謎の生物に襲われるパニックホラー餓獣 小池ノクトさいろく地下鉄が脱線、停止してしまったものの車両の中にいた人々は外から巨大なクマのような謎の生物たちに襲われ…というよくある話。 というと失礼だけど、このパターンももはや王道と言えるぐらい浸透してきたようで慣れてしまうと結構好きで読んでしまう。 ハカイジュウを思い出させるような展開に加え一緒に逃げる乗り合わせた乗客たちの仲の悪い(他人だから当たり前だけど)感じがダメだこりゃ感を増幅させ、3巻の時点でいじめられっ子だったはずの主人公が最も勇ましく見えてくる。 幼馴染の睦月ちゃんがひどい目にあわないといいなと思うのだが、そもそもこんなストーリーでひどい目にあわないわけがないよね。合掌。うしとら+ARMS+ガッシュベル的なクロザクロ デジタル新装版 夏目義徳さいろくタッチも展開もすごくサンデーっぽいなと思ったらサンデーだった。 デジタル新装版はクラウドファンディングで描き下ろしが追加されたらしい。 サンデーのバトルものらしくあり、ベースがARMSっぽい感じなのだけど途中から主人公より周囲のキャラの方がメインになってきててとても懐かしい感じがする(褒めてる) 完結作品ということで一気に読みやすいしこういうの久しぶりで良かった。さいろく1年以上前これ喰ってシメ! チカーノKEI デキる猫は今日も憂鬱自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック孤独のグルメ、女性編集者版これ喰ってシメ! 久住昌之 武田すんさいろく神保町がイッパイ出てくるのがほんとにたまらん。 そして飯を食うのが美味そうなんだ。。 久住さんのコラムもちょうどよく入っていてまさに話のシメのようだ。 そして2巻が出てたのを知らなくて今読んだんだが、1点だけどうしても気になるところが…10年以上神保町でマンガ編集者やってて「エチオピア」を初めて食べるというのは無理がある。だろう! 雑誌名までさぼうるから取ってるというのに! うおおおん日本のヤクザ、米国最凶刑務所で暮らすチカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~ マサシ KEIさいろくスタートダッシュがすごいので試し読みするだけでも「これ好きかも」と思わされる。クローズやWORSTが好きならイケるでしょう。 どこまで実話かわからないけど、原作のKEIは主人公のモデルご本人だと思われます。巻末の次回予告的なとこでKEIの書紀が書籍化されたものの紹介があるけど本物のヤクザ屋さんなのがパッと見てわかるお写真が載ってます。怖すぎ。 主人公のケイはチカーノ(メキシコ移民)のグループに入り、刑務所内での信じられないような凶暴な生活を紹介しながら生き延びる中でファミリーと言えるような熱い仲間たちが描かれていくのもクローズっぽい。 ただ、クローズと違うところはその仲間たちがバンバン死ぬところ。 刑務所内での囚人たちの争いヤバい。 何にせよケンカ漫画の中でも群を抜いたストーリーであることは間違いないので興味ある方は読んでみましょう。 どうやって刑務所ぐらしするのかも結構面白いし、アメリカやべーなって思わされる良作です。いい意味で期待を大きく裏切ってくれたダルちゃん はるな檸檬さいろく最後まで一気に読んでしまった。 自分を認めたり、俯瞰することがどれだけ大切なことか。 とてもとても良い作品でした。素直に面白かったWHITE NOTE PAD ヤマシタトモコさいろく「君の名は」が初めてだったわけではないだろうけど、こちらも入れ替わっちゃう系。 38歳の自動車工のおじさんと17歳のJK。 素直にヤマシタトモコが読めてよかったし、さすがだなぁと思える面白さだった。短くて読みやすいというのもある。納得感というか、展開も嫌なところはなかった。オススメ。能條純一という漫画家月下の棋士 能條純一さいろく能條純一作品はまるで邦画を見ているかのような気分になる。 しかも昭和の作品…松田優作の「蘇える金狼」のような空気感。 その雰囲気と空気感は凄まじい。 その一方、現在連載中でマンガ好き達にこぞって好評である「昭和天皇物語」ではスピード感を封印してゆっくり目に見えるオーラの漂う神秘的な人物像を描いている。 能條先生は凄いのだ。 私は本作で初めて能條純一作品を読んだ。当時スピリッツで連載されていた中でも異色を放っていて、ベタ部分から見える圧が下手なホラー漫画よりも恐ろしく見えた。 とかいうと言い過ぎかもしれないけど、それだけ「本気で集中している人間」というのを描くのが上手かった。 