幕末を駆けた、それぞれの「士道」SIDOOH―士道― 高橋ツトムmampuku 数多い高橋ツトム作品の中でも屈指の長編大河。孤児となり反社会組織に売られ、絶望の泥の底から剣を振るうことで生き延び、やがて新撰組からも一目を置かれる剣客となった兄弟の物語。 高橋先生ほどの強力な作家さんが幕末という面白すぎる時代を真正面から描いたら、そりゃ面白くなりますわ。 正ヒロインの百舌ねえさんが物凄い美人でめっちゃいい女! 翔太郎もまた最高にかっこいい主人公なのでまさにベストカップル! それだけに戦いが始まるたびに死亡フラグなのではと疑心暗鬼でヒヤヒヤする羽目にw そしてあの結末──…… 以前、広江礼威と虚淵玄の対談で、「男が最も輝く瞬間とは」という話があったのを思い出しました。「武士道と云ふは……」と有名な格言もありますが、まさにこの作品のタイトルに相応しいラストと言えたかもしれませんmampuku1年以上前あの同人誌めっちゃ欲しいイチケイのカラス「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガmampuku1年以上前私は「フリンジマン」しか読んでいませんでしたが、まったく毛色が違いますね。 仕事にかかわる色んな人とのコミュニケーションの中で、感情を搔き立てられたり、新しい考えが浮かんだりする。それらを物語の大部分を占めるモノローグによって一人称で展開されていくので、ときどき会話が予想外の方向に転がっていくのが面白い。 気づいたらがっつり感情移入させられていて、そしてまんまとミスリードされてる(笑)マンガに、編集って必要ですか?最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのか「幼女戦記」「テロール教授」のカルロ・ゼンが原作を務める新作売国機関 品佳直 カルロ・ゼンmampuku さすが同志カルロ節が今回も爆裂しています。そして作画もまた、「幼女」などに劣らぬ濃ゆ~い且つ美しい素晴らしいものになっています。同志カルロ・ゼンの作品にはやはり激シブいオッサンは不可欠であります。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156630826048 煙草モクモク、人間至上主義、資本主義経済の急速な発展に伴う「人権」の空洞化──近代を近代としてちゃんと描いてる作品は安心して読めます。中世と謳ってるけど全然中世じゃないマンガ多すぎるし… 主人公は幼女とも教授とも違う、クールで美人な将校のおねいさん。紫煙の似合う凍てついた眼差しと裏腹に、オシャレ且つ清潔にまとまったシニヨンがめっちゃいい匂いしそう。売国奴の誹りを受けながら暗躍し、陰で国の平和を守る部隊「売国機関」を率います。 初めのうちは「幼女」や「教授」と比べるといささか冗長なので若干読みにくさを感じるものの、そういう感想が多く寄せられたのか途中から持って回ったセリフ回しが減って読みやすくなります。特殊な言い回しまみれなのに面白すぎて読むのが止まらなくなる「幼女戦記」や「ブラックラグーン」ははっきり言って筆力が異常なのだな、と気づかされましたw 読みにくいながら端々に彼女らの宗教観や社会的背景などが読み取れるので、考察しながらじっくり読むのが理想。という点で、「くらげバンチ」連載とはいえスマホで流し読みするより書籍化を待ちたい作品ではありますね。最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのかマンガに、編集って必要ですか? 青木U平mampuku年も離れた異性の、しかも畑違いの新米編集者に戸惑う中堅(崖っぷち)漫画家の話です。電子化、脱出版化の過渡期である今だからこそな漫画ですね。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156636852847 既存の慣習に問題提起をしながらも、人それぞれの思いと取り組み方があるというのを、ユルくではありますがじっくり描かれています。ただ感動させるだけで終わらず必ず笑いを混ぜてくるので読みやすいです。ただし打ち切りを告げられる話はやはり読んでてつらい気持ちにさせられます……餌付けされる年上男子カモナ マイハウス! 南波あつこmampuku若くしてバリバリ活躍するゲームプランナーだが生活力に難がありそうな青年にJKが餌付けをする話。