集英社マンガの感想・レビュー4973件<<1516171819>>「早朝始発の殺風景」感想早朝始発の殺風景 青崎有吾 山田シロ彦ニーナこういうタイプの作品はかなり好きだな。 5つの短編(+エピローグ)が上下巻にまとめられており、そのほとんどが登場人物がただ会話をしているだけ、という構成。 …それだけ聞くと退屈そうに感じるかも知れないが、それは大きな間違い。 どの話も、密室に近い空間でのやり取りなので、まるでコチラが盗み聞きしているような後ろ暗さを感じながらページをめくる。 なにより、それぞれの会話がどこへ向かっているのか、最後まで先が読めずまったく気が抜けないのだ。そして巻末に添えられたエピローグが想像力を掻き立てる…。 個人的には、表題作と「夢の国には観覧車がない」が特にハマった。みんなハマりそう🎵極楽街 佐乃夕斗干し芋画がとても素敵!! 背景も細かいところまでこだわって丁寧に描かれている!! 極楽街で、『解決屋』を営んでいるテオとアルマ。 アルマは、天真爛漫でとても素直ないい子。 テオは、容姿も美しく姉御肌気質の落ち着いている人物。 その街で、度々人が消えてしまったり、殺人事件が起こる。 色んなタイプの怪物が次々に現れて、それを見事に退治していく。 しかし、テオは、何かしらを探している。 何が当たりなのか・・・。 不思議な世界観なのに違和感なく話に入り込めるのは、すごい!! いつ悪女になるのかレッドムーダン 園沙那絵alank(1巻読んだ感想) 後宮のことをよく知らなくったってここは大人しくしとくでしょっていう場面で正義感を貫いた武昭がどういう過程で悪女になっていくのか想像つかない。 古代中国の描かれ方がこれまで浅学ながら持っていたイメージと異なり面白い。 権力争いはいつの世にもあるのでしょう。人の人生をコンテンツにするなアンチコンプライアンスTV 山岸菜野愛※ネタバレを含むクチコミです。 ヤンジャン連載 ほのぼの系の犬漫画。まるくん~はたらくマルチーズ~ G3井田starstarstarstarstar_borderゆゆゆ働く犬漫画とあって、脳裏によぎったかつてヤンマガで連載されていた働く猫漫画『ユキポンのお仕事』。 あちらは人間のように働いていた&二足歩行だったけど、こちらは看板犬というまた違うタイプのお仕事に従事している。 それから、結果的にブラック企業勤めで心が疲れてしまった従業員に対するペットセラピー。 犬であることを最大限生かしたお仕事である。 やっぱり犬ね、と思う展開もままあるが、それがまたかわいらしい。 マルチーズというオスもメスもみんなカワイイに入れられる見た目と裏腹に「ドーベルマンのようなかっこよさ」を目指しているらしいので、かわいいは好まないようだけど、そこもかわいらしい。 犬や猫は人間の3歳児くらいの知能があるそうだが、それを思い返しても、言動がかわいらしい。 犬好きな方はフフフと楽しく笑える漫画だと思う。そういう話だったか雪を踏む 古川楊也名無し主人公は必要以上に罪の意識を感じすぎているかもと思った。 けどあの時3000円も自分で立て替えて済まそうとするのは明らかに間違っているわけで、ちゃんと白咲さんが盗んでないこと(もしくは盗んでいたこと)を調べていたらこういう結末にはならなかったかもしれないですね。 ふたりが仲良くなれたことは良いことだけど、お金で誤魔化した人に急に懐くのも不思議だし、主人公は絵を辞めさせてしまったことに罪悪感を持ってるし、ハッピーエンドとは言い難いのが面白いなと思いました。レジェンド漫画家たちの支援によって洋館がついに…!世田谷イチ古い洋館の家主になったよ! 山下和美名無しこの読切を読んでNHKでドキュメンタリーが放送されていたことを知りました(ぜひとも再放送お願いします)。オープンに向けて修繕やら工事費やら諸々の資金が足りずにピンチだったところに…錚々たるレジェンド漫画家さんたちサポートしてくれて、やっと一般開放が叶ったようです。いつか行こう。 筋肉は素晴らしいジーンズを脱がせて。 はるにわかえるstarstarstarstarstar野愛パツパツのジーンズが脱げなくてあたふたするムキムキむちむち女子が見れるかと思って読んだのに違ったな。違ってはないけどそんなレベルじゃなかったな。 