KADOKAWAマンガの感想・レビュー2722件<<9495969798>>私も夢中夢中さ、きみに。 和山やまやむちゃ表紙からはわからない良さがある~! 男子校モノってけっこうあるけど、これはそういう括りじゃないの。もっと爽やかで…かわいい…?ゆるい…?優しい…? 個人的には美術部の小松君が好きだな。あと二階堂は言われるまでもなく1コマ目で伊藤潤二。連載と同時期にアニメ誌の特別付録として描き下ろされた作品機動警察パトレイバー番外編 運用マニュアル12章 ゆうきまさみマウナケア連載と同時期にアニメ誌の特別付録として描き下ろされた作品。山中に現れた謎の怪物を相手に特車2課のパトレイバーが奮闘、というサイドストーリー的な短編で、番外編というのもうなずける内容です。しかし、この作品には副題として「運用マニュアル」と付いている…。何のこと?と思い読んでみたら、著者による、ツッコミ風の注釈がいたるところに入っているんですね。格闘したパトレイバーを擬人化して、擬音で”ゼイゼイ”と入っているところをちゃかしてみたり、警察の指揮系統について言及したり。アニメのどこそこ参照、などとマニアックな注釈もあります。ちょっとしたお遊びですが描き下ろし短編だからこそできるわけで、こんなのもアリでしょう。そもそもこのような短編かつ本編とは違う出版社で発表された作品は、単行本にはなかなか収録されず、下手をすると描かれたことすら知られない存在になってしまいます。気軽に幻の作品を、ということで価格を抑えて出してますが、これならアリと思っていただけるとうれしいです。早く続きを…!君には届かない。 みかむ片思い漫画これ!!これ読んでと言いたい! すれ違う思いがたまらなくて身悶えます。 早く二巻を〜と思ってしまう関係性…続き早く刊行してください;猫飼い号泣注意です。長い長いさんぽ 須藤真澄nyaeゆずーーーーーーーッ!!!泣 泣くとわかって読んだけど…あ〜泣いた。猫飼いじゃないのに。 猫は飼ったことないけど飼い犬を過去に2匹亡くした経験者として共感の嵐。亡くなる瞬間に立ち会えなかったというところまで同じ。 こんなにも後悔することが人生であるのか?というほど後悔したけど、いつ死ぬかとかわからなかったからしょうがない。それに、もうすぐお迎え来るかな、とある程度覚悟したところから意外と(?)頑張ってくれたりするから… 火葬場でちょっとヤバい人になっちゃってるくだりは笑った。自分は、骨になった自分の犬を見た時はかなり冷静だったというかなんか「もうそこに犬はいない」と思ったので、著者のように骨と灰全部持って帰って自分らで分別するという発想はなかった。笑 ペットを亡くした悲しみは、ペットでしか癒せないと思う。著者はゆずが亡くなった数ヶ月後に子猫を2匹迎えたのを少し申し訳なく思っていたけど、そういう人は絶対にペットのことを幸せにできるし、やっぱり無償の愛を捧げられる対象が身近に居る生活は最高に幸せだと思います。 睡魔にプレゼン。勝てる気がしない戦い。起きてください、草壁さん 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ土曜日の朝寝を満喫する草壁さんを起こそうと、学臣は毎週、様々な趣向を凝らす。しかし草壁さんの睡魔には通用せず、逆に同じ布団に誘われて一緒に寝るはめになる。 学臣は毎週、ものすごく手の込んだ仕掛けを用意して、草壁さんの気を引き、覚醒させ、デートに連れ出そうとする。そのネタのバリエーションは幅広く、面白い。 時に知的興味に、また時に羞恥心に働きかけ、ロジカルかと思えば時に情緒に訴える彼のプレゼンは、草壁さんも、読者も飽きさせない。 なのに。 それでも草壁さんは、起きてはくれない。 草壁さんの最終兵器は、学臣を容易に屈服させる。 その最終兵器「一緒に寝る」は、学臣にとって敗北であるはずなのに、学臣に幸福感を与えてしまうという点において、誰も不幸にしない、究極兵器である。