エッセイマンガの感想・レビュー1010件<<34567>>うちはうち、よそはよそ母親に捨てられて残された子どもの話 菊屋きく子starstarstarstarstar_borderゆゆゆ壁の向こうでどのような生活をしているか、誰もわからない。 当たり前のことなんだけど、そうだよなあと気付かされた。 さらに、ちゃんと生活はできているけど足りていない状態は、なかなか外部には分かりづらい。 主人公は衣食住足りていたけど、愛情が足りていなかった。 かけ違いになってしまったボタンは戻されることなく、途中からやり直した形になるんだろう。 この漫画がフィクション混じりのノンフィクションなのか、ノンフィクション混じりのフィクションなのか、どちらかはわからない。 ただ、老い先短いという年齢にはまだ遠そうな祖母が救われていない気がして、やるせない。家庭というのはいろいろあるけれど家族、辞めてもいいですか? 魚田コットンstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ普通ってなんだろう。 自分の家しか知らなければ、それが普通だと思うもの。 テレビで出てくる家は、テレビだから。 と思いはするけど、ここまでではない。 時代が時代というレベルではない。 冒頭から混乱するレベルで「いや、おかしいでしょ?!」が渦巻いてしまった。 でも、そういう家で育つと、そういうものかなと思ってしまうらしい。 筆者視点のみなので、両親どころか、実兄や実姉についてわからないことが多いけど、年が離れていた姉兄はさらに思うことがあったのかもしれない。 冒頭からネグレクト家庭の話かと思えば、そんなシンプルな話ではなかった。 深堀りしたらまだ何冊もエッセイ漫画ができそうなくらい、複雑なご家庭。 読み終えてしみじみ思うのは、子どもの話や行いをバカにしないというのは、たしかに大事だなあということ。 気をつけよう。面白い予感しかしないあだち勉物語 ~あだち充を漫画家にした男~ ありま猛 あだち充なかじ※ネタバレを含むクチコミです。三者三様で身につまされましたそもそもウチには芝生がない たちばなかおるstarstarstarstarstar_borderママ子学生時代の同級生の三人の女性の日常。シングルだったり、子供がいなかったり、障害児だったり周りからは一言も二言も言われてしまう。 40も過ぎて人生の岐路、なりたかった自分と今の自分をずれていくけど簡単には変えられない。 若いころは持つことが幸せで、老いてくると軽くする捨てていくことがす合わせにつながっていると なんか納得してしまった。 羨んでもしょうがないけど、どうしてもあんなふうになりたかったと考えてしまう。すごくわかる。 「ささみや」スピンオフ。平野と鍵浦 春園ショウstarstarstarstarstarるる「ささみや」も最高だけどこちらも負けず劣らず可愛い! 平野先輩への鍵くんの好きが「家族愛兼特別友情枠」から「恋愛の好き」に変化。平野先輩はそりゃ戸惑うよなー。 同時に鍵くんにとっては嬉しい反面キツいだろうな、(3巻の段階で)振られた相手を好きなまま一緒に生活するのは。 佐々木先輩と平野先輩、時系列的にどっちが先に両思いになるんだろw (って思ってたら佐々木先輩だったw)食はエンターテイメントしょうゆさしの食いしん本 スケラッコstarstarstarstarstar野愛美味しい料理は見ているだけで幸せになります。しょうゆさしが楽しそうに作って、ビックフットがもくもくと食べる世界観ならなおさら幸せ。 これやってみたい〜こんなん作れね〜外で手巻き寿司楽しそ〜とか思ってたらあっという間に読み終わっちゃいました。 必要に迫られて料理するんじゃなくて、あれ美味しかったから作ろう!と楽しそうに料理するのが素敵です。 気合い入れてブリトーやピザを作る日もあるし、やる気なくてお惣菜を買う日もある。 でも買ってきた天ぷらやコロッケも卵とじにすると美味しい!みたいに、どんなときも食を最大限楽しんでるのが最高です。 作るのめ食べるのも好きだけど、最近は暑くて適当になりがちだったのでスケラッコ先生のマインドから真似していきたいです。死ぬ前の準備の参考にしたいある日突然オタクの夫が亡くなったら? 身近な人が亡くなった時にやるべきこと、起こること こさささこstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ オタクの夫とあるがその界隈では超有名な吉田正高のことなんだよな。たまにTwitterとかで流れくる本人のマンガ、劇画のコレクションは本当によかった ・特に好きなところは? 内容とは別だが、自分が死んだ後のコレクションをどうするかというのはマジで考えなくてはいけないというのを再確認した。