集英社マンガの感想・レビュー4976件<<140141142143144>>臆病少女の純愛読切こいなずむ 二宮法子名無しありふれてる物語のようだけど主人公のちえが臆病な自分から脱却しようとするところはよかったですね…「好き」の連呼はずるい! この作家さんはいつも描きたいものが一貫してぶれない感じが好きです。そろそろ作品集だしても良い頃かと。。『Bread&Butter』番外編!Bread&Coffee&cats 芦原妃名子まるまるこれ単体でもすごく面白かったので、未読だったBread&Butterを1巻から最終話まで読んでしまいました。(最終10巻は12/24発売予定とのこと) やっぱり人と人の距離感を描くのが抜群に上手いんですね…この読切みたいに「美味しいもの」が繋いでくれる関係性って尊いなと。箱根板橋に行ったらBread&Butterがあればいいのに…!!!!!!モノローグの一言ひとことが深い月下の一群 吉野朔実かしこかなり初期の作品のようです。とても面白かった。以前に吉野朔実先生の違う作品を読んだ時にとても難解だった印象があったのですが、この作品は大学生の青春がベースにあるので親しみやすくてスラスラと一気に読み終えてしまいました。あらすじにすると主人公は2個下の弟くらいしか心開ける相手がいない内気な女の子で、仲良しの弟がせっかく自分と同じ大学に合格したのに寮に入ることが不満だったんだけど、その寮に出入りするようになってから友達も出来るようになって世界が広がっていく、けれども恋人に婚約者が現れてから初めて感じる自分の嫉妬心に戸惑うようになる…。単純に言ってしまうと恋の三角関係の話なんですが、人間の内面の掘り下げが深いのでモノローグの一言ひとことも噛み締めたくなる深さでした。吉野朔実先生を理解するきっかけになりそうな作品です。滋賀・琵琶湖古き一族の異能バトル!偉大なる、しゅららぼん 関口太郎 万城目学あうしぃ@カワイイマンガ舞台は琵琶湖。湖より力を授かる一族の、分家の青年と本家の跡取り息子は、似た力を持つ一族の息子と高校で出会い、反目する。どちらかがこの地を出て行くか……という時に、彼らの前に、高校の校長が現れる。彼の目的は……? ◉◉◉◉◉ 巨大な琵琶湖と城の歴史、水路を船で通学する風景の非日常感と気持ち良さ(モデルは彦根等と言われますが、水路に関しては近江八幡も近いと感じました)。水を介して発生する異能は、水面を波立たせ、豪快にしぶきを上げて迫力! 異能自体は精神や時間に作用し、緊張感あるバトルが繰り返されます。しかし、登場人物たちは皆、異能に振り回され、異能を忌み嫌っている。誰一人として幸福にしない異能を、それでも使うのか……それぞれの覚悟が試される展開の切なさ。 そして男の子それぞれの愛らしさに加えて、女性陣も皆可愛い!異能と因縁に恋も加わって、スリリングなストーリーは読み応え抜群! 霊媒師と悪魔コンビの退魔アクション悪霊のナイトサファリ 上村太心名無し霊媒師の主人公が悪魔とコンビを組んで除霊をしていくという設定は至ってシンプル。 なんと言ってもキャラクターの線が艷やかで好きな絵柄でした。アクションの見せ場も絵的な美しさが映えてます。ホラーとかアクションものだけでなく色んなジャンルにマッチしそうですが、このバディのストーリーももっと膨らませられそうだし見てみたいと思いました。ジャックは絶対人気出るやつ。 作品の内容とは別に今ジャンプ退魔ものめっちゃ連載してるよなぁ…っていうのが気になっちゃいました。こういう作品の層を厚くしていくんですかね。炭治郎と出会ったあとの義勇さんの話鬼滅の刃 冨岡義勇【外伝】 吾峠呼世晴 平野稜二はる絵が好き!原作の独特な癖を再現しつつ、今どきのシャープで綺麗なキャラデザになってるのがいい(むしろこっちの絵の方が好きという人も多いかも) いい感じに義勇さんの不器用ぶりと無情に徹した厳しさが出ててすごくよかった! 電書はここから買えます!『週刊少年ジャンプ2019年18・19号』→http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019016D01_57.html奇跡の実を軸に展開する能力バトルジョジョの奇妙な冒険 第8部 モノクロ版 荒木飛呂彦名無しもともとジョジョの奇妙な冒険を読んでいて、その最新シリーズなので読みました。