コンパスマンガの感想・レビュー16件最初はうーんと思ってたけど伯爵様の華麗なる挑戦【合冊版】 乙吉starstarstarstar_borderstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。魔性の摂也に読者も惹かれるw貴方の傍らに、ただ僕は居たいのです~改訂版~ 乙吉starstarstarstarstar_borderるるイラストが美しい!14歳の静太郎は可愛らしいし摂也も美しくてそりゃーみんなを惑わす魔性だわw 本編以外に付録漫画が結構あってまるで静太郎の(色々な意味で)成長記録みたいだった😻婚約者から突然婚約破棄・・身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?【コミックス版】 小鳩ねねこstarstarstar_borderstar_borderstar_borderママ子はじめは痛快と感じる場面も多く、面白く読み進められたのですが 途中から「あれ?何となく主人公の性格が悪いような・・・」話の展開も番やら魔法やら出てきて、頭にすっとストーリーが入ってこなくなってしまいました。兄弟設定もわかりにくい印象でした。ウサギ好きにはたまらない!シリアスあり笑いあり教養ありです。ウサゴク~極道、ウサギも極めます~ 三上骨丸starstarstarstarstarママ子ウサギだけでも可愛いのに、まさかのヤクザがウサギを飼育なんて ミスマッチ過ぎて、逆に面白い。 可愛さと面白さ、でもしっかりウサギの飼育に必要な情報が盛りだくさん! ウサギの種類や種類別の飼い方までわかるので、ウサギが飼いたいと思っている方や、飼い始めた方にも参考になる作品だと思います。 母を、娘を呼ぶ声切なくMy Sweet Home 平尾アウリ よしむらかな 春日沙生 奥たまむし ねが tMnR 中村たいやき みさき天夢 生肉 りおんあうしぃ@カワイイマンガ百合分野で力のある作家達が、中村たいやき先生という「親子百合」分野のスペシャリティのもとに集まったアンソロジー。様々な内容の作品にはプリミティブな感情が共通して存在しています。 娘が母に抱く、お母さん・ママと呼び求める幼いままの愛着。そして母が娘に最初に抱く、小さな命を慈しむ感情。それが「恋」になるとは多くの人は思わないから「近親者となんて」と眉をひそめる。 しかし、百合好きなら皆「当たり前」なんて無いと知っている。だから普遍的な親子の情が「恋愛」に否応なくなだれ込むのも、柔軟な心で受け入れる……のかもしれません。 受け入れればそこには、強い感情と近すぎる距離感がある。背徳感も安心感も何もかもが強すぎる。私は一つひとつの物語から母を、娘を乞い、思わず呼ぶ声を聞いて胸が締め付けられるのでした。 #マンバ読書会 #いいお母さん「うちの子かわいい」と言える日々の愛しさ #1巻応援うちのいぬのはなし。【コミックス版】 山尾お茶丸兎来栄寿自分でも犬を飼うようになってから、すっかりこういった作品への共感度が高くなりました。 ある日から家にやってきた、愛犬の生態と日常を愛情たっぷりに描いた作品です。 顎乗せや伸びといった仕草。 人間と後ろの物体との間の狭い空間に潰れるのも辞さず入り込もうとするところ。 変な寝相。 病院の診察台の上でプルプル震えて固まるところ。 伸びる皮。 近所の人のアイドルになっているところ。 寝ながらキックしてくるところ。 シャンプーのいい匂いも一晩の命であること。 軟体動物と化す様。 飼っている犬種は違ってもかなり共通する「あるある」、そして「うちのこ」へのたゆまぬ愛が詰まっていることに穏やかな笑みが溢れました。 単話版から追加された幕間の「ひとん家のいぬの話」ではよその色々な犬種の子たちのかわいいお話も(コーギー 成分が多めでした。コーギー姐さんかっこかわいい)。 終盤の展開にはいつか訪れるその日が迫ってくる様に胸を搾られます。何気ない日常を、より愛おしく感じさせてくれ大事に過ごしたいと思える作品でした。ウサギもヤクザも可愛いウサゴク~極道、ウサギも極めます~ 三上骨丸野愛ウサギ単体でも可愛いのに、ウサギを可愛がるヤクザなんてそりゃ可愛いよなあという約束された組み合わせです。 飼い主が蒸発した家で衰弱していたウサギ。 