名無し
1年以上前
以前新刊の発売日に見かけて気になっていた作品で、読んでみたらマジでタイトル通りの作品だった。登場人物たちは中学生ぐらいの少年少女たちで、皆いじめられてる・いじめてる・家庭の不和などの問題を抱えている。毎度トラブルの真っ最中に人間回収車が通りかかり、「〇〇を回収してください」と頼むと黒尽くめの運転手が首根っこを掴みその人物を荷台に載せて回収していく…というお話。 この話のキモは、「誰か1人にでも必要とされていれば回収されない」という点。なので良い子は基本的に戻って来れるが、少女漫画らしい人間性がカスすぎるキャラは回収されてしまう。 (いやだから人間回収車ってなんだよ…!?何のために?)っていう謎が読んでいる間ずっと残ってて、それが訳のわからなさを産んで笑いと怖さの両方を催す。 シンプルな設定だからこそ、「自分の手で殺すためにいじめっ子を『必要とする』」とか「自分から回収されに行く」とか「お互い必要とし合っている2人が調子に乗って悪さをして同時に回収される」とかという捻りの効いた展開が面白かった。 回収された先の風景もいかにも地獄っぽい風景でなかなかしっかりホラー。奥付によると初出から9年になるけど、長寿シリーズとなるのも納得の内容です。
以前新刊の発売日に見かけて気になっていた作品で、読んでみたらマジでタイトル通りの作品だった。登...
名無し
1年以上前
後藤 定…金次、弾正、銀の父親。銅山の採掘により、富を得た。村との均衡を宮司と結託して保つが、グルー病で重症。 後藤 金次…後藤家の長男。遠くに養女として送られた妹の銀を連れ戻して、奴隷のように扱う近親相姦の鬼畜。オカッパの妻がいる。これも鬼畜。 後藤 弾正…後藤家の次男。集合写真での軍服姿から軍籍のようで従軍していて村には不在。戦後の安否に注目。 後藤 銀…家の事情で縁戚に養女に出されていた。兄の金次に呼び戻されて村に帰郷。しかし、その美貌により性的虐待を受ける。やがて、後藤家でクーデターを起こす。 後藤 金次の妻…かなりのビッチ女。村をド田舎と比喩して、都会に思いを馳せる。おそらく金丸係長の少年期の回想シーンのボロアパートで亡くなっていたのは、この人? 宮司…神山家の当主で正宗の父。村のまとめ役。後藤家の銅山開発にも一役買い、定や金次と関係を持つ。どうやら政府筋にもコネがあるようで顔が広そう。最近の金次と取り巻きの暴走を止めようと動き出す。 神山 正宗…宮司の息子。金次たちに虐げられる村人たちの現状に心を痛める。やがて、後藤 銀との出会いが彼の運命を大きく変える…。 「あの人」がどう関わるのか注目。なぜ、銀は自分の息子を「恐れ」の対象にしなければならなかったのか…。