本作では将棋の天才、棋士 氷室将介が巻き起こす嵐の物語。 ただ、周りの登場人物たちも負けていない。 なにはともあれ、鈴本永吉戦が終わる3~4巻あたりまで読んでみてほしい。トップガンソラモリ 村上もとか 千葉きよかずさいろく最初は村上もとか原作ということで少し古い話なのかな?と思って読んでいたのだけど、現代の航空自衛隊のお話。 自衛官になり、ファイターパイロット(戦闘機乗り)を目指す主人公とその学科課程など、かなり詳しく描かれている。 冒頭から戦闘機の超精密な描写があり、爺ちゃんの昔話の回想シーンではゼロ戦・紫電改・白菊などの紹介シーンも出てくる。どれも素晴らしく絵が上手い。 トム・クルーズ主演の映画「トップガン」をご存知の方は主題歌である名曲Danger Zoneがすぐにでも頭の中で流れるであろう、そんな戦闘機バカとも言えるような作品だが、このコロナが蔓延しているご時世では航空自衛隊の出番がある可能性もある。 と思うと自衛官という我が国を護る面々がどんな想いで自衛官になり、その職務を全うするためどんな努力をしているかが見られるのは興味深いものがあった。 現代においても、領空侵犯を航空自衛隊が取り締まることがなければどうなっていたかわからない。昨年(令和元年)の6月にすらロシアが沖縄に爆撃機で領空侵犯を平気で行っている。 陸はもちろんのこと、海も空も守らなければいけないのだ、という事を理解できる内容だった。 ソラモリ、全2巻でコンパクトにまとまっていて素晴らしい作品だと思う。トグサ!!!攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM 藤咲淳一 吉本祐樹さいろくトグサが主人公(?)っぽいので大喜び。 ”眠らない眼”の男バトーももちろん、9課のお話。 素子を知らない新人女子もいたりして設定がこれまでの攻殻機動隊とはちょっと違うけどコミカルなタッチがあったりして読みやすい。 素子の義体がカラスに漁られているシーンから始まる新しい攻殻機動隊、あんまり長くはならなそうだけど期待。振り返ってみると羊の木 いがらしみきお 山上たつひこstarstarstarstarstar_borderさいろくやっぱ町おこしには無理があるって。一回なんかあっただけで悪い話題で持ち切りになるというのに、ヤバい受刑者を迎え入れる街が上手くいく気がしないもん。。。 起きるハプニング(受刑者の住民たちのトラブルという名のサガのようなもの)はゾッとするし、怖い。恐ろしい。 世の中本当にいろんな人間がいると思うけど、他人っていうのは軽く想像を飛び越えてくる。そんな中でもとびきりイカれたやつらを更生させようというのは、やっぱり、ねえ? と、思ったけど最後まで手を止めるところがない。山上たつひこも凄いんだと思うが、なんだかんだやっぱりいがらしみきおは凄い。ひっそりヒーロー再び(?)HIKARIーMAN 山本英夫さいろくネット文明に物申す感じのヒーロー。電気があればどこにでも~って考えるとそれこそ藤子Fよろしくなヒーローとも言える。 殺し屋1とは大きく違うものの、山本英夫先生の強者弱者の描き方は変わらず明快で、悪者の強者は"どう見ても悪者"として登場するが、どこか人間味が見える展開になっていくところも変わらず良い点。 本作は孤独なヒーローを描くもののように見えて意外とチームがしっかりできてソッチのほうが見ものかもしれない。紫音ちゃん可愛いです。 光くんは正直どんどん吸収しまくっちゃって人を超越した存在になっていくのではないか…という7巻の最後の方の展開ですが、どうやら8巻で完結の模様。 あ、あと全体的にデジタルトーンだと思うんだけどものすごく視覚的に濃い印象。これは昔とちょっと違うかもしれない。ただ、HIKARI-MANを発光した血管で描いているので表現上しょうがないのかも。 « First ‹ Prev … 109 110 111 112 113 114 115 116 117 … Next › Last » もっとみる