卑怯だ。だがそれがいい。 果たして彼は、一度でも草壁さんに勝てるのか、よしんば勝てずとも、2巻を通して、学臣のネタは枯渇しないのか……。女の子の寝室で尖ったネタと豆知識を繰り広げる、良質なバラエティ漫画を、お試しあれ。 【教えてください】 2巻真ん中あたりで終わった後、ちょこっとキャラが変わった、ダイジェスト版みたいなのが始まるんですが、これ何ですかね? だんだん違うネタになっていって、これはこれでいいのですが、説明がないんです……。これに登場するゲームは名作ばかりだぞ異世界おじさん 殆ど死んでいる名無し漫画自体も面白いが「ガーディアンヒーローズ」や「心霊呪殺師太郎丸」が登場してすげー懐かしい気持ちになった。 嫌われても、泣いても、私は勝つ。Wizard’s Soul 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ父の借金返済の為、世界的カードゲームの大会に出る一ノ瀬まなか。母譲りの「不快な」戦い方で、恋も友情も捨てる覚悟で戦いに臨む、まだ中学生のまなかは、戦いの果てに何を見出すのか……。 母の命を繋ぐ為に必死でゲームに強くなった幼少期、そして今は家族を守る為……。中学生のまなかが背負う荷物は、重すぎる。 それに耐えるように、試合中のまなかはいつでも無表情。それが彼女の試合の、異様な緊張感の演出になっていて、息苦しい。 まなかの戦術は「パーミッション」と呼ばれる、相手の行動を阻害するもの。それだけでもいやらしいのに、彼女はプレイに神経戦を持ち込み、相手を陥れる。これがハマる瞬間の、相手が「何も出来ずに呆然と見送る」絶望感が気持ち良い。 楽しくプレイするプレイヤーには嫌われる覚悟のまなかだったが、意外とプレイヤー達は、猛者であればあるほど、まなかを放ってはおかない。そして戦いの合間に、思いがけず人に好かれ、ガードが緩み感涙するまなかに、こちらも涙を誘われる。 このゲーム自体が嫌いだ、と思っているまなかは、次々と出会う猛者達の、様々な「好き」の形を見ることで、抑圧していた自分の心と少しずつ向かい合う。 この作品、例えば何らかの競技者で「自分は才能はあるが、競技への愛情が不足している」と悩んでいる人に届いて欲しい。まなかの心の確かめ方から、新たな気付きを得られるかもしれない。 未曾有の読書体験ウルトラヘヴン 小池桂一ななしマンバで小池桂一作品デビューにオススメと教えてもらって読んだ作品。もう尋常じゃないくらい絵が巧くて、大胆なコマ割りを使った表現が凄まじくて、脳神経・薬物・幻覚のリアリティが異様に高い。小池先生ってこんなすごい方だったのかと震えました。 (画像は第1話より。すでにヤバくて最高) https://i.imgur.com/uRkFyFd.jpg ストーリーについて、きちんと理解して噛み砕いて書くには何度も読み返す必要があるけど、そんなことしたらこの世界の理に飲み込まれてしまいそうな気がして怖い…。 全3巻一気に読んだのですが、作品内容については私の手に余るので何も書けません…。 原始的な恐ろしさを感じるのに、惹きつけられてしまう。脳が見ている世界の底知れぬおぞましさ、恐ろしさ、そして圧倒的な魅力が詰まった作品でした。たまらない…! ▼読まなきゃ損の小池作品についての解説。ありがとうございました! https://manba.co.jp/topics/15741/comments/81806超クオリティのコミカライズ空の青さを知る人よ 蜷川ヤエコ 超平和バスターズANAGUMA映画見て刺さりまくったのでマンガにも手を出させていただきました。これは…すごいコミカライズなのでは…? 田中将賀さんのキャラクターデザインで自分が一番好きなのは影の処理です。 陰影を大胆に捨象しズドンと斜めに切り落とすかのようなシャープな影指定。