おまえもひとりぼっちなのか、と一人の極道が救いの手を差し伸べる。 これ見ちゃったらどんなに悪人でも好きになっちゃいますよね。 慣れない飼育に悪戦苦闘しながらウサギのさくらちゃんに愛情を注ぐ龍二が可愛いんです。 牧草を「草」って呼んでペットショップの人をビビらせたり、無邪気な子どもに「ぼくウサギ組!お兄さんは何組?」って聞かれたり、極道日常マンガのお約束もたくさんあって楽しいです。 もちろんさくらちゃんもめちゃくちゃ可愛いです。モフモフしたい!! 優しくて可愛くて癒されて、読むと幸せな気持ちになる作品です。 鉄仮面の下のバブみを夢見る #1巻応援鎧塚さんをバブらせたい あおと響あうしぃ@カワイイマンガ女子高生と堅物OLの、初々しいお付き合いの様子が描かれる本作。二人はまだ緊張も解けないのに、女子高生はある欲望を持つ。それが「甘やかしたい=バブらせたい」。 鉄仮面OLの鎧塚さんに少しずつアタックするものの、愛らしい容姿の女子高生は逆に甘やかされたりして、そんなままならなさが続く……と思いきや鎧塚さんも少しずつデレ始め……というシーソーゲームに、最後まで目が離せない。 基本的には「上手くいかない」ところが面白い本作だが、鎧塚さんが不意に鉄仮面を捨て、甘えるシーンは胸がぎゅーっとなるぞ!『ヤーボ』がマジやばい。あと最後の『人喰いの鬼』が傑作かもしれない #お買い得本ヤーボと短編集 白井裕子starstarstarstarstarひさぴよマンバで探し物をしていたら偶然見つけた短編集。表紙の”ヤーボ”の存在が気になってしょうがない…。その昔、森永ぬ〜ぼ〜ってお菓子がありましたが、あれを思い出して懐かしい気持ちになりました。 表紙の雰囲気は穏やかですが、どちらかというとホラー・サスペンス色の強い短編集。独特の怖さと意外性のある話ばかりでとても面白かったです。表題作『ヤーボ』『BitterとSweet』『人喰いの鬼』の3本の短編のうち、特に『人喰いの鬼』は、童話仕立てのお話として非常に優れていると感じました。これは隠れた傑作ではないでしょうか。気になった方はぜひ読んでもらいたい短編集です。値段も220円とお安い!ボーイ・ミーツ・ボーイのグローバルチェス物語! #完結応援Stalemate/pat ステイルメイト 鳥維そうしたか※ネタバレを含むクチコミです。 樋口一葉の心の内を描いた傑作短編闇の瞬き~樋口一葉、奇跡の14か月間~ 杉本亜未starstarstarstarstarひさぴよ2014年のモーニング9号に掲載された樋口一葉の短編読み切り。「奇跡の14ヶ月」と言われた、最も華々しかった時期を描いた作品で、年に1回は読み返しているほど好きな読切です。 教科書的な一葉像ではなく、一葉自身が抱える心の葛藤を全面に表現していて、静かで暗い雰囲気ながらとても気迫の込もった作品です。この物語に描かれている一葉こそが、本当の人物像だったのかもしれない、とまで思えてしまうのです。 電子書籍ストアでは165円、杉本亜未先生のnote上では100円で購入できます。 https://note.com/amiscake/n/ne10eb9400342イギリスの青年が中国から「茶」を盗み出す…!Fの密命 秋月カイネ名無し2、3年前にWEBアクションで連載していて楽しみにしていた壮大なスケールの作品。イギリスの労働者階級や、中国の官吏。当時の人々の暮らしや政治情勢が丁寧に描かれていて読み応えがある。 特に、中国の奥地に茶樹を探しに行く中で、もっと掘り下げて読ませてほしいと感じさせる魅力的な部分がたくさんあって、本当に2巻で終わりなのが惜しい。 いつか海外ドラマの原案とかになってほしいな…。 http://webaction.jp/webcomic/tsmF/マンガ自体も面白いが勉強になる公家侍秘録 高瀬理恵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男江戸時代後期の京都が舞台で日野西家の心優しき当主・晴季と食いしん坊姫・薫子に仕える青侍の天野守武の三人が中心に物語が進む。主人公は天野守武で青侍とは別に日野西家に代々伝わる宝刀『粟田口久国』を守る《刀守り》の役目があった。刀守りとしての仕事もあり、貧乏公家を支える仕事や同じ「守り仲間」の話など話数が短いのでテンポよく読めるしので全く飽きなかった。