でも明るくて馬鹿馬鹿しくて可愛らしくて期待以上に楽しいから最高。筋肉って最高。くだらなくていいジーンズを脱がせて。 はるにわかえるstarstarstarstar_borderstar_borderalankスキマスキマに挟まってくる天然ボケとお姉ちゃんのツッコミが軽快でよい。 困ったことがあったら筋トレしとけばどうにかなるかなとい気持ちになります。オチもキャラも全部いいジーンズを脱がせて。 はるにわかえる名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ゆな姉らぶいそれにしては近すぎる 起田ねぐせstarstarstarstarstarNanoタイトル通り初っ端から近い!!ウオオオ!!ゆな姉好きだ!!!!タケルくんも可愛くてね、いいですね…おねしょた…へっへっへ…。 ババア…ではなく、タケルくんのばあちゃんがまたね、いい味出してて面白いです。そんでラストね!!オチもタイトルも改めて最高!となりました。ネタバレなしだとここまでしか言えない!!最高なので読んでくれ!!とても面白かったSTRANGE LOVERS 丸山暁星名無し全キャラ愛着のわく脳足りんで、全ページ面白かった。 絶妙に可愛らしいバカキャラ動かすの上手くて連載読みたいと思った。 ただ、タイトルはむちゃくちゃ損してると思う、可愛らしい感じに変えたほうが内容に合ってる。こどものくにの感想 #推しを3行で推す #1巻応援こどものくに カシミハル名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ジャンプスポーツマンガ史に名を刻む最高最強の王道 #1巻応援最強の詩 宮田大介starstarstarstarstar兎来栄寿「『週刊少年ジャンプ』史上最高のスポーツマンガ」 と言ったら、あなたは何を想像するでしょうか? 『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』、『プレイボール』、『キャプテン翼』、『スラムダンク』、『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』、『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』、『テニスの王子様』、『ホイッスル!』、『ライジングインパクト』、『アイシールド21』、『Mr.FULLSWING』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!!』、『火ノ丸相撲』、『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』etc... 上記以外にもいろいろな作品が思い浮かぶことでしょう。 この『最強の詩』は、それら超名作ジャンプスポーツマンガに確実に連なっていく物語です。 『テニスの王子様』、『アイシールド21』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!』など近年で2500万部を超えるような特大ヒットを果たしたジャンプスポーツマンガの主人公は、共通して背が低いという特徴が挙げられます。スポーツにおいてはフィジカル面で劣るというのは明確な弱点ですが、しかしそんな弱さを抱えた主人公が誰にも負けないパフォーマンスを発揮するからこそカタルシスが生まれます。 しかし、この『最強の詩』の主人公・金山は近年のそういった流れにおいては異端な、恵まれた体格から生まれる(タイトル通り「最強」の)フィジカルを持った主人公です。ただし、本作で描かれるラグビーというスポーツに関してはまったくのど素人という、いわば桜木花道のようなタイプです。 ただ、この金山の無双っぷりが非常に爽快極まりありません。それは従来の『ジャンプ』スポーツマンガではあまりなかった快感です。飛び抜けた才能はあっても、それだけでその競技に精通する猛者には通じない。故に努力して強くなる。それが正道です。しかし、金山はアマゾンの奥地から突然出てきたナトゥレーザのように、田舎から出てきて持ち前のフィジカルだけで最初から日本代表クラスの選手と互角以上に渡り合っていきます。 