このコントラストの効いた表現は氏の代名詞と言っても過言ないように思います。 本作は驚くべきことにその影すらも省略されています。 にも関わらず圧倒的に田中デザインを再現して見せている。それがすごい…。 マンガでは「色」が使えないので、明暗と色彩の二軸の強弱を白と黒の一軸のグラデーション内で表現しなければいけません。 アニメーションの色彩と陰影は、本作では「白」の明るさと繊細なトーンコントロールに置き換えられています。 色がない世界で色の明るさと鮮やかさを表現するのに、影を取り払いながらも元のデザインの魅力を活かし切る…誠に恐れ入りました。マンガの絵はつくづく情報量の操作なのだなと…。 「空の青さ」が本作においても爽やかに披露されるのを楽しみに2巻を待ちたいです。オトナの秘密基地、煩悩寺。煩悩寺 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ小山田君の部屋は、ヘンテコグッズでいっぱい!恋に仕事に疲れた小沢さんは、今日も彼の部屋でダンボール箱を開ける。中身に驚き、笑って飲んで元気になれるこの部屋、通称「煩悩寺」で、今日は何して遊ぼうか? 小山田、小沢と小山田の友人・島本の3人は、部屋にあるグッズで遊んだり、それをネタに笑い転げたりと、あまり社会人っぽくない遊びに興じる(酒は飲む)。その日の遊びは、開封する段ボール箱任せ!という博打感を楽しむ、彼らの力の抜け具合がいい。 煩悩寺にあるグッズはとにかく悪趣味、煩悩丸出しで、くだらないものが多い。しかしそれらは裏を返せば、欲望に忠実で、隠し事がないということ。小山田の基本ウェルカムな性格もあって、小沢にとって煩悩寺は、素の自分のままでいられる、寛げる場所のようだ。こんな秘密基地、私も欲しい。 失恋の痛手や仕事のストレスを癒してくれる煩悩寺は、小沢にとって、次第に大切な存在になってゆく。そしてそんな場を創り出す「変人な善人」小山田との関係も……。 煩悩寺のグッズ達をゲラゲラ笑いながら遊び、受け入れる小沢は、島本に言わせれば「素質あり」。部屋の主との相性はいいんじゃないの?ということで、いつも楽しそうな息のあった二人の関係を、島本と一緒にいじりながら眺めていたい、そんなお話。 「敬語」を巡る甘酸っぱい攻防戦!年下の先輩ちゃんには負けたくない なめたけあうしぃ@カワイイマンガ先輩には敬語を使いたい大学生・坂上良太郎に、「年下なのでタメ口で」と迫る高校生の先輩・山下かをり。バイト先での「敬語」を巡る攻防が、今日も静かに繰り広げられる……。 先輩であるかをりは、高校生なのにやたらと仕事のできる、頼りになる存在。助けられてばかりの坂上は、気後れしてつい、色々遠慮してしまう。一方かをりは、そんな彼をからかうように、「敬語禁止!」などと言っては坂上に、打ち解けることを要求する。 クールに坂上を手玉に取るかをりと、年下の彼女にどうしても敵わない坂上。この構図、ちょっと『からかい上手の高木さん』っぽいと思いません? さらに二人と共に仕事をしつつ、二人の仲を(主に坂上の方を)いじってくる、女子高生の若菜と真中のおかげで、二人の仲がじわじわ進展していく……ようでいかない感じが、もどかしくも楽しい。 ホームセンターが舞台なので、コンビニやスーパーではなかなかお目にかかれない商品と、それにまつわる顧客対応の模様なども目新しい。結構特殊な商品知識が問われる場所なんですね……。 遅々として進まない二人の先を見たいと願うよりは、いつまでも二人でああでもない、こうでもないと駆け引きして、拗らせる様子を眺めていたい。その先に少しでも進展があるといいな……という感じで楽しみたい漫画。 クールなかをりの静かな笑顔、マジ天使!絵はかわいいけどねひげを剃る。そして女子高生を拾う。 ぶーた しめさば 足立いまる名無しなんだよこの最高の妄想漫画。