宝島社マンガの感想・レビュー11件ただただ残念…だけどイラストの良さは確か #完結応援月曜日のライバル メガヒットマンガ激闘記 いとうみきお名無し『ノルマンディーひみつ倶楽部』の作者・いとうみきお先生らしいベッタベタのベッタベタなテンプレの集合体な漫画家マンガです。 今になって思えば、いとうみきお先生はもっと早くにジャンプから離れた方が良かったのかもしれません…ジャンプに居ては伸びなかった漫画家のように思います。 ただ、いとうみきお先生のイラストの良さは本物だし、ギャグセンスはそれなりにある漫画家さんなのは事実です。 本作『月曜日のライバル』の続編の制作=第2部の連載再開を希望しています。釘、楔、轍のようなリバーズ・エッジ 岡崎京子starstarstarstarstarアフリカ象とインド象根っこから強い人間なんていない。 何事にも動じない人、飄々としてる人、人生達観してる奴、 どんな人間もみんな腹には何かを抱えている。 読んでると苦しくて、気持ち悪くて、 でも読まないといけない気がして本を閉じられない。 目を背けてはいけないと思う。 戦争のニュースを見ている感じ。 岡崎京子の好きなところは、全部を逃げずに描き切るところ。 人間の汚いとこ、綺麗なとこ、全部まとめてこねていじってそれでもやっぱりキレイでしょ、と彼女は言う。 そこでああこの人は強い人だと思ってしまうけど、 いや強いだけの人にはこんな漫画書けないよな、とも思う。 読み終えたあと、自分の体に釘が刺さって一生抜けないような、そんな漫画をこの人は描く。 弱い私たちに、ありったけ残酷を突きつけた上で、 それでも生きようぜと、 生きた方がハッピーじゃんと声を張って叫ぶ。 これは私に必要な漫画だ。 誰にとってもきっと意味ある漫画だ。 全ての若者に岡崎京子を。「リバーズ・エッジ」読んでみたリバーズ・エッジ 岡崎京子かしこ※ネタバレを含むクチコミです。埼玉県民にはこのアンソロでも読ませておけ! #1巻応援このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 アンソロジー 埼玉解放戦線調査報告書 魔夜峰央starstarstarstarstar_border兎来栄寿高橋留美子 桜沢エリカ 田中圭一 東村アキコ 奥嶋ひろまさ おおのこうすけ 碓井ツカサ 佐々木陽子 いそふらぼん肘樹 地球のお魚ぽんちゃん 並庭マチコ 山田マリエ 川上ちまき 黒崎冬子 久世岳 大川ぶくぶ 金田一蓮十郎 (敬称略) 執筆陣の名前を見たとき、あまりの豪華さに顎が外れました。『翔んで埼玉』を復活させた宝島社、さすがだなと。「やってる」なと。 現在、映画2作目の『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が大ヒット上映中ですがそれに合わせて1作目の映画及び原作に準拠した超豪華アンソロジーが発売されました。 本の表紙では「監修:魔夜峰央」となっていますが、魔夜峰央さんもしっかりマンガを描かれていますのでファン必見です。 とにかくトップバッターからして高橋留美子さんですからね。魔夜峰央ワールドへのリスペクトも短いページ数で感じさせてくれながら、しっかり高橋留美子さんの百美と麗と埼玉ネタが見られます。 田中圭一さんは期待通りの酷いネタですし、地球のお魚ぽんちゃんさんがそこにシンクロニシティしているのもアンソロならではです。 並庭マチコさんの「幻影の飯能市」 金田一蓮十郎さんの「梅田地下迷宮」 などただでさえギャグが上手い方々が、タイトルから既に面白いことが確信できる強力なローカルネタのオンパレード。 久世岳さんが要請されて描いたという関西ローカルネタは、今回の映画2作目に繋がる部分もあって笑います。 黒崎冬子さんの埼玉に咲く百合物語もとても素敵でした。 ラブコメもギャグもグルメもごった煮で、最高のアンソロジーです。 原作の『翔んで埼玉』を読むか映画1作目を観てから読む方が楽しめると思いますが、まったく原作を知らなくてもこのアンソロジーから入るのもある意味アリかもしれません。 「花と頰」にも通じるものがある気がするサムデイ・ネバー・カムズ イトイ圭かしこ「花と頬」で話題になったイトイ圭さんのエッセイ漫画です。美術系予備校に通っていた頃から始まって、東京でデザイナーとして就職したけど、色々あって地元の京都に帰ってきたり、すごく好きな人ができたりする話。本当に色々なことが起こるので読んで結構なショックを受ける人が多いかもしれない…。でも自分はふとした時にこの漫画のことを思い出します。