「完璧な一団(パーフェクト・スカッド)」という、U-15ラグビーW杯優勝チームのメンバーが本作において非常に重要かつ魅力的なキャラクターとなっているのですが、彼ら相手に金山がどこまでやれるのか。何ならその先まで行けてしまうのか。ひたすらにワクワクします。 努力せずに強くなるのは近年の主人公のトレンドとも言えますが、この無双状態は『ジャンプ』で言えばあたかも藤原佐為を宿したヒカルが、名人の子を倒して名だたるプロ棋士相手にどこまで戦えるのかドキドキするような感覚です。 一方で、弱い者が歯を食いしばって立ち上がり強者に対峙して成長するストーリーはサブキャラクターの方に用意されており、そちらはしっかりと濃厚な王道を堪能させてくれます。 選手はもちろん監督にも非常に味があり、ラグビーを全然知らなくてもまったく問題なく楽しめる作品です。 1話を読んで「最高の王道が来た」と感じさせてくれて、毎週読むたびに盤石に良さを積み重ねて行っています。 『ジャンプ+』はおよそ旧来の『ジャンプ』らしくない作品も読切を含めて多数載っているのが特色ですが、逆にこれ以上なく本誌に連載されていてもおかしくない王道スポーツマンガが来てしまいました。 1巻分読めば、この作品の1000万部を余裕で超えていくであろう面白さを感じていただけるでしょう。 そして、未来には「『最強の詩』を読んでラグビーを始めました」という子が日本代表として活躍してくれることでしょう。それくらいのパワー漲る作品です。いろいろな好き環と周 よしながふみstarstarstarstarstarNano1話から朱里ちゃんの気持ちが痛いほど分かって泣いてしまった…お母さんと言い合いをしても、やっぱり相談しちゃうんだよね…頼りたくなっちゃうよね…。「小さい私のまんまでずっと3人でいれたらよかったなぁ」も共感できてしまって苦しくなっちゃった…。 いろいろな時代の環と周、いろいろな好きのかたち。胸がぎゅうっとなるようなお話ばかりで、一瞬でこの作品の虜になりました。2話の文通のシーンがとても好きで、私も誰かに手紙を送りたくなりました。「あなたの幸せをお祈りいたしますね」大好きなフレーズです。おもしろい!絵が綺麗!おさななじみのひと 菰田コトヒロstarstarstarstarstarしゃれ絵柄がとっても綺麗で好きです。 あまり読み切りを読み返すことはないのですが、何度も読み返してしまいます。 2人の恋愛模様がとても良いです。smを題材にしてますが万人受けするようなマイルドなお話で、小ネタもちょこちょこはいっていたり、お友達との仲の良さや、お互いがお互いを思いあっていることなど、安心して読めます。小ネタなども面白くて細かいところも丁寧に描かれています この作品で先生を知ったのでほかの漫画も読んで見たいです 幼なじみマンガというよりもおさななじみのひと 菰田コトヒロ名無しMとかSの気質を持っている人同士(しかもそれが幼なじみで学生)だった場合の恋愛って、どうなるの!?を描いたマンガという印象でした。女の子みんな可愛い。どう見ても幼女な子も性格最悪だけどめっちゃいいキャラ。けど全体的に漂うピュアでエモな空気はよくわからなかったかも…?てか一クラスに何人Mが居るんだよ!M男子がピシッと一列になるところが良かったです。こういうの嫌いじゃないです!笑抱かないあなたと抱かれたいわたし 櫻井よみstarstarstarstar_borderstar_borderあいざっくレディースコミックにありがちな、ベタと言えばベタな設定だとは思いますが、 やっぱり続きが気になっちゃいますね。 私の弟がドロドロ系のお話が好きなので、 そういう人におすすめしたいなと思います笑じれったい!でも良い!おとなの恋は、やぶさかにつき。 単行本版 たまこstarstarstarstarstar_borderあいざっくどうしてそんなにも不器用なの?!ともどかしい気持ちにはなりますが、 不器用なおとなの達の恋愛模様がとっても可愛いです。 不器用なだけで、良い人だなと思える登場人物ばかりなところもお気に入りポイントです! ほっこり系の恋愛漫画が読みたい人におすすしたい作品だなと個人的に思います! 心に染みる性風俗のお話東京宵待シンデレラ 東ねねstarstarstarstarstarあいざっく最近のお気に入り作品の1つです、 マンバに登場するのを今か今かと待ち望んでおりました。 