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 最近これを読んだのと馴染みの古本屋で終活と称して大量にコレクションを売る爺さんを見たりしたので色々考えてしまう。 大人の発達障害について #1巻応援発達障害なわたしたち 町田粥兎来栄寿『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』や『吉祥寺少年歌劇』の町田粥さんが、担当編集のK成さんと共に当事者として「大人の発達障害」についていろいろな方々の話を聞いていくエッセイマンガです。 K成さんといえば、マンガ好き界隈では和山やまさんを2000字の長文DMで口説き落とした事件が有名ですが(そこから『女の園の星』が生まれたのは素晴らしいですね)、他にも ・高野ひと深さん『ジーンブライド』 ・池辺葵さん『ブランチライン』 ・ためこうさん『ジェンダーレス男子に愛されています。』 など錚々たる作品・作家さんの担当をされています。個人的には西つるみさんの作品でのイメージも強いです。私は町田粥さんの作品が大好きなこともあり、連載開始時から親近感を持って読んでいました。大事なテーマを丁寧に扱いながらも、笑いも多く取り入れられていて楽しみながらたくさんの学びを得られる内容です。 本作では、カメントツさんなどの同業者や、発達障害の方の支援を行なっている企業の方、医師など、発達障害の当事者や発達障害に詳しい方々が出てきて諸々の角度から語られます。 それぞれの人ごとにそれぞれの特性があり、「ケアレスミスが多く、クラスの忘れ物チャンピオン」「片付けが苦手でカーテンフックは取れたまま」「やりたくないことはやれない/先延ばしにする」、「マルチタスクは苦手だがひらめきやデザイン力には秀でている」、「書類の管理や毎日コツコツが苦手」、「フリマサイトでの発送作業が無理」、「人の顔や名前を覚えるのが苦手」などなど、実例を伴ってさまざまな事例が語られます。 それに対して、「約束をしない」、「カバンを替えない」、「家から出ない」、ヘルシオやホットクックやドラム型洗濯機を活用するなど実践的な対策も多々。何かしらか社会で他の人と上手く行かないと思っている人が読むと、自分もこの類型なのかもしれないと解って大きな助けになるかもしれません。私自身も当てはまる項目が結構あるので、1度診断を受けてみたいなと思わされました。 また、カメントツさんの「よく会話はキャッチボールと言われるが、キャッチボールでなくて良い」という件はなるほどなと思わされました。考え方ひとつを知るだけでも、進む相互理解が溢れています。 心の病気ではなく、脳の働きの違いである発達障害。いまだに理解から程遠い環境もあると思いますが、この1冊を読むだけでも相当に解像度が高まり世界が優しくなるのではないかと思います。スーパーで朝だけ放送を流さない静かな時間帯を設けることで、情報量の多さに苦しくなる人の助けになるなどは日本の店舗でも広まって欲しいです。 また、発達障害の当事者が苦手なことを最初から明文化しておくのはお互いにとっての不幸の芽を刈り取ることに他なりませんし、それが自然にできる社会になれば良いと思います。 余談ですが、『ポポロクロイス物語』や『ボクと魔王』が好きな方に食いつくところ、好きです。想像以上に面白い!発達障害なわたしたち 町田粥ママ子発達障害というワードと女性二人のポップな表紙に惹かれて読みました。発達障害は最近よく耳にしてましたが、結構しっかり勉強になりましたし、事例(実体験?)を交えながらとてもイメージしやすく、かつ重たくないような展開でスラスラ読めました。本人もそうですが、もしかしたらそれ以上に周りの人も知っておくことって大事なんだなと感じました。 余談ですが、途中、このキラキラ目の作画コストがかかって後悔という一言がありましたが、そのキラキラ目につられて読み始めた私です(笑)これは憧れるおりたたみ自転車はじめました 星井さえこstarstarstarstarstarnyae本屋で表紙を見て、今まで自転車になんて興味を持ったことが無かったインドアな自分が何故か妙に気になってしまい、買って読んでみたら、まんまと健やかでおしゃれな折りたたみ自転車ライフに憧れてしまいました。 と言っても、よほどの余裕がなければ折りたたみ自転車をすぐに買うなんてことは出来ないので、もしかしたら憧れるだけで一生を終えるかもしれないけど。それでもこの世界の一部だけでもこの漫画を通して知ることが出来てよかったなと思えるくらい、良い出会いでした。 個人的に、主人公といつも一緒にいる犬?のキャラとの掛け合いも好きで、普通に声出して笑いました。 