DIYと自炊力で彼の胃を鷲掴みにします。 ヒーローのほうは見た目は十把一絡げというか少女漫画でよくみる(というかファッション系のサイトでよく見る)黒髪クラウドマッシュで目つきが悪く首筋に手をあてる癖がある優男ですが、不器用さ加減が昔ながらな感じです。不愛想なのにゲームの話になると目がキラキラするのが可愛い。 「本名にちなみ『GM(ゴッドマウンテン)』の通称で知られる」と作中でWikipediaに書かれてるのが面白すぎたmampuku1年以上前続けて失礼いたします。「売国機関」はコミックスが出てページができたようですので 青木U平「マンガに、編集って必要ですか?」を引き続きお願いしたいです。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞかっこいい女性が活躍する漫画が読みたければまずこれを読め鉄腕ガール 高橋ツトムmampuku 戦後間もない頃、男女平等の機運が高まりつつある中、ビジネスとしての女子野球を立ち上げるべく奮闘する女たちの物語。主人公でチーム「キャンディーズ」のエース・加納トメがとにかく痺れるほどかっこいい! 高橋ツトム先生の作品らしく、政治やビジネスの駆け引きやハードボイルドな部分も多く、純粋な野球漫画というわけではないですが、その複雑さが面白さに深みと厚みを与えていますね。「料理マンガだと思って読んでいたのに、暴力沙汰や場外での足の引っ張り合いがひどすぎてテンションが冷めた」みたいな漫画も結構あるなかで、「鉄腕ガール」は理想的なスポーツ青年コミックだと思います。 時代モノだと戦国や幕末、明治などが人気のジャンルですが、戦後復興の時代が一番熱く燃えていて、読んでパワーをもらえる気がします。mampuku1年以上前※ネタバレを含むコメントです。アクタージュ act-ageアクタージュについて語ろう3わかる子供たちの「命」と向き合う教育現場マジスター 見崎先生の病院訪問授業 棚園正一 山本純士mampuku題名「マジスター」はラテン語で「教師」の意らしいです。 重病などで長期入院する子供たちのために病院へ派遣され授業をする先生たちを描いています。「病院訪問教育」という制度自体、このマンガを読んで初めて知ることができたので、こういう普段触れる機会のないところにスポットを当ててくれる作品はとてもありがたいです。 専門的で内容の濃い連載にありがちなように休載が多いです(「文化的で最低限度の生活」と同じ方式のようです)取材大変そうですもんね。頭おかしい(誉め言葉)本田鹿の子の本棚 佐藤将mampuku1話目からいきなりぶっ飛び過ぎてて頭おかしいです。 読書好きの高校生の娘・鹿の子(かのこ)を少しでも理解しようと、部屋に忍び込み彼女の奇怪&マニアック極まる蔵書を読み漁り、それをお父さんの脳内映像としてマンガで読ませてくれるという斬新すぎるオムニバスなのですが、もっとも注目すべきは鹿の子の読む本たちの恐ろしくバラエティに富んだマニアックぶり。 それに加え、お父さんの脳内映像がしばしば今昔の有名マンガのパロディ風になっているのはお父さんの趣味が反映されているのでしょうか??とにかく色んな意味でオタク心が刺激される作品です。 とことんぶっ飛んだ内容で毎回読んでて頭がおかしくなりそうですが、毎回娘との距離をうまく縮められずに終わる安定のオチが安心させてくれるので気づいたら止まらなくなっています。mampuku1年以上前弁護士って、高収入とか、弱者に寄り添うヒーローみたいなイメージが先行してるけど、こうして潰れたり歪んじゃう人って多いのかもしれないなぁイチケイのカラス「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガ1わかる « First ‹ Prev … 28 29 30 31 32 33 34 35 Next › Last » もっとみる