地下アイドルや女性用風俗のキャスト、コンカフェ嬢などが登場し、設定の時点でとっても今時だなと思いました。 しかし、濡れ場がメインではなく、「キャストと客」という立場の違いによる現実のきびしさもある程度描かれており、 それに加えて心の交流も描かれている部分が好きな部分です。 最近このような設定というか、舞台の作品は増えていると思いますが、 その中でもトップレベルで読み応えがある、 皆さんにおすすめしたい作品です!悪徳ビジネスに搾取される流れを描くハッピーマリオネット 三島右京六文銭気弱で自信がない主人公が、いわゆる意識高い系の人たちに囲まれて、自己投資という名のもとに怪しい世界にツッコんで洗脳されていく話。 副業とか謎のビジネスによって金持っているアピールをしてくる同僚の田島を崇拝し、その崇拝から惜しげもなく身をきっていく感じ。 気づいている側からみれば非常に滑稽なんだけど、SNS上でこういう輩が昨今溢れているから、あながち非現実的でもない。 タワマンに住んでいると見せかけて時間で借りているだけとか、人脈づくりという謎の目的で人を集めて会費をセコく中抜きしているとか。 SNS上で金持ちアピールして謎の情報商材を売っていく(実際は金持ちでもなんでもない)自分も、昔、そういう輩を見てきたからなおのことよくわかる。 主人公は、悪徳ビジネスはびこるシェアハウスに住み、大分洗脳されてしまうんだけど、2巻からそれに気づいた同居人も現れてきて、彼女の働きによって、ここから先なんとか救いがあって欲しいと願ってしまう。母の再婚相手に…冷めない 吉田遥香名無しこれ主人公の女子高生目線だと若気の至りというか禁断の恋に浮かれてる感じで済むのかもしれないけど、親の目線で読むとよほどゾッとするんじゃなかろうか。 ギャルがついに女将にとりま民宿やどり的な! 安藤優六文銭ギャル漫画を追い続けている私ですが、ついに女将になったと聞いてすっとんできました。 読んだ率直な感想、うーむ良いギャルという感じ。 主人公は1人暮らしのマンションが火事になり、友人の叔母が経営する民宿に泊まることになる。その女将が上述のギャル。 圧倒的なコミュ力の高さで主人公の懐に入ってきて・・・と、ここまではよくあるギャル漫画の展開なのですが、このギャル、実は元ギャルなだけで、妙齢(30代)の女性。 ここがポイント。 どちらかというと姉や母親に近い存在で、ギャル特有の謎の包容力で主人公を癒やしていきます。 もちろん恋愛っぽい流れもあるのですが、年の差もあってか簡単にはいかず、時に友人、時に良き相談相手(主人公は家庭環境や大学生活がうまくいってない)っぽい存在で、それがハートフルな展開。 ただのラブコメにはない家族愛的な側面がみえてきて、これが何とも良いギャルという感想につながりました。 また、ギャルもに過去に何かあったような含みがあり、今後明らかになるかと思うと、それも楽しみです。 職業的に、医者だったり(「ギャル医者 あやっぺ」)カフェ店員だったり(「喫茶店にギャルがいる」)、そして今回は女将と、あらゆるところに、進出してくるギャル。 留まることをしらないギャルの新たな地平を感じました。短くていい話だった!今夜、初めて君に酔う 細堀ゆかり名無し橘さんみたいなきっぱり正論系女性も居て当然みたいな社会に早くなればいいのにな。もちろん一条くんみたいな天然人たらしも居たっていい。むしろ居てくれると助かる笑 短くていい話だったけど、その先がかなり気になる話でもあった。<<1516171819>>
こういうタイプの作品はかなり好きだな。 5つの短編(+エピローグ)が上下巻にまとめられており、そのほとんどが登場人物がただ会話をしているだけ、という構成。 …それだけ聞くと退屈そうに感じるかも知れないが、それは大きな間違い。 どの話も、密室に近い空間でのやり取りなので、まるでコチラが盗み聞きしているような後ろ暗さを感じながらページをめくる。 なにより、それぞれの会話がどこへ向かっているのか、最後まで先が読めずまったく気が抜けないのだ。そして巻末に添えられたエピローグが想像力を掻き立てる…。 個人的には、表題作と「夢の国には観覧車がない」が特にハマった。