…って思ったら先が読めて読めなくなってしまった。絵はかわいいんだけど。『キツネと熊の王冠(クローネ)』のレビューネコと鴎の王冠(クローネ) 中村哲也あうしぃ@カワイイマンガ「狐と熊亭」は店内の醸造タンクから直にビールを提供する珍しい酒場。経営するのは元気で気さくな親方のマヤと、穏やかな大男・代表取締役のニルス。マヤはニルスが好きだけど……。 『キツネと熊の王冠(クローネ)』は、中村哲也先生の「王冠シリーズ」の第2作目。 最初にお伝えしたいのは、前作『ネコと鴎の王冠』が好きだった方は、読み進めていけばちゃんと前作の世界と繋がっていくので、安心して読んでいただきたい、ということ。 この巻の前半は新キャラクターの二人のお話。新たに醸造所を構えるための準備や店の広報、看板作りなど、ビール造り以外の話にページを費やしながら、マヤがニルスへの恋心を募らせていく様子が描かれる。最初はキツい感じに見えたマヤが、だんだん可愛く見えてくる不思議。 途中、しっかりと休日の過ごし方も描かれ、さらに互いに相手を休ませようと気遣う場面が随所にあり、ドイツの人たちのワークライフバランスについては、ここでもきっちり描かれている。 後半、新醸造所での新作ビール造りの工程は、恐らくビール造りを知る人には楽しい場面だろう。そして夏祭り出店のために周囲が盛り上がり、協力する様は、すでにここから祭りの高揚感をもたらしてくれる。 さらに前作『ネコと鴎の王冠』の登場人物たちとの繋がりが現れ、彼らの再登場に一気に世界が広がり、楽しくなる。 さあ、夏祭り本番は……? マヤとニルスのコンビが創る、賑やかでいて寛げるビール空間をこちらも楽しみつつ、二人の恋愛が成立するのかどうか、目が離せない、そんな漫画。 そしてアンナ。 アンナですよ……。 アンナ祭りがあります。 アンナファンはお楽しみに! 『ネコと鴎の王冠(クローネ)』のレビューネコと鴎の王冠(クローネ) 中村哲也あうしぃ@カワイイマンガ二年ぶりにドイツに帰国した、ビール職人を目指す玖郎と、彼を空港で待つ、自身もビール職人のアンナ。二人は手を取り歩き出す。新たな“自分達の一杯”を造るために……。 『ネコと鴎の王冠(クローネ)』は、中村哲也先生の「王冠シリーズ」の第1作目。 まず全編に渡って、ドイツビールを含めた歴史あるドイツ文化に目を奪われる。ビールはピルスナーしか知らない日本人としては、ドイツビールの多様さには驚かされる。季節感や料理との合わせ方についても、作中で言及がある。 それら多様なビールは、家族経営に近い小規模の醸造所によって生み出され、地域で消費されてきた長い歴史がある。そんな醸造所で遊び育った玖郎とアンナは、伝統を継ぎながらも親方の理解のもと、新たなビール造りにチャレンジしていく。このような「歴史のアップデート」が豊かなビール文化を生み出している、と思うと、彼らの頑張りにワクワクしてくる。 しかし、根を詰めがちな仕事人間の玖郎を、周囲は心配し諫める。ドイツの職人は、ワークライフバランスにうるさいようで、作中のドイツの人々の意外な力の抜け具合から、日本人の私たちが学ぶことは多い。 ドイツの文化、休日の過ごし方、誰かと支え合うこと、そして玖郎とアンナの恋の行方を追いかけながら、ビール造りの世界を知ることができる漫画。 あとアンナは可愛くてもう…もう……。 (参考作品としては『もやしもん』8巻のオクトーバーフェストは必見。最近の作品だと『琥珀の夢で酔いましょう』などどうでしょう)遊びと料理と・・・新米姉妹のふたりごはん 柊ゆたかstarstarstarstarstar干し芋潮干狩りに行って、アサリ料理。 魚釣りに行ってニジマス料理。 食生活が充実すると生活が豊かになっていいなぁ。 私も、こんな妹がほしい!「なろう」の常識を逆手に取った元異世界人の日常ギャグ異世界おじさん 殆ど死んでいるmampuku流行りに流行った異世界転移のあるあるを皮肉った、あるいは逆手に取ったギャグになってます。