸けの戦いに挑む。普段の大人しさと裏腹に、強い意思と冷静さで他を圧倒する力を身につけた彼女は、優勝候補「七柱(ななはしら)」と、次第に関わり合ってゆく……。 ▲▼▲▼▲▼ スピード感と力感、冷静さと恐怖に歪む顔、そして恍惚。圧倒的な戦闘描写に引き摺り込まれる。特に主人公・舞子がスピード重視の戦闘スタイルなので、読み合い、一手先を争うギリギリバトルが熱い! 戦闘を離れれば、親友との日常……これほぼ愛し合ってるよね?なやり取りから、「七柱」の連中との様々な関わり……勝者が一人しかいない戦いをする彼女達の、生きる意味・戦う理由・戦う運命を甘受するのか等々の、ゲームへの根本的な問い。それに直面する舞子の心の揺れと、大切な事へのブレなさには、切なく大きな百合感情がある。 暗く・重い世界を、ひたむきに「愛」に生きる舞子の限界バトルから、目が離せない!残酷さから、目を逸らすな。<<9192939495>>
モデルとしても活動している生徒会長のレンに恋をしている女子高生のミサキ。そんなミサキにはヨウという親友がいて、時々彼女に恋の相談をしている。ボーイッシュで自分とは全然違うタイプだけどいつしか親友と呼べる仲になっていたヨウのことををミサキはとても信頼していて、ヨウのほうもミサキの恋を応援してくれている。 しかし、実はヨウはミサキの恋を応援している素振りを見せながら、彼女のことを密かに想っていた…という物語。 この作品、同性相手に叶わぬ恋をする女の子が主人公の百合作品ではあり、タイトルの『彼女の恋が叶えばいいのに』という言葉から推測されるように、ヨウはミサキに対する想いを胸にしまい込んだままミサキの恋が成就すればいいと思っている、切ない恋物語でもある。 ただ、物語は2人の関係性だけでは収まらず、物語が進むにつれてミサキが恋をしている相手・レンが徐々に2人の間に入り込んでくる。それも、ヨウとミサキ、おそらくは2人ともが望まない形で。その結果としてどんどん人間関係が複雑になっていき、ヨウの想いも変化していく。 最初は「ミサキの恋が叶ってしまえばいい」と思っていたヨウが今後その恋心をどう変化させていくのか、目が離せない作品。 1巻まで読了