なんといっても「奇妙さ」の荒木流の演出。ピンチの描写の上手さ。そこから見事な勝利につながる展開が本作の魅力です。 令和時代にF1漫画を描くのが凄いアテテュットガス 中永圭信名無しこの人はF1を描くために生まれてきたのか?と思ってしまうほど荒々しいF1愛に溢れた読切。 capetaが終わって、いよいよこの先F1を取り上げた作品を描く人はいなくなる気がしてたけど、まだこういう方がいることに感じ入ってしまった。 だがモータースポーツの現状を考えると少し悲壮感すら感じる。 このまま時代遅れのものへと変わってしまうのかな…プールで透視するという発想wスリーウォーターワールド 花ヶ崎π名無し透視スキルを追求した結果、プールに潜み続ける事で己の欲望を叶えた男。設定はツッコミどころ満載だったけど、主人公の正直すぎる精神は青年誌においては正義。今のヤンジャンにはエロい作品があまりないから、こういう漫画が一つあると嬉しい。剣道部からバスケ部へ転向した結果轟の行く先 ななななな名無し中学まで必死に剣道に打ち込んでいたが、高校では剣道を捨ててバスケットボール部に転校する男の子の話。 暗い過去を振り切ろうと慣れないバスケに挑むが…。 口数は多くない主人公ながら、恵まれた体格を活かしたビッグプレーで必死な気持ちが伝わってくる。中学時代のフラッシュバック挟むなど、ちょっと暗めの青春部活ものとしては好き。とにかくバスケ部の人達がみんな良い奴で良かった。中学時代の仲間たちとの関係まで修復できてないのは少し心残り…。仲直りできる伏線などあれば、もっと良い読後感になってそうだなと感じました。 鬼滅ミリしら状態で一巻だけ読んだ感想鬼滅の刃 吾峠呼世晴野愛ジャンプの漫画ってマサルさんとジャガーさんとアイズしか読んだことない気がするし、流行りすぎちゃって乗っかるタイミングを見失っていたのですが読む機会を得たので読んでみました。一巻だけだけど。 ・強くなりたい、が目的ではなく手段なのがよい 妹を助けたい優しい子っていうのがとてもよいですね。このままでは妹を守れないという気づきを最初に明示するのも素晴らしい。覚悟とか強さとか守るとかフワッとしているけれど物語の根幹になる概念を明確に示しているので、炭治郎とともにこちらの心持ちも変わっていけるのがよいなあと思いました。 ・死はいつだって辛く悲しいもの 結構グロテスクな描写が多いなあと。敵を倒すことはただの過程として捉えてしまうけれど、命を奪うってとんでもないことなんですよね。敵とは言え鬼とは言え、命を奪うことがしっかり悲しみを持って残酷さを持って描かれているのがかえって優しいなあと思いました。 ・単純にグッズとか売れそう アイコニックな色合いがいいですよね。緑と黒のあの色合い見るだけで鬼滅だって思うもんね。天才。 ほぼミリしら状態で読んだけど確かに面白いなあ、売れる理由もわかるわあと思ったんだけど、これが鬼滅だけのものなのか売れてる少年漫画あるあるなのかはわからないのでなんとも言えないのが困ったところ。でもわたしくらいの知識しかないひとも読んでハマってるんだろうからやっぱり凄いんだろうなあ。実はあんまり家出してない…?娘の家出 志村貴子かしこずっと前に第一話を試し読みして「なんか重い話なのかな〜」と思ってしまい読まずにいましたが、全巻通しで読んでみるとそうじゃなかったです。確かに離婚した父親が実はゲイで今は彼氏と暮らしているというのは複雑な家庭事情なんですがそんなに重くないです。なんなら家出した主人公のまゆこちゃんはデブ専で父親の彼氏は好きなタイプだった…なんてちょっと可愛いオチなんです。最初は読み切りの予定で掲載されて、そこから三回連載になり、そして本格連載になっていたそうなので、だんだんキャラクターも増えてきてあんまり「娘が家出する話」じゃなくなっていくんです。なんていうか「家出したくなる時ってこういう気持ちだよね」という感じになっていきます。最終的に一番好きになったキャラは担任の久住先生。先生が推してる男性アイドル「ビビッド・スコア」もストーリーに絡んでくるのですごく面白かった。異世界転生漫画で一番くだらないけどパンツは素晴らしい異世界転生したけどパンツを錬成する能力しかありません 太陽まりい名無し能力使うとこそこ!? て感じです。 パンツしか錬成できないって言う。 