子どもも大人もしんどくない子育て怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ きしもとたかひろstarstarstarstarstarママ子理想と現実は違って日々色々なことに悩み気づきながら保育している所に「そうそう!わかる!」とても共感できた。「子どもも大人もしんどくない子育て」を応援しつつ、自分自身も目指して行こう!と前向きになれる作品だった。優しい世界。さんにんぐらし 平喜多ゆやstarstarstarstarstar_borderるる両親が出て行って兄弟だけの暮らしに兄の恋人が加わった。 両親のようにその内その彼も出て行くかも、兄と2人で出て行くかも、と心のどこかで不安になる幸司にウルッときた。 陽樹兄にほんのり失恋してからの杏一とのスタート。 もう少し先も読みたかったな。 イライラしてしまった夫の扶養からぬけだしたい ゆむいstarstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi夫の発言もかなりのモラハラで酷いが、妻も妻で自分勝手でワガママで考えが幼稚です。 私は妻側だけど、夫の言っていることの方が全部理解できます。 夫を悪者のように書いているが、家族を背負って働くということは、どんなに負担の大きいことか、妻は理解してないし、感謝してないところがイライラします。 つわりがぁーとか言って、さっさと仕事辞めてるし、旦那に甘えて頼ってきたくせに、夫を悪者にして意味わかんない。 専業主婦のくせに、家事が出来ないというのも、甘えとしか思えない。 フルタイムで働いて子育てするとか今時、普通にみんなやってることなのに、専業主婦のくせに家事をちゃんと出来ない自分を棚にあげて被害者面な主人公にイライラします。 孤独死父よ、あなたは… 沖田×華starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi淡々と×華さんがシャレも交えて漫画にしています。 家族関係が複雑、悲惨、不幸、な状況だけど悲惨さが無くてちょっと笑える。なんでかなぁ。お父さんが死んでも悲しさが感じられません。 どんな形であれど、自分の親はこの世で1人しかいないんだと感じさせてくれます。 思い出すといい思い出なんて、、、て描いてますが やはり小さな頃から過ごしてる自分の世界で一人しかいない親。 いなくなると大切さがすごく感じないのは悲しいですが... でももう少し発見が早かったらというのを知ってしまうとなんだか胸が苦しくなりました。勉強になりますお別れホスピタル 沖田×華starstarstarstar_borderstar_bordermotomi私は医療関係者ではないので、全く知らない世界のお話ですが、看護師さんのお仕事は壮絶だなと…。 話も凄くわかりやすく描いてくださっているので素人の私でもなるほど!と思いながら読み進めていました。 勿論、漫画用に話を盛っている部分もあるかとは思いますが、現場で頑張っていらっしゃる医療関係者の皆さんに改めてありがとうございます。と言いたくなる内容でした。プラトニックで終わったな、と思ったらBLだけど少女漫画カテゴリーでした😅見習い天使のレンアイ観察日記 麻倉カムイstarstarstarstarstar_borderるる見習い天使のうめとふじが主人公2人の子供みたいで可愛い。 ミニチュア天使を愛でる作品😻 途中 #ちいさな島のやさしい恋 のしーちゃんとツトムがゲスト出演してます😻 無職を満喫する怠惰な生活思いつき無職生活 いけだいけみstarstarstarstarstar_borderゆゆゆサブタイトルは『職なしガールの残念だけど悪くない日々』。 なんだかキラキラしたタイトルですが、中身はゆるいです。 なんとなく退職して、住民税やら支払いに戦々恐々しつつも、ぼえ〜っとしていたら、あら雇用保険の受給期間が終わってしまうわ!転職活動を本格的にしなきゃ!! というコミックエッセイです。 私も同じような年齢で退職して、雇用保険をもらい始めるまで短期で派遣バイトをして懐ホクホクして、保険をもらっている間はゴロゴロぼえ〜っと過ごして、もらい終わる頃合いで転職活動をしました。 人生一度はすべき、ダメ人間生活でした。 年金や税金の支払いが恐怖であることを除けば。 つまるところ、すごくリアルです。 なので、退職後の生活部分については、そうだよね〜と思いながら読みました。 魅力あふれない過ごし方を描かれていて、とても良いです。 読めば読むほど思い出す、特別なことは何もしていないのに溶けるように消えていく時間。 世の中の人は資格を取ったりしているのに!!と思いながら、スマホでゲームをする罪悪感と怠惰な時間。 あの日々は、たしかにサブタイトルのように「悪くない日々」でした。