大体それは人生が上手くいってない時なんですけど。これを読んだ後に「花と頬」のラストを読むと何だかすごーく感動します。においまで感じる。リバーズ・エッジ 岡崎京子starstarstarstarstar干し芋高校生の多感な時期に、こんなに盛沢山なことが合ったら、心が付いて行かないんじゃないかなぁ。 でも、その中に、日常があって、噂が噂をよんで大きなことになって、根も葉もないことでいじめになったり、相手のことをよく知らない表面的な付き合いで、仲良しなふりしたり、・・・。 『あたし達は、何かを隠すためにお喋りをしてた。何かを言わないですますためにえんえんと放課後お喋りをしていたのだ。』って、そうそうって思える。 大切なことは言わないで、TVや芸能人の事で盛り上がってた過去を思い出したりした。重い。てかんじでしたリバーズ・エッジ 岡崎京子名無し読んだ後の気持ちは「ず~ん…」 重い。リバーズ・エッジ 岡崎京子あんな読んだ後の気持ちは「ず〜ん…」ってかんじでした。 人の欲望とか嫉妬とか生きてるのに空っぽな感じとか、明るくないところの気持ちまで繊細に描かれていふなあと思いました(そういうところが岡崎京子っぽくて好きでした!) あと、高校生っていいなと思いました。河原とか保健室とか…みんな大人になりかけの子ども 少しずつ大人になっていく。青春だなあと。 高校生に戻りたい。80年代をパッケージ東京ガールズブラボー 岡崎京子名無しここまでしっかり当時の粋人が生きてた世界をちゃんと描けた話てマンガでも小説でもないんじゃない?自分は子供だったし完全に後追いだけどここに出てくるミュージシャンは今も間違いなくかっこいい。心を病んだ日々を独特なタッチが綴られているサムデイ・ネバー・カムズ イトイ圭地獄の田中作者のイトイ圭が、美術予備校に通い、浪人の末私立の美大へと進学、デザイン会社で勤務のちぶっ倒れて家に戻る、そんな日々をノンフィクションコミック。 進学や就職をするうちにどんどん心を病んでいく姿も描かれているんだが、鬱や闘病記、あるいはブラックデザイン会社の告発などに主題はなく、イトイ圭と宇宙人さん(というあだ名?)の2人の出会いとすれ違いを描いたマンガだなと思った。 心を病んだ過程も宇宙人さんへの説明として描かれているし、その後の話もどうしても宇宙人さんと一緒にいたいという思いが節々から見えてくる。真面目にやってきたのに辛いことばっかりの人生で、自分が深く求めたものとの出会いと別れが表紙や扉絵になっている宇宙空間で1人彷徨うイラストと合わさって切ない気持ちになる。 単行本で発売されているが、noteで全て読める模様。 https://note.mu/itoikkk/m/md832efc81636 覇王とは劇画 蟹工船 覇王の船 小林多喜二 イエス小池starstarstarstarstarウマタロ小林多喜二の「蟹工船」を、ジョージ秋山のアシスタントを長年務めるイエス小池がコミカライズした作品。もともと読切作品だったが、2008年の蟹工船ブームの折に文庫化された。 出版に至った経緯はドラマチックだ。詳しく知りたい人はたけくま先生のページを読むとよい。 http://memo.takekuma.jp/?p=1217 読んでみての感想としては、個人的には原作とは大分違う印象を持った。 過激な描写が多いものの、表紙の罰河原赤蔵(ばつがわらあかぞう)のクレイジーなキャラと、不屈のヒーロー龍さん(オリジナルキャラ)の存在が痛快で面白い。 過去にも蟹工船系作品には触れてきたものの、プロレタリア文学とか格差社会という固まった評価の中で理解していただけだったかもしれない。 イエス小池バージョンでは、罰河原中心の視点で、世界が孕む狂気そのものを描いていて、そこはかなり際立っていて良かった。この漫画はとにかく、ラストの罰河原赤蔵の咆哮がすべてなんじゃないかと思う。これから大東亜共栄圏に突き進む歴史をも示唆していて、そこまで通して考えると、「おい、地獄さ行くんだで!」という書き出しの意味しているものが変わってくるようにも思えた。
『ノルマンディーひみつ倶楽部』の作者・いとうみきお先生らしいベッタベタのベッタベタなテンプレの集合体な漫画家マンガです。 今になって思えば、いとうみきお先生はもっと早くにジャンプから離れた方が良かったのかもしれません…ジャンプに居ては伸びなかった漫画家のように思います。 ただ、いとうみきお先生のイラストの良さは本物だし、ギャグセンスはそれなりにある漫画家さんなのは事実です。 本作『月曜日のライバル』の続編の制作=第2部の連載再開を希望しています。