でもパンツは大事やね… 頑張れ、元気くん可愛そうにね、元気くん 古宮海名無し※ネタバレを含むクチコミです。銃士の生き様が炸裂するG・O・D編PEACE MAKER 皆川亮二ANAGUMAピースメーカーというのはコルト社が製造した単発式リボルバーの俗称で、西部開拓時代を象徴する名銃です。「平和を作る」という名前が粋ですよね。 不殺の誓いを持つ凄腕の銃士ホープは武器商人の処刑人となった兄コールとの因縁にケリをつけるため、命のやり取りの世界に飛び込んでいきます。 各パートで見どころはたっぷりですが、個人的な本作の真骨頂は最後のトーナメントG・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)編に入ってから。 これまで登場してきた最強の銃士たちが雌雄を決するのですが、決闘という性質上、基本的には優勝者一人を残して全員の死が決定しているわけです。 「とびきりの活躍をしてくれたキャラクターたちが今から命を散らします。見届けてください」という極上のフリ。 どちらかは必ず死ぬ。それでも戦いの場に上がる。みなの覚悟と生き様が炸裂するのがG・O・D編なのです。 銃士たちが散らした命の輝き、兄弟の絆、そして世界の命運…。全ての結末がピースメーカーから放たれる一発の弾丸に委ねられるその瞬間までぜひ読んでほしいです。表紙をよ〜く見ると怪しいことしてる(笑)はてなの花 河内遙名無し結婚3年目でセックスレスになったことを悩んでる専業主婦のヨーコさんの元に子供の頃に大好きだった漫画のキャラクター「なのかちゃん」が現れます。懐かしくなって使わずにとっておいた雑誌の付録を探しているうちに旦那さんが隠していたSMグッズを発見してしまいます。帰宅した旦那さんを問い詰めると忘年会の後に付き合いでそういう店に行ってからハマってしまったらしく、ショックを受けながらもそういうプレイをやってみようとヨーコさんが奮闘するお話です。 半年ぶりに見た旦那さんの身体にはピアスがあったりなかなかのどハマりっぷりだと思いますが、それでも奥さんのことは愛してるんだな…と感じるシーンはあるので嫌いにはならなかったです。慣れないSMプレイをするヨーコさんの姿が子供が遊んでるみたいで悲しいし笑っちゃうし可愛いしで好きでした。旦那さんが通っている店の女王様も登場して三角関係になっていくのも面白かったです。河内遙先生のちょっとアブノーマルな話が好きなので大満足でした! パンツの錬金術師!!!異世界転生したけどパンツを錬成する能力しかありません 太陽まりい名無し「マスタング大佐に「パンツの」って呼ばれるんだろうな…」って思いながら読んでました。 サラリーマンの主人公かなたが異世界転生で獲得したスキルはパンツを生み出す能力だけ。ハードモードすぎる。しかも転生したのがノーパンが伝統の国(ノーパンが伝統の国?)だったために物議を醸してヒロインのニコとともにパンツのアリナシを巡る決闘に巻き込まれることに…。 やってることはパンツ作って女の子に履いてもらってるだけなんですが、クライマックスはかなりいい話っぽくなってるので読み味は気持ちよかったです。決め台詞もアホすぎて好き。 『ギャルごはん』の人だけあってとにかくギャルのニコちゃんがかわいかった!フーーー スッとしたぜジョジョの奇妙な冒険 第2部 カラー版 荒木飛呂彦さいろくエシディシの「う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ うでェェェェェがァァァァァ~~~!」というセリフはあまりにも有名。 第二部ではジョジョ(ジョセフ・ジョースター)とシーザー(ツェペリさんの息子)が波紋疾走(オーバードライブ)を操り、人智を超えた柱の男達との凄まじい闘いに挑む。物語の展開もさることながら登場人物たちの魅力たるや荒木飛呂彦の髄を味わう事が出来るパートである。 数ある「ジョジョの奇妙な冒険」においてもTOP3に入るのではないか(ここ数年で一気に増えた若年層ファンの女子の多くは5部推しのようなので数だと弱いかもしれない…) でもシーザーは女子ファン多いはずだぜっ!!かっこいいからなっ! かくいう私も第二部はリアルタイムではなくコミックスで知った層だけど、第二部はジョジョを読む上で外せない存在です。 そして何より今だとカラーで読める…! この荒木飛呂彦の作品がカラーで読めるというのは(最初は抵抗ありましたが)特に素晴らしいと感じています。 