講談社マンガの感想・レビュー6231件<<115116117118119>>ツッコミどころをついに公にツッコみまくる彼岸島スピンオフ彼、岸島 松本光司 佐世保太郎さいろくなんということでしょう、匠の技でついにここまで・・・ ちゃんと本編での謎要素をギャグに昇華してここまでやるとは思わなかった、素敵なマンガである。完結しちゃったけど彼岸島ファンは必読の内容で、渾身の一撃である。『喧嘩商売』という作品のための最高の「御膳立て」喧嘩商売 最強十六闘士セレクション 木多康昭さいろく各巻すべて「どんなヤバいやつが、どんなヤバいやつと戦う事になるのか」だけのためのお膳立てでしかないというのがすごい。 一言でいうと選手紹介マンガである。 本編を読んでいたらわかるが、本編の主人公・佐藤十兵衛のせいで読んでいるこちらもめちゃくちゃ頭を使って読む(もしくは刃牙と同じように感覚だけで読むという二極化だと思う)ので登場人物たちのヤバさだけをもう一回ピックアップして見せてくれる本作は非常に面白く、重要である。 もちろん超面白い。そして1冊55円で電子で売ってる…これは買っておくべき読めば絶対「アイの歌声」を聴きたくなる! #1巻応援アイの歌声を聴かせて 吉浦康裕 前田めぐむANAGUMA去年劇場で予告編を見てから公開をずっと楽しみにしていたアニメーション映画のコミカライズ作品です。映画を見るまでは…とマンガ版を我慢していたのですが、先日鑑賞でき、無事にドハマリしたのでこちらも読みました。結論を先に書くとめちゃくちゃよくできておる…。 出来れば前情報無しで触れてほしいと感じる作品なので、ストーリーについてはここでは特に触れませんが、マンガ版は適度に省略をはさみつつ、主人公のサトミの心情やシオンの思考にフォーカスされるシーンが細かく追加されていて、映画を見て好きになった人こそ嬉しくなる仕上がりだと感じました。 絵も本当にスゴくて、特にミュージカルシーンはシオンの衣装や歌詞の表現などアニメではできない描き方がされているので鑑賞済みの方は「おお…!」となるのではないでしょうか(なりました)。 個人的には映画を見てからマンガ版で良さを再度噛み締める…という楽しみ方がいいのかなと思いましたが、ちらっと読むだけでも劇場でもシオンの歌声を浴びたくなってしまう、そんなパワーを持ったコミカライズだと思います。 劇場公開中のこの機会にぜひ映画・マンガ両方とも楽しんでほしいです。農学部を舞台に描かれる少女の成長の物語 #1巻応援なないろ探訪記 日生マユsogor25舞台は奈良県にある日ノ郷(ひのさと)大学の農学部。 3回生の浅葉レイは生き物への愛は人一倍あるものの、その愛ゆえに命に"責任"を持つことができず、研究活動に気持ちを向けることができないでいました。 そんな彼は調査中の池の近くで女子中学生・樫原(かしわら)カナと出会います。 カナの父親はかつて日ノ郷大学で生物学者をしていましたが、彼女が物心つく前に家を出ていき、そのまま帰らぬ人となっていました。 そしてカナは幼い自分を捨てて研究を選んだ父親に対する憎しみとも怒りともつかない感情をぶつけるためにこの大学までやってきたのでした。 この作品はこのようにそれぞれ異なる意味で自らの進む道に迷っていた2人が出会い成長をしていく姿が描かれるヒューマンドラマです。 また、農学部の研究室が舞台ということで、実在する絶滅危惧種の魚が登場するなど、専門的な内容も描かれていて、物語を楽しむ過程で新たな知識も得られる、そんな作品になっています。 1巻まで読了 見た目や雰囲気って大事なんだなって無能の鷹 はんざき朝未六文銭ただずまいや風貌からデキる雰囲気をまとった鷹野。 実際はポンコツで、さっき言ったことも覚えられないほどの無能っぷり。 でも、オーラだけは半端ないという。 