青林堂マンガの感想・レビュー6件戦争やっぱやめた方がいいような・・・苺と骨 大東亞戦争悲話 武野繁泰 宇根和歌子starstarstarstar_borderstar_border酒チャビン最近マイブームの太平洋戦争ものですね。この作品では「大東亞戦争」と呼ばれています(日中戦争から含めてそう呼ぶようです)。 とはいえ戦局がどうのとかっていう話ではなく、基本的にはその時代に生きた民草の心情・生活を描いたマンガです。実話がかなりベースになっているようです。戦争に伴う殺傷の悲惨さ(ピカが落ちたり)そのものよりも、どちらかというと時代に翻弄される悲哀みたいな方に比重があるように感じました。 こういうの見ちゃうと、個人的には戦争やっぱやめとこうかなって気になってきます。戦争やってる人(やろうと企画してる人)たちも、その前に一回このような作品を読んでから決断するようなフローにしてみると、少し戦争が減るのかな、と思いました。 しかもこちらの作品は2巻完結で合計300ページなかったので、サクッと読めて、忙しい政治家の方にもオススメです。イジメたら祟られる不思議のたたりちゃん 犬木加奈子starstarstarstar_borderstar_bordermotomi昔読んでいて、当時は怖いや気味が悪いという印象しかなかったけど、大人になって読み返すと教育漫画だと思わせてくれます。 イジメシーンなど少し気持ち悪い、グロテスク描写もあるので苦手な人は受けられないかもしれません。 いじめた人が祟られてスカッとします。江戸の終わりに起こった戦争の話合葬 杉浦日向子名無し江戸時代の終わりに旧幕府軍と明治政府軍が戦った上野戦争というのがあったんです。ここで犠牲になった青年達の物語になります。彼らは徳川慶喜の警護の為に結成された彰義隊と呼ばれる部隊で、時代が変わっても徳川家に忠義を尽くそうとして戦争を起こしますが、結果は明治政府軍の圧勝でした。 上野戦争はたった6時間の戦いだそうで、あまりにもあっけなく彰義隊が倒れていくのが読んでいて心が痛かったです。瀕死の仲間の介錯をして首だけでも持って逃げようとするけど、重いから髷を二人で分けて運んでる様子が特に印象的でした。これでタイトルが「合葬」だもんな…と心がズーンとなりましたが、救いのあるラストかつ「かくて 江戸は過ぎ 遠のいていく」というオチが粋だなぁと思いました。教育に携わるすべてのひとに読んで欲しい漂流教師 パルコキノシタnyae著者自身の経験を元に描かれているのですべてがノンフィクションではないものの、教員という仕事の実態をかなり赤裸々に語られている1冊かと。叶うならば、教育に携わる立場になって読んでみたかった。 この漫画では主人公の木下先生が教師として思うこと、問題だと考えることを頭と体を最大限につかって自らが思う正解へと導こうと努力しますが、そんな単純ではないのが教員の仕事。生徒の数だけ答えがあると言ってもいいくらいに、教員という仕事のやり方に正解はないようです。そしてそれを常に読者にも問いかけてきます。 この漫画の舞台は2000年くらいなので今から20年前。多分ですが、20年前と今を比べても教育界って殆ど変わってないんじゃないかと思いました。毎日のように発生する問題の数々を、すべて現場にいる先生たちに委ねられているという現実、仕方がないにしても重荷がすごすぎる。問題に向き合わずに適当に誤魔化して続けるか、一生懸命向き合って病むかの二択といっても過言ではなさそう。 著者の本業は現代美術家ですが、臨時教員以降もなにかしら教育に携わっているようです。そんな彼の目線で描かれる職員室のタブーとは…。ちょっと中途半端なところで終わっているのだけ惜しい。 ちょっと違う戦争関連漫画苺と骨 大東亞戦争悲話 武野繁泰 宇根和歌子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男少年誌や青年誌でよむ戦争漫画と違い「銃後の守り」がメインで、一人の女性の視点を通して戦争の状況が書かれている。 最終的に良い感じで終わったがなんか微妙に怖いものを感じた 戦争関連漫画マニアというわけでもないが、定期的に戦争関連漫画を読んでる気がする タイトル通りの内容炭焼物語 武野繁泰 宇江敏勝starstarstarstarstarマンガトリツカレ男炭焼物語のタイトル通り「炭焼きを生業とする青年の日常を描いた物語」 炭作りの工程だけではなく山奥での野生の動物との出会いや、イノシシ狩や、炭焼き師達との交流などが書いてある。昭和30年代の山奥での生活もわかり面白かった。 「炭焼物語」/「まんが 新白河原人 ウーパ!」/「鬼滅の刃」といい炭を焼く漫画はどれも面白い
最近マイブームの太平洋戦争ものですね。この作品では「大東亞戦争」と呼ばれています(日中戦争から含めてそう呼ぶようです)。 とはいえ戦局がどうのとかっていう話ではなく、基本的にはその時代に生きた民草の心情・生活を描いたマンガです。実話がかなりベースになっているようです。戦争に伴う殺傷の悲惨さ(ピカが落ちたり)そのものよりも、どちらかというと時代に翻弄される悲哀みたいな方に比重があるように感じました。 こういうの見ちゃうと、個人的には戦争やっぱやめとこうかなって気になってきます。戦争やってる人(やろうと企画してる人)たちも、その前に一回このような作品を読んでから決断するようなフローにしてみると、少し戦争が減るのかな、と思いました。 しかもこちらの作品は2巻完結で合計300ページなかったので、サクッと読めて、忙しい政治家の方にもオススメです。