何故かって言うと、モノクロと比べて奥行き感が掴みやすく、複雑かつ芸術的な描写で織りなされている荒木飛呂彦作品の中により入り込めます。 既に読んだ人は多いでしょうし、カラーって言っても本人じゃないじゃんって言う人も多いのはわかってますが、一度見比べてみてほしい。こっちのほうがいいとは言いませんが、違いはわかってもらえると思います。 ワムウとの戦闘以降は特に奥行きが臨場感を増すというのはわかると思います。全体的に明るめなのも逆にGOOOOOD!アイドル×横綱の入れ替わりコメディ読切どすこいチェンジ ~横綱とアイドルが入れ替わった件~ 榊原瑞紀名無し※ネタバレを含むクチコミです。 囲炉裏グルメ漫画だと!アリスさんちの囲炉裏端 キナミブンタ名無し1話目から囲炉裏で厚切りベーコンのサンドイッチ作っちゃうのか〜真似できないだけに羨ましさがすごい。 ちょっと猫のお寺の知恩さんを彷彿とさせるシチュエーション。今後が楽しみです。夢中になってしまう【推しの子】 横槍メンゴ 赤坂アカ名無し絵が大好きな横槍メンゴ先生作画で拝読。 赤坂先生は名前を知っているレベル。 夢中になってしまいました、、先が気になってしょうがない。推しの子ってこういうことね!とすっきりしつつも波乱の展開で1話、2話と、、早く続きが読みたいです。表紙だけを見て流行りのアイドル育成ものだと思っていました。買ってよかったです。 横槍先生がおっしゃってましたが印刷の色味がとてもキレイで枚巻違うピンクが楽しみです。集める楽しさもあるなぁと思いました。スラムダンクの続きスラムダンク 井上雄彦影絵が趣味某編集者がスラムダンクの続きを勝手に考えて書いているブログをご存じでしょうか。単なるブログだと侮るなかれ、これが本当に素晴らしく、毎日のようにグスグスと目に涙を溜め、鼻からは鼻水を垂らしながら読んでいる次第であります。2011年の3月から書き始められ、もうすぐで10年、未だに書き続けられています。 当然、夏のインターハイのあと、すなわち秋の湘北高校を最初の舞台に続きは始まるのですが、牧・藤真・赤木の世代が大学に進学するあたりから時間が複雑に交錯するようになります。彼らの大学入学から一気に三年の時が経ち、4年生の牧世代。この間にいったい何があったのか。ここから現在と過去を、つまり大学編と湘北を中心とした高校編を交互に行き来しながら物語が紡がれていきます。2020年の現在では、牧世代は依然として4年生、過去編は宮城・仙道・神の代が終わり、いよいよ桜木・流川の代に移るところで止まっています。 本家『スラムダンク』もさることながら、もうこの時点で続きのほうも本家と双璧をなす一大叙事詩と胸を張って言えるほどの出来栄えに仕上がっていると思います。と、まあ、ここまでが続きの概要なのですが、続きが書かれれば書かれるほど、本家のほうがまた際立ってくるという事実があります。 以前に『ドカベン』で野球漫画について書いたとき、『スラムダンク』のことにも少し触れたのですが、『スラムダンク』は漫画というものの臨界点を超えた唯一無二の北極星に位置するような漫画だということは疑いのない事実でしょう。『スラムダンク』は単なるバスケ漫画ではない。漫画というものの全てを一身に背負っている漫画漫画と言うほうが相応しいと思います。そして、『スラムダンク』が完結した1996年から約25年の時が経ち、続きのブログが本家の魅力をさらに引き立てている。というのは、この続きが一大叙事詩であるばかりか、そのまま本家の批評にもなり得ているのです。 続きのブログを読んだ人は、その文章のなかで、桜木花道をはじめとした『スラムダンク』のキャラクターたちが生き生きとそこに現前していることに驚かずにはいられないでしょう。これは、ちばあきおの『プレイボール』がコージィ城倉の手により『プレイボール2』として運動を再開させたのにも少し似ています。ちがっているのは『プレイボール2』はあくまでも漫画として再開されなければならなかったという点にあり、『スラムダンク』の続きは文章だけで事足りたという点にあると思います。 そう、続きにおいては、たとえば桜木が「ゴリ、負けるなよ、ゴール下は戦場だぜ」と言うだけで赤木の存在がそこで浮き彫りになる。