しかも、職業がコンサルというのが、個人的に よくわかってらっしゃる! と膝をうった。 コンサルって、雰囲気が大事で、ぶっちゃけ雰囲気でどうこうなりそうですもんね(失礼) 当たり障りのないことを、 パフォーマンス~とかファネル~とかの横文字や、KPIだのCVRだの3文字英語とかで煙に巻いてくるしね。 ※元コンサル出身の個人的感想で、コンサルに親を殺されたとか恨みがあるわけではないです。 本題。 本作は、ひょんなことで、 同期入社した気弱でうまく喋れない鶸田と、そんな鷹野がタッグをくむことになる。 自信のない鶸田と根拠のない自信だけがある鷹野。 実際は有能な鶸田と、実際はポンコツな鷹野。 それがなぜか良い感じにシナジーを出していくんですね。 鷹野のもつ謎のオーラに圧倒されて、アフォな発言も先方が勝手に忖度して、そこに畳み掛けるように鶸田の分析やロジックが炸裂し、顧客も納得という流れ。 ギャグ的な展開ですが、なんとなくこんな感じだよなと実感してしまう。 大したこと言ってないけど、謎に説得力ある人いますもんね。 逆にすごい良いこと言っているのに、自信がなさげなばかりに、 周囲から賛同得られない人もいる。 なんとなく、この社会の断片をきりとったような作品だと感じました。 自信のない社会人はみんな読んで、なんだこんなもんかと思ってほしい。 最後に、鷹野のどこに行ってもでてくる突拍子のない言動は、純粋に面白いですね。時々、良いこともいうし。 空前絶後の悪ふざけ #推しを3行で推す大合作 アフタヌーン編集部toyoneko1 昨年末に「20世紀のアフタヌーン ~由利編集長のはなし~」という読み切りが話題になりましたが、本作は、同時代のアフタヌーンで企画された「大合作」「大合作2」という読み切りをまとめた単行本です。無印の方はアフタヌーン創刊10周年記念でしたが、2の方は何でしょうね…よくわからないですね…(一応「アフタヌーン創刊14周年記念」らしいですが) https://manba.co.jp/boards/151185 2 内容はタイトルのとおりで、アフタヌーン掲載作のキャラクターが次々登場する合作形式の漫画です。しかし当時のアフタヌーンは1000頁をこえる極厚雑誌であり、それはもう濃い漫画でした(添付画像)。無印はトニーたけざき先生とあさりよしとお先生、2は園田健一先生とあさりよしとお先生が、それぞれ仕切っていたようですが、コレ大丈夫なのかと心配になるような悪ふざけに満ちた内容でした。シリアスな漫画を徹底的にいじり倒す容赦の無さが凄い 3 ただ、今となってはなかなか手に入らないんですよね…。電子化も難しいでしょうし。古本屋にあったら買っておきましょう なお、当時の苦労話は、トニー先生のホームページのアーカイブから少し読めます https://web.archive.org/web/20071030015401/http://www.osk.3web.ne.jp/~tonitake/mangaka-01/index.html「仕掛け」って暗殺のことか!仕掛暮らし 山田芳裕 池波正太郎starstarstarstarstarかしこ表紙が渋すぎて地味なのがもったいない!内容はめちゃくちゃ面白い!!!!マジで全1巻を繰り返し読んでます。何回読んでも面白いんだけど。これ10巻分くらい描いて欲しい…。 ストーリーは読めばすぐ分かります。暗殺の話ですからね!殺る方も殺られる方もどっちも悪い人!!全員悪人顔なのがたまらなくツボです。 ここんとこ山田芳裕の漫画を読んできたけど、これが暫定1位かもしれないな〜! ゆるゆる同棲生活ミコさんは腑に落ちない イツ家朗ナベテツ同棲を描いた作品というのは、どうしても重たくなる部分もあるかと思いますが、この作品は絶妙なバランスで描かれていたなあと思います。 