幕末を駆けた、それぞれの「士道」SIDOOH―士道― 高橋ツトムmampuku 数多い高橋ツトム作品の中でも屈指の長編大河。孤児となり反社会組織に売られ、絶望の泥の底から剣を振るうことで生き延び、やがて新撰組からも一目を置かれる剣客となった兄弟の物語。 高橋先生ほどの強力な作家さんが幕末という面白すぎる時代を真正面から描いたら、そりゃ面白くなりますわ。 正ヒロインの百舌ねえさんが物凄い美人でめっちゃいい女! 翔太郎もまた最高にかっこいい主人公なのでまさにベストカップル! それだけに戦いが始まるたびに死亡フラグなのではと疑心暗鬼でヒヤヒヤする羽目にw そしてあの結末──…… 以前、広江礼威と虚淵玄の対談で、「男が最も輝く瞬間とは」という話があったのを思い出しました。「武士道と云ふは……」と有名な格言もありますが、まさにこの作品のタイトルに相応しいラストと言えたかもしれませんmampuku1年以上前あの同人誌めっちゃ欲しいイチケイのカラス「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガmampuku1年以上前私は「フリンジマン」しか読んでいませんでしたが、まったく毛色が違いますね。 仕事にかかわる色んな人とのコミュニケーションの中で、感情を搔き立てられたり、新しい考えが浮かんだりする。それらを物語の大部分を占めるモノローグによって一人称で展開されていくので、ときどき会話が予想外の方向に転がっていくのが面白い。 気づいたらがっつり感情移入させられていて、そしてまんまとミスリードされてる(笑)マンガに、編集って必要ですか?最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのか「幼女戦記」「テロール教授」のカルロ・ゼンが原作を務める新作売国機関 品佳直 カルロ・ゼンmampuku さすが同志カルロ節が今回も爆裂しています。そして作画もまた、「幼女」などに劣らぬ濃ゆ~い且つ美しい素晴らしいものになっています。同志カルロ・ゼンの作品にはやはり激シブいオッサンは不可欠であります。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156630826048 煙草モクモク、人間至上主義、資本主義経済の急速な発展に伴う「人権」の空洞化──近代を近代としてちゃんと描いてる作品は安心して読めます。中世と謳ってるけど全然中世じゃないマンガ多すぎるし… 主人公は幼女とも教授とも違う、クールで美人な将校のおねいさん。紫煙の似合う凍てついた眼差しと裏腹に、オシャレ且つ清潔にまとまったシニヨンがめっちゃいい匂いしそう。売国奴の誹りを受けながら暗躍し、陰で国の平和を守る部隊「売国機関」を率います。 初めのうちは「幼女」や「教授」と比べるといささか冗長なので若干読みにくさを感じるものの、そういう感想が多く寄せられたのか途中から持って回ったセリフ回しが減って読みやすくなります。特殊な言い回しまみれなのに面白すぎて読むのが止まらなくなる「幼女戦記」や「ブラックラグーン」ははっきり言って筆力が異常なのだな、と気づかされましたw 読みにくいながら端々に彼女らの宗教観や社会的背景などが読み取れるので、考察しながらじっくり読むのが理想。という点で、「くらげバンチ」連載とはいえスマホで流し読みするより書籍化を待ちたい作品ではありますね。最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのかマンガに、編集って必要ですか? 青木U平mampuku年も離れた異性の、しかも畑違いの新米編集者に戸惑う中堅(崖っぷち)漫画家の話です。電子化、脱出版化の過渡期である今だからこそな漫画ですね。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156636852847 既存の慣習に問題提起をしながらも、人それぞれの思いと取り組み方があるというのを、ユルくではありますがじっくり描かれています。ただ感動させるだけで終わらず必ず笑いを混ぜてくるので読みやすいです。ただし打ち切りを告げられる話はやはり読んでてつらい気持ちにさせられます……餌付けされる年上男子カモナ マイハウス! 南波あつこmampuku若くしてバリバリ活躍するゲームプランナーだが生活力に難がありそうな青年にJKが餌付けをする話。DIYと自炊力で彼の胃を鷲掴みにします。 ヒーローのほうは見た目は十把一絡げというか少女漫画でよくみる(というかファッション系のサイトでよく見る)黒髪クラウドマッシュで目つきが悪く首筋に手をあてる癖がある優男ですが、不器用さ加減が昔ながらな感じです。不愛想なのにゲームの話になると目がキラキラするのが可愛い。 「本名にちなみ『GM(ゴッドマウンテン)』の通称で知られる」と作中でWikipediaに書かれてるのが面白すぎたmampuku1年以上前続けて失礼いたします。