この発想にはやられた!って感じです。 ・17年の昏睡から目覚めて浦島太郎状態なおじさん ・言語も文化も異世界に染まり切ってしまい、魔法まで使える このズレ具合がものすごく絶妙に面白く、今でこそ当たり前の共通認識になったお約束(「ツンデレ」とか)が17年前の人には通じないというジェネレーションギャップが新鮮でした。 ちなみに表紙の女の子は、異世界に居たころの旅の道中、人格否定や罵倒を繰り返しながらまとわりついてきたんで適当な町で撒いて逃げたそうです。 次世代のトイレの花子さんハナコ@ラバトリー 新装版 秋★枝 施川ユウキニワカ「銀河の死なない子供たち」施川先生×「恋は光」秋★枝先生の豪華タッグによる、次世代トイレのハナコさん【新装版】 旧版を未読だったので、こんなのあるのかぁと思いながら読みました。トイレの花子さんというイメージの固まりきったネタを現代版にアップデートするのがまずうまい。構図も練られていて、引掛けっぽいストーリーで程よく読者を振り回してくれる。楽しい作品でした 新装版で初公開となった施川先生の小説はかなりバイオレンスな表現が多いものの、特有の爽やかな読後感でよかった旅って気軽に行くのも楽しいよね。ざつ旅-That’s Journey- 石坂ケンタまさお学生の頃にユースホステルを使った旅行サークルに入ってて、良く旅してました。 その頃旅していたワクワク感や知らない街を歩くドキドキ感を思い出してほっこりしました。旅の醍醐味はワクワク感と温泉。 案外この漫画みたいなノープランに近い旅が1番楽しいです。コミュ障女子のトモダチ作戦!ひとりぼっちの○○生活 カツヲあうしぃ@カワイイマンガたった一人の友達に、絶交されちゃう! 仲直りの条件、それは 「クラス全員と友達になること」 親友と同じ学校に行けなかった新中学一年生の「一里ぼっち」。極度のコミュ障の彼女に、親友は友達作りミッションを与えた。最初に声をかけたのはちょっと怖そうな......。 「友達になってください」の一言がなかなか言えずに行動がおかしくなる「ぼっち」にヤキモキし、勇気を振り絞った「ぼっち」をホッとしながら見ていると、自分の中のコミュ障を呼び起こされつつ感情移入してしまう。 基本女の子達の笑えるやりとりで進行する、テンポのいいコメディだか、その中には友達一人作ろうとするたびに、様々な事情から来るドラマがあって、ひとつひとつが切なくて泣ける。 少しずつ増えていく友達たちが5巻あたりで集合すると、ものすごい感慨があるので、そこまで頑張って読むと幸せになること間違いなし! カバーや扉から可愛いトーンづかいまで、徹底して女子中学生っぽい空間を演出、こちらの脳内をカワイイ雰囲気に染めてくれる。 たくさんの笑いの中に、友達へと踏み込む大変さを思い出しながらほろっときてしまう、外見からは意外なほど心に響く作品。 都市伝説問題処理係「とでんか」のスピンオフ作品とでんか 少年探偵団 大塚英志 樹生ナトマウナケア都市伝説問題処理係を舞台にした「とでんか」から飛び出したスピンオフ作で、こちらは少年・田村くんが主人公。口裂け女や人面犬など都市伝説なんてそもそも子供っぽい話が多いので、むしろこちらのほうがなじむかな、なんて思いましたがなかなかにハードな内容です。ストーリーがカードゲーム仕立てなのはイマドキの子供が主人公だからしょうがないとして、登場する都市伝説の中心は宇宙人関係。ミステリーサークルから始まりキャトルミューティレーションにアブダクトなどのフレーズが次々飛び出します。ロズウェルはともかく、フー・ファイター、フラットウッズ・モンスターにウンモ星人ってどれだけの人がついていけるかは疑問ですけどね。E.T.やMIBなど宇宙人映画ネタもちょこちょこ入っていてオチもあの名作なので、映画ファンも楽しめるのではないでしょうか。