彼女の沈清
目が見えない父を扶養する沈清(シン・セイ)。そんな彼女の前に美しい大臣の婦人が現れ、助けてあげる。果たして彼女の狙いは…?古典説話を現代的に再解析し、女性たちだけの感受性あふれるドラマと華麗な作画で完成されたグローバル話題作!
剣術名家の末息子
剣術名家の末っ子として生まれた主人公ジン。 剣術で世界に君臨する名家に生まれながらも、呪いにより、剣術の才が一切ないというハンディを背負っていた。そのせいで兄弟たちからはいじめられ、挙句の果てに破門に追いやられてしまう。 影の神 ソルトレイとの契約をきっかけに呪いから解き放たれ、新たな人生のスタートを切るが、その矢先、何者かに殺害されてしまった。 そして幼少期に逆行転生したジンは、前世での悔しさを胸に、今度は持ち前の魔法の才を生かし、前代未聞の魔剣士かつ、当主になるべく迫りくる困難に立ち向かう。
境界の動物病院
小さな動物病院を経営するアヨン。 患者が一人も訪れない日々が続いていたある日一本の電話を受ける。 「爬虫類の診察は可能ですか?」 一人でも顧客を捕まえる為、快諾したのだが、病院を訪れたのは… 「あの、龍も爬虫類ですよね?」 なんと、青龍という神獣だった!? こうして平凡な獣医だったアヨンは神獣や妖怪に囲まれながら、奇妙な出来事に次々と巻き込まれていくことに!
みんなの皇女様
皇家の血を引く者しか持てない特徴を持って生まれたルアーナ。 実の母親には嫌われて殺害される夢まで見てしまう。 ただの夢だと思っていたのに、何度も繰り返されるそれが予知夢であることが分かった。 生き残るために夢とは違う選択をし、未来を変えることにするルアーナ。 助けを求めて皇后に会うことにするが、出会ったのは彼女の腹違いの兄であり皇太子のルドオンだった。 冷たいと思っていた彼はルアーナに手を差し伸べてくれた… 嫌われた存在であったルアーナを優しく包み込んでくれる人々たち。 変わっていくルアーナの運命はどうなっていくのか──!?
平民の家に生まれたイエリー。 5歳の時、毒親の父と「ただ聞いているだけ」のゲームを始め、「口がきけないイエリー」となった。ギャンブル好きの父は借金を返すため、イエリーを「聴き手」として男たちに貸し始める。 男が好きという秘密を抱えたエイデン、クイズが大好きなレノン、人に言えない趣向の持ち主ブラッド。 3人の男は自分たちの話に真剣に耳を傾けてくれる彼女に、次第に好意を持つようになる。 しかし、ある日彼女は忽然と消え─再び姿を現したイエリーは、堂々とこう名乗る。 「私はフィーバー伯爵です」
キャサリンは多くを望まなかった。 亡くなったお母様のため、歯を食いしばって耐えること2年。 もうこれ以上耐える意味はないと思った。 「分かりました、私が出ていきます」 キャサリンは全てのことに疲れてしまった。 家を出たキャサリンは地下に幽霊が出ると言われている邸宅を購入。 夜、地下へ向かうと光を放つ大きな魔法陣を見つけた。 消そうとすると、突然知らない男が現れて「誰だ」と疑われるキャサリン。 この男は誰?それに…拭いている床を汚すなんて! 「拭きなさい」 男はキャサリンが知らないフリをしていると思っていて… 果たしてキャサリンはどうなるのか?
シューデンの公女
没落貴族の娘として生まれたバーリアは、戦場で父が戦死すると身寄りがなく、父の師匠で騎士団の衛兵だったカールの元で暮らすこととなるが、苦しい生活を送った。前世では、女の身でありながら護衛騎士として働くも、不幸な死を遂げたバーリア。現世ではそんな不幸な人生を変えるべく新しい仕事を探す。街頭の掲示板で見つけた仕事は、ゲル帝国の公女募集だった。バーリアは運よく公女として選ばれ、ゲル帝国の侯爵、シューデン・カルートと結婚することとなる。しかし前世でシューデンは、神の神託を受けた聖女エリーを愛する運命だった。それを知っているバーリアは、シューデンを愛さないように努力するが、紳士的でやさしく、自分を愛してくれるシューデンに心を奪われてしまう。バーリアの運命はどうなるのか?運命を変えることはできるのか!?ハラハラする転生ロマンスファンタジー
ひょんなことから、自分がいる世界は、前世で死ぬ前に読んでいた逆ハーレム小説の中であることを思い出したカシュミル。 主人公は溺愛する妹のアリアで、さらに自分はその妹を苦しめる悪女であると知るが、謎の病に侵されている妹が原作通り良家に貰われ、ただただ幸せになれるように、最強の傭兵「ミール」として薬代を稼ぐため孤軍奮闘する。 一方で、妹を巡ってすったもんだするはずのイケメン登場人物たちが、原作とは違い、なぜか自分にまとわりつくようになり…?
