高校時代、ふざけてセックスしようとしたが失敗に終わり、気まずい関係となった吉野と宇津。それ以来疎遠になっていたが、大学に上がってから参加した合コンで偶然再会する。
――慰めるだけなら、そんな恋人みたいな抱き方しないで恋人の浮気が原因で失恋したサラリーマンの指尾裕介(さしおゆうすけ)。やけ飲みをしに立ち寄った料理店の店主、元原(もとはら)に寂しさからつい本音を漏らしてしまう。元原の「慰めてあげましょうか」の言葉にうっかり揺らぎそうになるも、すんでのところで冗談だとからかわれてしまう。「お客さんそんなチョロいから、浮気なんかされちゃうんじゃないですか」元原の一言に、真っ赤になってこんな店二度と来ないと怒号を飛ばす指尾だったが、ふとしたきっかけで翌日再会することに。昨日に続いて本気ともからかいとも取れない元原の言葉に、徐々に惹かれていってしまう。
「なーんか最近、オレばっかれんげにハマってるみたいでムカつく…」今までのセフレたちとの不純な関係を清算し、ようやくれんげ一人だけの恋人になった史郎。れんげへの独占欲をあらわにし始め、悪い虫がつかないようにと心配するが、当のれんげはただただ鈍感でいつも史郎をヤキモキさせている。そんなある日、史郎に敵意を向けているれんげの弟のえるが、二人の仲を引き裂こうとある作戦を思いつくが…。
「なーんか最近、オレばっかれんげにハマってるみたいでムカつく…」今までのセフレたちとの不純な関係を清算し、ようやくれんげ一人だけの恋人になった史郎。れんげへの独占欲をあらわにし始め、悪い虫がつかないようにと心配するが、当のれんげはただただ鈍感で、いつも史郎をヤキモキさせている。
鵙のゆりかご
「ねえ!かなたのママになって!」アザだらけの見知らぬ子どもに突然そう言われた夏名。今まで誰からも必要とされてこなかった自分を、はじめて求めてくれたこの子どもの「ママ」になることを決心する。子どもと子どもの奇妙な親子ごっこが始まるが……。
小さなけものの男の子、ナズナ。玄関のポストを開けると、そこには新しくできたオムライス屋さんのチラシが入っていた。大好きな旦那さまに「一緒に食べに行くか」と誘われ浮かれていたナズナだったが……。
社会人の鈴原と、無口で不愛想、八歳年下の大学生の恋人、さわだ。たまに会えても家かラブホテルへ直行の日々に、不満を抱く鈴原だったが…。