こだわりが強すぎてイタリアンのお店を辞めたエンさんは、そのスキルを主夫として遺憾なく発揮し、パートナーのミコさんの「働け」というツッコミを封印してしまいます。 女性は色々大変だろうなあと思いますし、肩肘張るなと言っても無理なんでしょうが、こんな関係のカップルも素敵だなあと傍目には無責任に思ったりもします。真・中華一番!の感想 #推しを3行で推す真・中華一番! 小川悦司名無し・中華一番!に比べて料理がよりおかしくなってる ・ウォンセイヨがいいキャラしすぎ ・一読即解(読めば解る) 大好きな幼なじみが超人気芸能人でどうしよう!?って話隣のステラ 餡蜜名無し※ネタバレを含むクチコミです。 中華一番!の感想 #推しを3行で推す中華一番! 小川悦司名無し・やはりむちゃくちゃいいマンガ ・わかりやすく勧善懲悪なところ ・料理漫画として有名だと思うがヒューマンドラマもすごいいいおしゃれな男二人のビア活漫画〜!!よりみちエール 敦森蘭名無しこういう実在のお店がでてくる漫画大好きです!! 主役の男性二人も普通のサラリーマンとかじゃないところがまたおもしろい。親子ほど年の離れた二人だけど、ちょっと恋に似た憧れのような、微妙な感情もあるみたいで、おいしいお店とふたりの今後、両方気になる…! 1話目で出てきたお店は代々木の「YYG Brewery & Beer Kitchen」 http://www.yygbrewery.com/brewery.html 品川の「Antenna America」 https://www.antenna-america.com/ の2箇所です。ジパング宝王伝の感想 #推しを3行で推すジパング宝王伝 小川悦司 小笹和俊名無し・何回も読んでるが毎回夢があっていい。毎回続きが読みたいと思う ・自分がわからないことをわかってる人に解決してもらう発想 ・この作者のマンガは全て面白い ちばてつや賞ヤング部門大賞受賞作!リボルバー マクロ松本名無し※ネタバレを含むクチコミです。異世界転生ものだと思っているさよならキャンドル 清野とおる野愛異世界とかパラレルワールドとかって創作の中にしか存在しないと思っていましたが、あるんですね。 清野とおる先生は現実世界とヤバい世界を行き来できる能力をお持ちなんでしょう。そこで見たものを漫画に仕上げて後世に伝える使命をお持ちなんでしょう。 ちからもワニダも「こわいけど行ってみたい」要素はあったけど、キャンドルは完全に異世界です。ファンタジーです。近づいたら飲み込まれそうなので行ってみたいなんて口が裂けても言えません。 写真の多さが気になりましたが、証拠がなかったら完全に創作物だと思ってしまいそうです。 人間みんなもっと好きなように生きられるのかもしれません。カラオケの機械に放尿しても許される場所が世界のどこかにはあるのかもしれません。そう思うと明日も生きていける気がします。 とりあえず2巻を読むために生きます!褒めるひと 褒められるひとの感想 #推しを3行で推す褒めるひと 褒められるひと たけだのぞむポッティー・褒める、褒められるって大事 ・坂東さんの独特な褒めセンス、総務の連帯感 ・日々仕事にお疲れの皆さんにほっこりして欲しい 作画の力が大きく漫画版を推したい悪の教典 烏山英司 貴志祐介 中村忠朗名無しサイコパス人物の暗躍を描くことがサスペンスホラーになっていました。 高校教師をそこに据えたのも面白かったです。作画が申し分なく、前半は頭脳戦っぽさがあり、良い意味でDEATH NOTE的な作品だったかなと。 後半は衝撃展開ですが、勢い任せになった感じでしたし、最後の最後のどんでん返しはこれほどのことをしでかして、その審判は有り得えないでしょう(漫画オリジナルらしいので唯一の蛇足)。まあそこも作画に助けられて一気に読めました。 