「売国機関」はコミックスが出てページができたようですので 青木U平「マンガに、編集って必要ですか?」を引き続きお願いしたいです。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞかっこいい女性が活躍する漫画が読みたければまずこれを読め鉄腕ガール 高橋ツトムmampuku 戦後間もない頃、男女平等の機運が高まりつつある中、ビジネスとしての女子野球を立ち上げるべく奮闘する女たちの物語。主人公でチーム「キャンディーズ」のエース・加納トメがとにかく痺れるほどかっこいい! 高橋ツトム先生の作品らしく、政治やビジネスの駆け引きやハードボイルドな部分も多く、純粋な野球漫画というわけではないですが、その複雑さが面白さに深みと厚みを与えていますね。「料理マンガだと思って読んでいたのに、暴力沙汰や場外での足の引っ張り合いがひどすぎてテンションが冷めた」みたいな漫画も結構あるなかで、「鉄腕ガール」は理想的なスポーツ青年コミックだと思います。 時代モノだと戦国や幕末、明治などが人気のジャンルですが、戦後復興の時代が一番熱く燃えていて、読んでパワーをもらえる気がします。mampuku1年以上前※ネタバレを含むコメントです。アクタージュ act-ageアクタージュについて語ろう3わかる子供たちの「命」と向き合う教育現場マジスター 見崎先生の病院訪問授業 棚園正一 山本純士mampuku題名「マジスター」はラテン語で「教師」の意らしいです。 重病などで長期入院する子供たちのために病院へ派遣され授業をする先生たちを描いています。「病院訪問教育」という制度自体、このマンガを読んで初めて知ることができたので、こういう普段触れる機会のないところにスポットを当ててくれる作品はとてもありがたいです。 専門的で内容の濃い連載にありがちなように休載が多いです(「文化的で最低限度の生活」と同じ方式のようです)取材大変そうですもんね。頭おかしい(誉め言葉)本田鹿の子の本棚 佐藤将mampuku1話目からいきなりぶっ飛び過ぎてて頭おかしいです。 読書好きの高校生の娘・鹿の子(かのこ)を少しでも理解しようと、部屋に忍び込み彼女の奇怪&マニアック極まる蔵書を読み漁り、それをお父さんの脳内映像としてマンガで読ませてくれるという斬新すぎるオムニバスなのですが、もっとも注目すべきは鹿の子の読む本たちの恐ろしくバラエティに富んだマニアックぶり。 それに加え、お父さんの脳内映像がしばしば今昔の有名マンガのパロディ風になっているのはお父さんの趣味が反映されているのでしょうか??とにかく色んな意味でオタク心が刺激される作品です。 とことんぶっ飛んだ内容で毎回読んでて頭がおかしくなりそうですが、毎回娘との距離をうまく縮められずに終わる安定のオチが安心させてくれるので気づいたら止まらなくなっています。mampuku1年以上前弁護士って、高収入とか、弱者に寄り添うヒーローみたいなイメージが先行してるけど、こうして潰れたり歪んじゃう人って多いのかもしれないなぁイチケイのカラス「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガ1わかる
mampuku1年以上前私は「フリンジマン」しか読んでいませんでしたが、まったく毛色が違いますね。 仕事にかかわる色んな人とのコミュニケーションの中で、感情を搔き立てられたり、新しい考えが浮かんだりする。それらを物語の大部分を占めるモノローグによって一人称で展開されていくので、ときどき会話が予想外の方向に転がっていくのが面白い。 気づいたらがっつり感情移入させられていて、そしてまんまとミスリードされてる(笑)マンガに、編集って必要ですか?最近SNSでも話題になる「編集」さんとの「打ち合わせ」とはどのようなものなのか
mampuku1年以上前続けて失礼いたします。「売国機関」はコミックスが出てページができたようですので 青木U平「マンガに、編集って必要ですか?」を引き続きお願いしたいです。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ
mampuku1年以上前弁護士って、高収入とか、弱者に寄り添うヒーローみたいなイメージが先行してるけど、こうして潰れたり歪んじゃう人って多いのかもしれないなぁイチケイのカラス「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガ1わかる