サミアド
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2021/10/15
つねに透と行動をともにする なぞの忍軍団
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Vジャンプで1994年から続いている長寿エッセイ漫画です。 内容はTVゲーム…のはず……ですが作者の石塚さんが食べ物やマイブームについて語るだけで終わる事もあります。 多々あります。 掲載誌は最新ゲームや編集部が推すゲームを販促して欲しいはずですが、大人の事情 完全☆無視でゲームボーイやファミコンの話をします。 「三國無双」などにドハマリしたら数ヶ月 同じ題材の漫画が続きます。フリーダムにも程がある。 実在の編集者や業界の大御所が漫画に登場しては作者の自由っぷりに振り回されます。(イヨクだけは逆に振り回す事があります) TVゲーム会社の社員とグルになって社長をハメる話とか面白いです。 ゲームの楽しみ方が独特で、メーカーが想定しない遊び方を勝手に編み出します。 ・キャラクターを変なあだ名で呼ぶ ・ドラクエでモンスターの調理法を考えながら戦闘 ・どうぶつの森で悪徳タヌキと仁義なき戦い ・箱庭系ゲームで異常なコンセプトに固執 ・WIZで名前を「ブラックバス」にして魚がピチピチ跳ねながら魔法を唱える姿を妄想 本人は嫌がるでしょうが、ゲーム系YouTuberの才能があると思います。企画だけでも需要ありそう。 石塚さんは自由に楽しむ姿を漫画で魅せる事で、閉塞感に囚われて生きる私達の心を救おうとしているのでは……いや、ないな。 画像はサウンドノベル「かまいたちの夜」を更に楽しむ方法です。 主人公の透は「透と百人の忍」 ヒロイン真理は「真理とヒグマ」に名前変更します。頼もしい助っ人ですね。 単行本「ア・ティエンポ」に収録されています。
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2021/09/21
夜麻 みゆき の世界
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夜麻みゆき先生の代表作です。 異世界『オッツキイム』を主人公達が旅します。 初期作「レヴァリアース」の数年後が舞台です。 「レヴァリ〜」も名作ですが荒削りな部分があるので、刻の大地を読んで気に入ったらレヴァリアースも読む、という順番が良いと思います。 とにかく絵が良い!カラーイラストが超綺麗! 青い空や水、黄昏や薄明かりの描写が素晴らしい。 当時のエニックス系では「ARIA」の天野こずえ先生と双璧だと思っています。 キャラクターも魅力的ですが好き過ぎて語りきれないので省略します。 異世界の設定を漫画で上手く表現していて、オッツキイムに浸れます! 食事や風景、建築や風習など見ているだけでワクワクします! プロトタイプ版「幻想大陸」もギャグ漫画寄りですが名作です。 体調不良で未完となっていましたがクラウドファンディングで十数年ぶりに続きが刊行されました! ブランクのせいか、正直、絵や内容は昔の方が好きでした… でも、一度は諦めた物語の続きを読ませてくださった夜麻先生には心から感謝しています。 画像は主人公の1人「カイ」の回想シーンです。 勇者ザードの数少ない出番。 個人的に勇者と言えばザードか騎士ガンダムです。
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2021/09/12
ネタバレ
そのハジケは想像を超える
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花嫁修行で来日した姫様が はっちゃけぶっちゃけ ノーノープロブレムな漫画です。 10歳にして大学を卒業し、華道茶道その他を習得。国を想い国民を愛し臣下をいたわり友人を大切にする理想の王女ロヴァリエ。 その唯一の欠点は いかなる時・いかなる場所でも本能のままにウヒャッ・ホイ(戯れの衝動)してしまう事。 「箸が転がってもおかしい年頃」を体現する姫様の遊びたいスイッチは何処に潜んでいるかわからない! …というか世界の全てが楽し過ぎて常に暴走。洗濯物を畳むだけで1人コント始める姫様を止められるのはツッコミ執事のシュトルム(暴風)しか居ない! ムチムチ教主ノエル様や、友達のバディ・師匠・ウサギもキャラが立っていて姫様との相性も(ある意味)バッチリ。 鳥とセッションしたりスラッシュが折れたりして笑えるのですが3巻打ち切り。 姫様の魔女エピソードがお蔵入り&最終回が「そして数年後」になったのが非常に残念です。 中学時代の なでちこ師匠…(泣) クマ絡みと最終回付近は個人的に微妙ですが、面白ギャグ漫画として好きな作品です。 姫と一緒に let'sトンタタ!!
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2021/09/04
ネタバレ
吉崎観音 初期の傑作(復刻希望)
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護衛神=ガーディアン と読みます。 「ケロロ軍曹」で有名な吉崎観音 先生が少年ガンガンで連載していた作品です。 最初期作品の設定などが流用されています。 (紋章、歴史など) 個人的にこの作品から吉崎先生が覚醒したと思っています。 別雑誌で並行連載していた「VS騎士ラムネ&40炎」も後半面白いですが「護衛神エイト」は初めて最初から最後まで大好きになった漫画です。 仮想世界FZのミリア姫に謎の宅急便で届けられた少年「エイト」が姫を護るため頑張る話。 他のナンバーズのような特性の無いエイトですが代わりに「可能性」が与えられています。「ミリア姫を護る」という使命だけを持って生まれたエイトが少しずつ学び、成長し、真の護衛神になっていく姿がコミカルに描かれています。 現実世界の陰謀・仮想世界の魔王の復活・兄弟や仲間との絆など、後半は盛り上がります。 5巻で綺麗にまとまっていて打ち切り感は無いですが、続編も可能な終わり方です。 限定解除級 魔法使い・アイスやコングG(勇者マリオ)など、護衛神以外のキャラクターも魅力的です。 同じ雑誌の「ドラゴンクエストモンスターズ+新装版」は復刊しましたが、この作品は復刊も電書化もしていません。 黒歴史になるのは惜しい作品なので、復刊して多くの人の目に触れる事を願っています。
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2021/08/25
みんな大好き面白マムガ その名は余のズシ
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少年エースで連載していた漫画です。 熱狂的なファンも居たのですが作者がライバル誌の少年ガンガンで別作品を開始。 この作品は休載→自然消滅に…。 作者の代表作はアニメ化した『瀬戸の花嫁』だと思いますが個人的に大大大好きなのはこの作品。 亡国の王子ズシオが、ツッコミヒロイン・龍王(棒王)・腹を痛めて産んだ妖怪・魔眼持ちの最強姉上と旅する話です。 サラサラヘアーの女神(土偶)や全身白タイツの天使達(元従者)も出てきます。やったね! とにかくギャグが最高にキレッキレで、勢いとメリハリが半端では無いです。何でこんな事思いつくのか心配になるレベルです(褒め言葉)。絵は荒削りで後作品に比べて画力は低いと思いますが、それを補って余りある超パワーがこの作品にはあります。 主人公は爆散やら何やらで何度も昇天しますが王子だから即復活します。安心!! 基本的に1話完結ですが3巻は華陽夫人との対決が丸ごと含まれて少し特殊です。個人的に2巻が1番好きですが、既刊1〜4巻にハズレはありません!ギャグ漫画好きな方には絶対オススメです!!! 連載終了時に揉めたため?に再販や電子書籍化は難しいみたいで、古本屋さんの100円コーナーを探すしか無さそうです。単行本未収録の話は該当の少年エースを買うしかありません。 作者さんは休業中みたいで、作風も当時とは激変していて完結は望み薄です。 しかし、このまま忘れ去られるのは惜しい突き抜けたギャグ漫画なのは間違いありません。次の世紀まで語り継いで行きたい作品です。