あと薫子が食う甘味がどれもむちゃくちゃうまそう 公家の言葉や文化なども細かく紹介されてたので公家のことを知るいい機会だった。 「刀守り」という仕事は実際にあったのかなかったのかが最後までわからんかった。個人的には存在して現代まで生き残っていて欲しい職業だし、これからどんどん新しい《○○守り》が出てきて後の世の中に一つでも多く残して欲しいものだ。 全然話は変わるけど、この作者のマンガが好きで20年以上読んでいて、小学館新人コミック大賞・1993年度前期一般部門受賞作【上意】や文藝春秋増刊のも持ってる。 美少年と堅物刑事が猟奇殺人事件を追うサスペンスブラッディチャイナタウン 杉本亜未nyae※ネタバレを含むクチコミです。ホラー漫画なのにどこかシュールで可笑しいミケ【コミック版】 晏芸嘉三starstarstarstarstarひさぴよ着ぐるみのように巨大なネコ「ミケ」が家から家へ彷徨うホラー漫画。 ホラーといっても血が出るような怖い漫画ではありません。 ミケは人間を傷つけるようなことはせず、いつの間にか家の中に居たり、餌をねだったり、狭いところにもぐったり、普通のネコの行動とたいして変わりません。 あくまでも人間の目を通した、ネコの不気味さ・ミステリアスな部分を怖く描いた漫画なのだと思います。 ただ申し訳ないですが、恐怖するよりも爆笑しながらこの漫画を読んでしまいました。なんと言ってもミケ自身と、ミケに対する大人たちの反応がおもしろすぎて。「どう見てもネコじゃないだろ!」「中に人が入ってるだろ!」と必死にミケを否定する大人たちが、次第に間違ってるのは自分の方なのか?とミケを受け入れて、それが日常になってゆくシュールさがたまりません。 完全にギャグでやってるとしか思えない回もあったので、ホラーを意識しすぎないで、笑って読んでも良いのかもしれません。 作品には、「捨て猫は絶対に許さない」というメッセージが込められていて、その辺りにもマジメなネコ愛を感じましたね。 この関係性に"百合"以外の名前を付けたい百合と声と風纏い 蓮冥sogor25同級生の恋愛話に今ひとつ乗り切れない高校3年生の女子・纏(まとい)。テレビ番組で恋愛感情を持たない"アセクシャル"という概念を知り、自分もそうなのだと自認する。そんな中、突然の雨で人気のなくなった教習所でとある女性・百合子と出会う。 一緒に遊ぶうちに親密になっていく二人だが、百合子から見た纏は"年の近い友達"で、一方の纏から見た百合子は"年上"で"友達"以上の感情を持ち始めている。百合子もそれに気付いているが、百合子もまた、自身は恋愛感情を持たないと自認していた…というお話。 現在一般に認知されてるジャンルで言えば、百合作品の中に含めるのが一番適してるとは思う。しかしながら、お互いに好意を持って接しているけど、纏からの百合子への感情は恋愛なのかどうか自分でも判別がついてない様子で、一方の百合子は明確に恋愛ではないと自覚している。読めば読むほどこの作品を"恋愛作品"ではない別の何かのように見えてくる。だからこそ、この2人の関係性には"百合"以外の別の名前を付けたくなってしまう。 また、好意の微妙な違いもそうだけど、例えば"都会の人"と"こっち(田舎)の人"だったり、"年上の友達"と"年の近い友達"のように、2人それぞれの視点によって捉え方が微妙に違う様子が描かれていて、それもとても興味深い。こういう微妙な差異を見せられると、当たり前だけど同じものを見ててもその捉え方は人それぞれで、結局、人間関係に絶対の正解なんてなくて、あるとすれば個々の相手に対する最適解くらいなんだろうなって感じる。 お互い好意を持ちながら些細な気持ちのすれ違いがあるこの2人が、今後どんな関係性を作っていくのかが凄く楽しみ。 ちなみに本編では"アセクシャル"という単語しか出てこないが、近い概念で"ノンセクシャル"という言葉があり、実は作者のtwitterで「ノンセクシャルとアセクシャルな女の子の話」と明言されていたりする。 https://twitter.com/skRe_n/status/1172067936132988929 このあたりの単語をちょっと調べてみてから本編を読むと、2人の関係性や好意の中身がより違ったものに見えてくるかもしれない。 1巻まで読了。
※ネタバレを含むクチコミです。