ELDEN RING 黄金樹への道

エルデンリングにハマったあの時を思い出しながら

ELDEN RING 黄金樹への道 飛田ニキイチ ELDENRING
さいろく
さいろく

もう早くもリリースから10ヶ月ほど経過した、2022年を代表するゲーム「エルデンリング」。 ゲーム自体はフロム・ソフトウェアのゲームであること、ソウルシリーズの最新作としての期待が高かった中で、ゲーム・オブ・スローンズの原作著者のジョージ・R・R・マーティンが世界設定などに参画していたことなどもあってか、結果として素晴らしいゲームだったと私も思っているし、2022年に限らずここ数年で一番面白かった。 本作はゲームがガチガチにシリアスなのに対してそれをギャグテイストで紹介していくような感じになっており、登場人物のキャラがだいぶ変わってるところは否めないがそれはそれで一興。 本作はエルデンリングをクリアした人かやってる途中という人、これからやろうと思っていた人が読むのにはいいと思うが、全く興味もなければやるつもりもないという人は意味もわからないし面白くもないであろう。 そこはだいぶ残念ではある。1巻で終わらないんだったらもっとちゃんとした漫画にしてもよかったのでは… 作中のどこを紹介してもネタバレになりそうだったので次巻予告(カッコつけてる)を貼っておきます

マイ・リグレット

後悔の先へ歩み始める彼らの物語

マイ・リグレット 砂糖野しおん
兎来栄寿
兎来栄寿

皆さんは人生において「何であんなことを言ってしまったんだろう」「あのとき、もしも違う行動を取っていれば」といった強い後悔はあるでしょうか。 私は大いにあります。何なら時々、色々と思い返して苦鳴を上げてしまうタイプです。人間には折角「忘却」という便利な機能が付いているのに、忘れられないことばかりです。 ただ、人生とはそうした後悔の連続で作られるもの。後悔があるからこそ、未来へ向けて推進する力が湧くし成長もできるという面もあります。 この作品は、そんな個々人の過去の苦い後悔を想起させてくるような内容です。 スリ・恐喝・ギャンブルなどを日常茶飯事とする不良少年の主人公は、無料でご飯を食べさせてくれる老人が営む店を知りそこに通うようになります。 その老人には、非常に頭脳明晰でありながら他者との関わり合いが上手くできずに引きこもりになってしまった孫がいました。 不良の主人公と、元・優等生の老人の孫。まったくタイプの違うふたりであるが故に、そこに物語が生まれていきます。そして、彼らの行動原理となるのは、まさにタイトル通りそれぞれの「後悔」です。 後悔は前述の通り、人生における通過儀礼のような側面もありますがそれでも相応の痛みは伴うもの。そんなところに 「お前もあの子らも みんな何かが足りてないんだよ でも それでも生きていかなきゃだろ?」 という、人生の先達である老人の言葉が非常に沁みます。 最初はインモラルな主人公に感情移入しにくいかもしれませんが、1冊を読み終える頃にはそれも変わっているかもしれません。

令和のダラさん

後方彼氏面できて嬉しい漫画2022第1位!!今読むべき珠玉のホッコリ和風オカルト漫画

令和のダラさん ともつか治臣
たか
たか

ニコニコ漫画でいつも楽しく読んでます!1話読んだ瞬間にもう痺れました。こいつぁスゲェぜ……! 『ダンダダン』『光が死んだ夏』などの人気作品によって、オカルトマンガ界隈が盛り上がっている時代に呼応するかのように現れたとんでもなくレベルの高い作品。 画力の高さが素晴らしいのはもちろん、「和」「オカルト」要素にとどまらず「ホッコリ」「フェチ」までブチ込んで1つの作品にまとめ上げているのが素晴らしい……! 「次にくるマンガ2022」Webマンガ部門14位とのことで、大ファンの私としても本当に鼻が高いです(後方腕組彼氏面) ……まあ実は残念ながら『ダラさん』に投票するのは完全に忘れていたのですが、昔から推していたのは本当です! https://manba.co.jp/topics/31992/comments/198996 ご自分で初見で味わってほしいためあまりネタバレは書きたくないのですが、ネタバレにならない部分でいうと、作中に登場するオタク女の解像度が異常に高くて何気にこれが一番怖かったです。リアルすぎる……。 オカルトマンガ好きや強烈なフェティシズムを味わいたい人は絶対お見逃しなく…! https://twitter.com/TomotukaHaruomi/status/1564995887167746048?s=20&t=xt0PHHm400N3R0pRgpR71g https://seiga.nicovideo.jp/comic/57766