宇宙兄弟のモデルになったひとたち宇宙兄弟 小山宙哉 セキネシンイチ制作室もも公式にはありませんが、似てる人を見つけました。特殊メイクの世界アトリエ777 きらPom ヘアメイクの仕事をしている姉、美空と元モデルで海外にいる妹、美雨。 主役は姉。妹にコンプレっクスを抱いている。 飲み会で出会った男性とのデートで、心無い言葉を言われた後に、特殊メイクを仕事にしている男性達と出会い自身もメイクをしてもらい、美空の人生は変わっていく。 人との出会い、別れ、悩み、好きな人に出会う、新しい世界に飛び込んでみる、色んなこと通して経験して前に進んでいく美空の姿、素敵でした。 亡くなった母の彼氏と結婚したい女の子の話【コミックDAYS読み切り】母の彼氏を押し倒したい 鹿目馬言名無しタイトルは勢い強めだが、実際はゆるめのラブコメ。 もう少し攻めて欲しかったというのが本音。絵もうまく可愛らしい読み切りというレベルで収まった。腹の底から笑えてほんの少し感動できる #推しを3行で推すサーマン 佐々木昇平starstarstarstarstarウマタロ正直、男ウケしかしないタイプの下ネタ漫画ではあるが、秋田のバリバリの方言が下ネタを上手いこと中和してくれてるので、老若男女が読んでもきっと大丈夫!(なはず) 鮭と人の間に生まれた”サーマン”のキモさに慣れれば慣れるほど面白くなってくるので、まずは見た目に慣れるべし。とりあえず一話目を読んでみて、少しでもクスっと来たなら終わりまでイケると思う。逆にここで引いてしまったら読まないほうがよい。 サーマンに振り回されながらも徐々に成長していく主人公たち。これだけ酷い下ネタギャグをやりながら、人を感動させる力を持つ稀有な漫画である。 コミックDAYSで読了 https://comic-days.com/episode/10834108156643150695「いぬやしき」を読んだいぬやしき 奥浩哉starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこ犬の散歩中に未確認生物からサイボーグ化されちゃったのは犬屋敷さんだけじゃなかったのか…知らなかった。もう一人はイケメン高校生の獅子神君で、彼の方が主役なんじゃないかってくらい活躍してる巻もありましたね。闇堕ちしちゃって飛行機をバンバン落としてくシーンがめっちゃ怖かったです。この世の終わりを感じました…!隕石が降ってくるクライマックスでの「あ…これダメだ…」がリアルにダメだった時のそれだったのが個人的にツボでした。 取り返しがつかないということ【コミックDAYS読み切り】アリゲーター 飴井涼名無し皆がワニの容姿をしている世界で人の容姿をしているエイタ。ある日、同じ外見のみぃが近所に越してくるが....という話。 窒息しそうな空気感が上手い。エイタにとってみぃは救いになり得ただろうし、みぃにとってもエイタは救いになりえた。そこの微かな希望の見せ方が上手い。 自業自得だが、みぃを突き放したエイタには相応しい最後だった。でもエイタの気持ちもちょっと分かる。だから辛いし、そこがいい映画とビンタと【コミックDAYS読み切り】A SUMMER VACATION 2 阿瀬悠人名無し安全に無難に学校生活を送ろうとしていた女の子がイジリの延長から映画に出ることになった話。序盤流されることを選んでいた彼女が徐々に生き生きしくるのがいい。最初のビンタのシーンと終盤の連動が来るのはわかっていたけれど、よかった。 ちょこちょこポーズ取らせてるとこも可愛くていいな。いい読み切りだった<<115116117118119>>
なんということでしょう、匠の技でついにここまで・・・ ちゃんと本編での謎要素をギャグに昇華してここまでやるとは思わなかった、素敵なマンガである。完結しちゃったけど彼岸島ファンは必読の内容で、渾身の一撃である。