好きは理屈じゃない北欧こじらせ日記 週末北欧部chikastarstarstarstarstar_borderママ子やわらかい絵とシンプルで心のままな言葉が、すらすらと読めて心にしっかりと沁みます。 理屈じゃなくとにかく好き!自分の好きなことのために、ここまでやり切れる人なかなかいないわ、。 夢と現実との間には大きな溝がある、そこをフィンランド愛で突っ走る作者さんが素敵でした! 何か新しいことが始めたかったり日本の狭さに苦しくなってる人ぜひ読んでいただきたい。タイトルが秀逸30代はまだキレイ 内田春菊かしこ30代に突入した身としてスルー出来ないタイトルだったので読みました!タイトルの元ネタはどこかの国のヒット曲だそうです。期待しすぎてしまったのもあるけど、春菊さんの漫画を以前からよく読んでるので新鮮な内容ではなかったかな。今の30代女性の価値観ともちょっと違ってると思う。ただ全編カラーなので読みやすかった!その点ではオススメです。 作者の自伝的作品かくかくしかじか 東村アキコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi作者の高校性の時のお話。ドタバタばりギャグあり、でもシビアな面もありと読んでいてあきがこないので面白い。漫画家になりたい人は参考になるかもタワマンに住んで後悔したいタワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵六文銭何かと話題のタワマン文学なるもののコミック。 「タワマン文学」・・・これ自体、つくづく今の時代っぽいなと思う。 SNSを通して、芸能人だけでなく、これまで見えてこなかった一般人の生活が筒抜けになり、そこでセレブで綺羅びやかな生活を過ごす方々(本当かどうかは別として)と自分を比較し嫉妬や憎悪を募らせる。 特に、その富の象徴と格差の証明としてタワマンがそびえ立つわけです。 本作も、そんなタワマンに惹かれ、そしてタワマンですり減っていく人々を描いた作品。 中の上くらいの一般家庭が無理して住んでしまったケース。 パワーカップルの家庭のケース。 高給取り夫をもつ家庭のケース。 同じところに住んでいるが、異なる悩みと葛藤を抱える3人。 決してわかちあうことなく、建前だけで過ごす日々。 比較され、競争心を煽られ、何が正しいのかもわからなくなっていく。 読んでいてつくづく、本当の幸福ってなんだろう?って思ってしまった。 少なくとも、世間の評価が自分の幸福と必ずしも一致しないことだけは言える。それは、この3人がぞれぞれ出した結論にもつながっていると思いました。 自分らしさ、とは何か? 自分の立ち位置を相対評価で判断したくないものです。 とはいえ、一度くらいタワマン住んでイキってみたいっすね。 後悔するだけ、羨ましいとちょっと思ってしまいました。人類最強の快楽は入浴かもしれない湯遊ワンダーランド まんしゅうきつこかしこ風呂にも入らない回があるサウナエッセイマンガ。読んでいてサウナ欲が高まりヨダレが出ました。人類最強の快楽は入浴かもしれない。まんしゅうさんは己のすべてを丸出しにしてどんどん真理に近づいていると思います。このカバー最高ですね。 動物への愛が沢山感じられる。ウチのパグは猫である。 ひぐちにちほPom パグって可愛い。 あの首のタプタプ感がたまらないのよ。 必ず読みたくなる動物系の癒しもの。 良い漫画を見つけました。 ラストにパグ・猫達の写真も載っていて、最高に癒される1冊。 お茶目って名前も可愛すぎて、著者の観察眼も素晴らしいものでお茶目達への溢れる愛が伝わります。 そして、心に安らぎをもらった1冊でした。これは危険!へたくそなのに泣くほど笑える! カッラフルなエッッブリデイ むめいstarstarstarstarstar_bordermotomiパンチのある絵に思わず惹かれてしまいました。(笑)面白い!!笑いがこみあげてきてしまうので、これは家で読むべき。絵と内容が見事にマッチしていて笑いの沼に引き込まれていくこと間違いなし!<<34567>>
壁の向こうでどのような生活をしているか、誰もわからない。 当たり前のことなんだけど、そうだよなあと気付かされた。 さらに、ちゃんと生活はできているけど足りていない状態は、なかなか外部には分かりづらい。 主人公は衣食住足りていたけど、愛情が足りていなかった。 かけ違いになってしまったボタンは戻されることなく、途中からやり直した形になるんだろう。 この漫画がフィクション混じりのノンフィクションなのか、ノンフィクション混じりのフィクションなのか、どちらかはわからない。 ただ、老い先短いという年齢にはまだ遠そうな祖母が救われていない気がして、やるせない。