アイドル地獄変<完全版>

尾玉なみえ絶頂期の作品

アイドル地獄変<完全版> 尾玉なみえ
toyoneko
toyoneko

尾玉なみえ先生は、赤塚賞準入選をとりながら、打ち切りの山を築いたギャグ漫画家です。 週刊少年ジャンプで「純情パイン」や「少年エスパーねじめ」を連載したあと(ともに打切り)、 ビジネスジャンプに移籍して「アイドル地獄変」「スバル・たかし」を連載し(ともに打切り)、 講談社(シリウス)に移籍したあとは、「マコちゃんのリップクリーム」を長期連載しました。 初期作品(「純情パイン」や「少年エスパーねじめ」)は、ギャグがキレキレではあるものの、癖が強すぎて、かなり読者を選ぶ作風でした。よくこれをジャンプに載せたなと思います。 講談社移籍後の作品(「マコちゃんのリップクリーム」など)は、かなりポップになって読みやすくはなったものの、その分ややインパクトに欠けます。 これに対し、「アイドル地獄変」は、ギャグのキレとポップさを両立している、尾玉なみえ絶頂期の作品です。 読んだことのない方は、ぜひチェックしてみてください。全1巻で読みやすいよ! なお、ストーリーは、主人公がアイドルを目指して頑張るお話ですが、本筋には全然関係ない話が抜群に面白かったりします(添付)。 ちなみに、同時期の「スバル・たかし」も同程度に面白いのですが、こちらはなぜか電子化されていないので、古本屋などで見つけたら保護しましょう。

サタノファニ

「サタノファニ新章」201話以降の考察ポイント

サタノファニ 山田恵庸
サタノファ女塾

いよいよ新章らしく、エキサイティングになって きた 新生サタノファニ! 過去の懐かしく強烈なキャラが再登場し、そして 謎の新メデューサたちも顔を出し ここで激突! 「神崎 VS 新メデューサ」 勝負の行方は? 実験台にされた天童組の殺され方から察するに、 撲殺、絞殺、銃殺、そして大きな刃物。 ここから 新メデューサたちの能力は、ハードパンチャー、 怪力、銃使い、刃物使い、縄紐使いだと推測され ます。 そこで 今回登場した新メデューサたち- 先ず、右側の上半身を拘束されているメデューサは、 相当の怪力の持ち主なので 拘束具を付けられている のだと思います。 もし、拘束具を引きちぎって暴れ たら、その怪力は神崎以上かも? 左側の短髪のメデューサは、何となくボクサー風で パンチ力は神崎を凌ぐか? そして真ん中のハーモニカ弾きは、音波で感覚を 狂わすのか? この3人がかりでは、神崎はかなり厳しいと思います。 しかし、神崎は一度負けている電撃攻撃を 見事に克服 し成長しています。 もしかすると、神崎は受けた電撃を体内に充電し、 それを放電して3人一気に倒す!などという荒業が 飛び出すのではと妄想しますが、果たして…? あと、もう一人のメデューサ 知花莉央ですが、どう 見てもロリキャラで、美依那とライバル関係となるか? あるいは 名コンビにもなりそうで楽しみなのです。

恥じらう君が見たいんだ

表紙に偽りなし

恥じらう君が見たいんだ 甜米らくれ
六文銭
六文銭

エチエチな作品かと思ったら、その点だけでなく、映像制作の観点でも謎に学びが多かったというのが最初の感想。 内容としては、ヒロインである夏帆(表紙の女性)は、誰かに見られていないと興奮しないある種の露出狂で、ひょんなことで主人公白沢が彼女を撮影することになる。 映画監督を父親にもつ白沢は、映像に対しても強いこだわりがあり、表面的なものでは満足せず、より彼女を淫らに興奮させるべく試行錯誤するという感じ。 歪んだ関係というか、倒錯的な愛情表現ですが、ノーマルにはないまた別の魅力があります。 途中、二人の間に女教師も現れて、ジャマをするかと思いきや色々とサービス旺盛なのもグッドです。 特に、私4巻の表紙で買ってしまったのですが、4巻の表紙可愛すぎだろと発狂せずにはいられません。(1~3巻は露骨すぎて、ちょっと) 題材に負けないくらい、画力が高いので、その点もご安心ください。 ただ上述の通り、エチエチなシーンよりも、映像制作の過程の葛藤も多いので、期待していた人はそこらへんが野暮ったく感じるかもですが、個人的には興味深く読めました。 映像とるのに、前段階で色々考える必要があるんだなぁと(バカ)