世界を救うために犠牲になることを強要される人生もこれで99回目。 「どうかこれが最後でありますように」 そう祈りながら私は99回目の人生に幕を下ろした。 「かわいい女の子ですよ!」 なんてことだ… あれだけ切実にお願いしたのに100回目の人生が始まってしまった。 どうせまた唯一の希望だとか言われて世界のために死ぬ運命なのだろう… そう思っていたけど 「生まれてきてくれてありがとう」 「なんて愛らしいの」 「私の妹なの!?とってもかわいい!!」 「僕にも笑ってくれないかな?」 あれ…?今回はなんだか違うかも!?
目の前で恋人の久遠が死ぬことを目撃した千暁(21歳)。 次の瞬間目を覚ましたらなぜか10年も過去に戻っていた。 「僕はあなたの未来の恋人です!」 「大人をからかうならもっと頭使え」 28歳の久遠は千暁が知ってた彼とはまったく違う冷たくて傷だらけの人だった……。 お前には関係ないだろと、久遠は千暁を引き離そうとするけど 千暁はとげのある久遠の心の中に一歩また一歩、諦めることなく踏み出す。 違う傷をもった二人が、それでも互いの救いになる物語。 『四代目・大和辰之』 『ジェラシー』シリーズ スカーレット・ベリ子作家の初SMARTOONを版面化した作品、第1弾!
「俺の妻として認められるなどとは夢にも思わない方がいい。俺がバラジットの娘に跡継ぎを産ませることは永遠にない。」 ナディアはつい、私もそのつもりだと相槌を打つところだった。 ありがとうございます、侯爵様。 自分で言ったこと、守ってくださいね。「侯爵様は私と部屋を共にするつもりはないとおっしゃいました」 「……」 「なので跡継ぎを設けるためには妾を囲うしか…」 「……」 グシャッ 何かがつぶれた音にナディアはバッと振り返った。 すると夫が手をついているテーブルの端にヒビが入っているのが見えた。 どうしてあそこに突然ヒビが…?
魔尊現世降臨
1度目の人生は現代で「赤星豪(あかほしごう)」として生きるも事故で家族と脚を失い自ら命を絶つ。2度目の人生では「赤天魔尊」として中原に名を轟かせるも、仲間に裏切られ若くして死を迎える。 そして迎えた3度目の人生。再び「赤星豪」として戻って来た現世で今度こそ平凡な暮らしをすることを心に決める。 そんな矢先戻った学校でイジメをしている理事長の孫の言葉に赤天魔尊としての血が騒いでしまい… 果たして豪は無事に平凡な暮らしを送ることができるのだろうか!?
韓国の百合マンガと聞いて読み始めた本作。恐ろしさと怒りに最初から最後まで、体を震わせながら読んだ。 人の「悪」が次々と炙り出される。恐ろしいのは、一見いい人が「悪」に反転してゆく描写。頼りたい人、愛されたい人から無辜の市民まで自己中心的で醜い心、それを悪びれもしない様が次々と露呈し、主人公の絶望感が共有される。 そうして描かれる「悪」とは、家父長制の中で生じる歪み。 男の自尊心を守るために、そしてイエのために自己を消し、イエに守られるために反目さえする女たち。社会で押しつけられる息苦しい女性像に、逃げ場なく従う女たちの無力感にやるせなさを覚える。 そんな社会を生きる、老大臣の若すぎる後妻「奥様」は物乞いの少女と出会う。 物乞いの少女に豊かさと女性らしさを伝える「奥様」は、社会常識から少し自由な物乞いに闘う気力と自由を貰い、二人は次第にイエの中で共闘を始める……と書くと綺麗だが、実は二人の心中はかなり複雑。でもその複雑さが、相手への純粋さへと次第に変わる様子は、間違いなく百合。 閉塞感溢れる社会で、二人に明るい未来が待っている気がしない。それでも、先を見たくてページを縦スクロールする手が止まらない。そして怒涛の展開の末、訪れる感慨に……そして番外編の意外すぎる楽しさに、ようやく安堵のため息をつくことができた。