ゴリ、ルカワ、リョーちん、ミッチー、メガネくん、ヤス、シオ、カク、ハルコさん、アヤコさん、オヤジ、ボス猿、センドー、フク助、じじい、じい、野猿、ホケツくん、丸ゴリ、マル男、ピョン吉、ポール、小坊主、デカ坊主、これらのあだ名が桜木の口から発せられるだけで、ふしぎとそのキャラクターの存在が浮き彫りになってしまうのです。これらは全て桜木の主観と直感により名付けられたあだ名ですが、まずひとつ、こういったあだ名がキャラクターに役割を与えている。続きの書き手はきっと書きながら驚いていると思います。キャラクターたちが各役割に沿って勝手に動いたり話したりしてくれる、と。たとえば、湘北と陵南の試合を清田と神が偵察していたとする。 ガンッ、桜木、宮城のパスからフリーで放った得意の合宿シュートを外してしまう。 桜木「なにッ、この天才としたことが! しかし、みずからとーる!!」 誰よりも高い位置で桜木がリバウンドをキャッチ。 バシーーーッ、仙道だ! 仙道が下で狙っていた! 仙道のスティールだ! 清田「けっ、赤毛猿の野郎、ざまあみろだぜ」 神「いや、でも、いまの湘北のオフェンスは流れがよかったな」 清田「ん・・・」 神「宮城のドライブから、フリーの位置に桜木が飛び込んできただろ。はじめて流川以外のところに攻撃の起点が生まれたんだ。さっきは外れたけど、あれが決まりだしたら陵南のディフェンスは的を絞れないぞ」 清田「ぐぬぬ・・・。(牧さんの後を継ぐこの俺がNo.1ポイントガードだ!)」 宮城「なんだと!(野生の勘で何かを察知)」 桜木「ぬ。(同じく野生の勘で何かを察知)センドーは俺が倒す!」 ディフェンスに戻りながら、 宮城「おう天才、いまの動きだ。流川ひとりにやらせたくなけりゃ、ああやって動くんだ。どんどんパス回してくぜ」 桜木「当然だ、リョーちん。この天才を何だと思っているんだ(センドーもルカワも俺が倒す!)」 ためしにチョロッと書いてみただけで、こうもみんなが勝手に動いたり話したりしてくれるんです。各々がしっかりと役割を担っている。あらかじめ、こうと決められていたみたいに、これしかないという動きを繰り広げるのです。 そう、『スラムダンク』における動きは、あるひとつの方向に行くようあらかじめ定められているのです。『スラムダンク』における動きは、何かの理由があって、そのためにこう展開したというようには運ばず、あらかじめ全ての動きがあるひとつの方向に行くよう、そこに収斂するように定められているのです。 それじゃあ、『スラムダンク』はどういう方向に収斂しているのか。それは、「諦めの悪い根性」と「進化」だと思います。クライマックスの山王戦でみせたような諦めの悪さと進化、これが『スラムダンク』の全編に息づき、全ての動きがそこに向かうようあらかじめ定められている。続きが10年も辛抱強く書き続けられているのは、本家『スラムダンク』がカンブリア爆発のようにみせた諦めの悪さと進化の方向とを今日も持続させているからだと思うのです。常に進化の最前線にいる、このことが『スラムダンク』をいまでもさらに進化させていると思うのです。 ローマ軍を襲う戦象アド・アストラ ―スキピオとハンニバル― カガノミハチナベテツハンニバルの名前は世界史の授業であったり、小説などで見聞きしたことはありましたが、主人公として描いた作品を読んだのははこのマンガが初めてでした。 後輩に勧められて購読したのですが、自分が知る機会の少ない時代の作品であり、レコメンドに感謝しました。 共和制のローマ時代の地中海を舞台に、精緻に描いた壮大な合戦。秋の夜長のお供に良いのではないでしょうか。ワンピースを意識し過ぎGUN BLAZE WEST 和月伸宏名無し始まった時は和月先生の意気込みを凄く感じましたが、 空回りしてしまいましたね。 出だしでシャンクスポジのマーカスが全然カッコ良くなかったのが まずかったし、西部劇なのに少年漫画というのが枷になって、 銃で相手を殺す訳にもいかず、バトルが中途半端になって しまいました。 西部劇をやるなら、銀河鉄道999レベルにハードな世界観に するぐらいの覚悟が必要だったと思います。<<140141142143144>>
ありふれてる物語のようだけど主人公のちえが臆病な自分から脱却しようとするところはよかったですね…「好き」の連呼はずるい! この作家さんはいつも描きたいものが一貫してぶれない感じが好きです。そろそろ作品集だしても良い頃かと。。