sogor25
sogor25
1年以上前
20年ぶりの中学の同窓会で再会した、いじめられっこの相沢とその首謀者だった鈴木。 同窓会の間は表向き楽しそうに談笑する二人だったが、写真撮影でみんなの注目が外れたタイミングで鈴木は相沢に声を掛けてきて「いじめられる側にも原因がある」、など挑発するような発言をする。 このように今だに相沢のこと見下してる様子の鈴木だったが、実は相澤には鈴木に伝えていない秘密があった。それは自分が鈴木の1人娘・詩織の担任の教師だということ…。 一見すると相沢の鈴木に対する復讐の物語だが、どうやら物語はそう単純ではなさそう。というのも、相沢だけでなく、他の登場人物の負の感情が物語の端々に描かれていて、それらが複雑に絡み合って現在の関係性が成り立っている様子。そしてその中心にいるのが、何も知らずに学校生活を送る鈴木の娘・詩織。 気になるのは、相沢が鈴木に対する復讐心を持っていそうな雰囲気はあるのだが、彼が鈴木や詩織に復習のためのアクションを起こしたという"明確な描写"が今のところ見られないこと。この作品が相沢の復習の物語なのか、それとももっと多くの登場人物の感情が入り乱れた複雑な愛憎劇なのか、詩織の今後の運命と合わせて予断の許さない作品。 1巻まで読了
名無し
1年以上前
武豊がどちらかというとクールな天才のイメージなら、 田原成貴はハイテンションな天才のイメージがある。 そのあたりが50歳を過ぎても騎手一本に徹してダービーを 制覇した武と、騎手時代からバンドのボーカルもやったり 早々に調教師になりながら漫画の原作もやったり 結局アウトサイダーな世界に行ってしまった田原との 違いだろうか。 だが考え方によっては天才らしいのは田原のほうだと思う。 投稿者様がおっしゃるとおりで、騎手にして競馬をコメディで 仕上げるセンスは普通じゃなかった。 もし笑いのセンスが足りなかったら、下手をしたら 騎手のクセに競馬を茶化しやがって、と批判の対象に なっただけで漫画ファンからも競馬ファンからも 反感を買うだけで終わっていたかもしれないし。 そういうあやうい位置取りから漫画をスタートさせて 読者をひきつけながら徐々にペースをあげて 最後には見事に名作というゴールを駆け抜けたのだから 漫画原作者としても天才だった。 ただし、趣味としてバンドでやっていたボーカルは かなり下手だったらしいし、 Vシネマに端役で出て披露した演技は大根だったが。
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
刑務所生活は様々なマンガで描かれていますが、その中でも最もかわいく、しかしリアルでミニマムな事柄まで女囚の実態を面白おかしく描写しているのはこの作品でしょう。 独居房から雑居房に転房になった主人公うらら(罪状:大麻取締法違反)を中心に、目つきが悪く不器用だけど面倒見のいいひまり(罪状:業務上横領罪、スタイル抜群の美人な姉御・柚木(罪状:傷害罪)、大人しくてミステリアスな敬語キャラ・華(罪状:不明)のかわいい4人組が送る刑務所生活が描かれます。 日々の大きな楽しみである入浴時、お湯に浸かる際には外に手を出していないといけない理由であったり、獄中生活に大きな危険を及ぼす水虫にどう対処しているかなど、初めて知ることも多く興味が尽きませんでした。 幕間のコラムでは監修者の実体験が更に詳しく書かれており、コミュ障で集団生活が苦手という方の視点から語られる獄中生活は新鮮でとても面白かったです。 アングラに精通した草下シンヤさんも監修に入っているので、見た目に反したガチさは折紙つき。 「この世で最も聖地巡礼をオススメできない萌え漫画」という、usagiさんの帯コメントも大好きです。 彼女たちが一緒にいる時間は短い期限付きですが、ずっと眺めていたくなる魅力があります。