考えさせられる漫画
先生がどちら側についてるのか分からない具合が、読んでて楽しい。どちら側なのか分かりにくいが、きっと助けてくれるハズ!と思いながら読んでいました。人間の汚いところが見えて面白い、展開が気になります。いじめられた側は一生消えない心の傷を抱えて生きていかねばならないのに、鈴木ときたら大人になっても自分は人生を謳歌するなんてムシのいい話。しっかりといじめについて考えて学んで、それを見過ごすということもなく、今後の未来を、過ごしていってほしい。この世の中からいじめが無くなることを願ってます。
20年ぶりの中学の同窓会で再会した、いじめられっこの相沢とその首謀者だった鈴木。
同窓会の間は表向き楽しそうに談笑する二人だったが、写真撮影でみんなの注目が外れたタイミングで鈴木は相沢に声を掛けてきて「いじめられる側にも原因がある」、など挑発するような発言をする。
このように今だに相沢のこと見下してる様子の鈴木だったが、実は相澤には鈴木に伝えていない秘密があった。それは自分が鈴木の1人娘・詩織の担任の教師だということ…。
一見すると相沢の鈴木に対する復讐の物語だが、どうやら物語はそう単純ではなさそう。というのも、相沢だけでなく、他の登場人物の負の感情が物語の端々に描かれていて、それらが複雑に絡み合って現在の関係性が成り立っている様子。そしてその中心にいるのが、何も知らずに学校生活を送る鈴木の娘・詩織。
気になるのは、相沢が鈴木に対する復讐心を持っていそうな雰囲気はあるのだが、彼が鈴木や詩織に復習のためのアクションを起こしたという"明確な描写"が今のところ見られないこと。この作品が相沢の復習の物語なのか、それとももっと多くの登場人物の感情が入り乱れた複雑な愛憎劇なのか、詩織の今後の運命と合わせて予断の許さない作品。
1巻まで読了