まあ、私は鈴木さんが登場していることで満足なんですが。NHKで『バリバラ』なんて番組もある時代ですから大丈夫ですよ、OVAくらいにはできる…かな?一コマたりとも手抜きなし!ダンジョン飯 九井諒子あくあ面白かった! 一コマたりとも手抜きしない高い画力、シュールな世界観、ぶれないキャラ、そして魅力的な食材(モンスター)……グロいのに美味しそう。あと一話ごとに教訓っぽいテーマがあるのがスゴイ。マニュアル人間のネタとか、ちょっと刺さったwクソガキ共よ、上野を遊べ!三ツ星カラーズ カツヲあうしぃ@カワイイマンガわたし達、「カラーズ」。 小学生だけど、上野の街を悪から守る! ●泣き虫リーダー・結衣(レッド) ●明るい全力バカ・さっちゃん(イエロー) ●残酷な頭脳派・琴葉(ブルー) 今日も3人は上野恩賜公園にある秘密のアジトで作戦会議。今日のミッションは……? 上野を遊ぶカラーズ達は愛らしさ満点だけれど、遠慮ない言動で年長者達を翻弄し、面白いけれど危険球のネタを投げ続ける、警官の斎藤に言わせれば「クソガキ共」。 でも翻弄される年長者達も彼女らを温かく受け流し、遊びに乗ってやり、さらに進んで面白冒険ネタを提供するなど、子供達を見守る眼差しが平和で優しい。 『ひとりぼっちの〇〇生活』の四コマとは違う自由なコマ割りの中で、3人の配置にグラフィック的な趣向が凝らされており、スタイリッシュですらある。何ならアングラ路上パフォーマンス的な面白さもある。子供達にこの発想力を与えたカツヲ先生は神。 また、瞬間を切り取ったコマ送りのような表現がテンポよく、動きを感じさせる。 広大な上野恩賜公園とアメ横の迷路空間を、元気に駆け回る無邪気な小悪魔集団「カラーズ」に、こちらも翻弄されたくなる! 次巻第7巻は2019年10月26日発売! ふうらい姉妹より好きかも地球に生まれちゃった人々 長崎ライチ名無しちょっとエッセイっぽい雰囲気のある作品が好きだった。主人公が色んなバイトをする「清く正しくはみだした人のお話」シリーズとか。バニーガールのバイトの話から始まるのも長崎ライチらしい。コールセンターでバイトする話「0.5秒のスイッチ」での、バイト仲間でアナウンサー並みに滑舌のいい廣田さんがシャンプーとサンプルを聞き間違うポンコツだったネタにはくだらね〜と思いながら笑ってしまった。あと、貧乏だから買えなかった自転車をようやく手に入れたのに速攻で盗まれて鬼になる「みるかちゃん」の話もいい!後半に収録されているシュールなホラー作品にも必ずどこかに笑える要素があって好きだけど、本格的に怖い話も描いてほしいと思った。描けそう。読んでみたいです。殺人ゲーム未来日記 えすのサカエマウナケア私が読んだときは、解説に「殺人ゲーム」なんて言葉があっても、ちょっと萌えっぽい絵柄に、ほわんとしたタイトルだから…、と常識的な見当をつけていたのです。でもそれは大間違いでした。この作品、私が今まで読んだ漫画の中で5本の指に入る凶悪な漫画といってもいい。主人公・雪輝の仮想世界に居るはずだった神=デウスが仕掛けた、未来を予知する日記を巡る12人によるサバイバルゲーム。勝ち残れるのはたったひとり。味方も信じられない闘い、というのはよくある設定ですが、特筆すべきは雪輝の絶対的な味方である由乃という女性。彼女がこの作品のキーパーソンであり、めっちゃクセモノなのです。こんなヒロインみたことない。イッちゃってるどころではない。具体的なことはばらさずにおきますが、首が飛んだり串刺しになる描写よりよっぽど怖い。心して読むべし。<<9495969798>>
表紙からはわからない良さがある~! 男子校モノってけっこうあるけど、これはそういう括りじゃないの。もっと爽やかで…かわいい…?ゆるい…?優しい…? 個人的には美術部の小松君が好きだな。あと二階堂は言われるまでもなく1コマ目で伊藤潤二。