謎の生物に襲われるパニックホラー餓獣 小池ノクトさいろく地下鉄が脱線、停止してしまったものの車両の中にいた人々は外から巨大なクマのような謎の生物たちに襲われ…というよくある話。 というと失礼だけど、このパターンももはや王道と言えるぐらい浸透してきたようで慣れてしまうと結構好きで読んでしまう。 ハカイジュウを思い出させるような展開に加え一緒に逃げる乗り合わせた乗客たちの仲の悪い(他人だから当たり前だけど)感じがダメだこりゃ感を増幅させ、3巻の時点でいじめられっ子だったはずの主人公が最も勇ましく見えてくる。 幼馴染の睦月ちゃんがひどい目にあわないといいなと思うのだが、そもそもこんなストーリーでひどい目にあわないわけがないよね。合掌。うしとら+ARMS+ガッシュベル的なクロザクロ デジタル新装版 夏目義徳さいろくタッチも展開もすごくサンデーっぽいなと思ったらサンデーだった。 デジタル新装版はクラウドファンディングで描き下ろしが追加されたらしい。 サンデーのバトルものらしくあり、ベースがARMSっぽい感じなのだけど途中から主人公より周囲のキャラの方がメインになってきててとても懐かしい感じがする(褒めてる) 完結作品ということで一気に読みやすいしこういうの久しぶりで良かった。さいろく1年以上前これ喰ってシメ! チカーノKEI デキる猫は今日も憂鬱自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック孤独のグルメ、女性編集者版これ喰ってシメ! 久住昌之 武田すんさいろく神保町がイッパイ出てくるのがほんとにたまらん。 そして飯を食うのが美味そうなんだ。。 久住さんのコラムもちょうどよく入っていてまさに話のシメのようだ。 そして2巻が出てたのを知らなくて今読んだんだが、1点だけどうしても気になるところが…10年以上神保町でマンガ編集者やってて「エチオピア」を初めて食べるというのは無理がある。だろう! 雑誌名までさぼうるから取ってるというのに! うおおおん日本のヤクザ、米国最凶刑務所で暮らすチカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~ マサシ KEIさいろくスタートダッシュがすごいので試し読みするだけでも「これ好きかも」と思わされる。クローズやWORSTが好きならイケるでしょう。 どこまで実話かわからないけど、原作のKEIは主人公のモデルご本人だと思われます。巻末の次回予告的なとこでKEIの書紀が書籍化されたものの紹介があるけど本物のヤクザ屋さんなのがパッと見てわかるお写真が載ってます。怖すぎ。 主人公のケイはチカーノ(メキシコ移民)のグループに入り、刑務所内での信じられないような凶暴な生活を紹介しながら生き延びる中でファミリーと言えるような熱い仲間たちが描かれていくのもクローズっぽい。 ただ、クローズと違うところはその仲間たちがバンバン死ぬところ。 刑務所内での囚人たちの争いヤバい。 何にせよケンカ漫画の中でも群を抜いたストーリーであることは間違いないので興味ある方は読んでみましょう。 どうやって刑務所ぐらしするのかも結構面白いし、アメリカやべーなって思わされる良作です。いい意味で期待を大きく裏切ってくれたダルちゃん はるな檸檬さいろく最後まで一気に読んでしまった。 自分を認めたり、俯瞰することがどれだけ大切なことか。 とてもとても良い作品でした。素直に面白かったWHITE NOTE PAD ヤマシタトモコさいろく「君の名は」が初めてだったわけではないだろうけど、こちらも入れ替わっちゃう系。 38歳の自動車工のおじさんと17歳のJK。 素直にヤマシタトモコが読めてよかったし、さすがだなぁと思える面白さだった。短くて読みやすいというのもある。納得感というか、展開も嫌なところはなかった。オススメ。能條純一という漫画家月下の棋士 能條純一さいろく能條純一作品はまるで邦画を見ているかのような気分になる。 しかも昭和の作品…松田優作の「蘇える金狼」のような空気感。 その雰囲気と空気感は凄まじい。 その一方、現在連載中でマンガ好き達にこぞって好評である「昭和天皇物語」ではスピード感を封印してゆっくり目に見えるオーラの漂う神秘的な人物像を描いている。 能條先生は凄いのだ。 私は本作で初めて能條純一作品を読んだ。当時スピリッツで連載されていた中でも異色を放っていて、ベタ部分から見える圧が下手なホラー漫画よりも恐ろしく見えた。 とかいうと言い過ぎかもしれないけど、それだけ「本気で集中している人間」というのを描くのが上手かった。 本作では将棋の天才、棋士 氷室将介が巻き起こす嵐の物語。 ただ、周りの登場人物たちも負けていない。 なにはともあれ、鈴本永吉戦が終わる3~4巻あたりまで読んでみてほしい。トップガンソラモリ 村上もとか 千葉きよかずさいろく最初は村上もとか原作ということで少し古い話なのかな?と思って読んでいたのだけど、現代の航空自衛隊のお話。 自衛官になり、ファイターパイロット(戦闘機乗り)を目指す主人公とその学科課程など、かなり詳しく描かれている。 冒頭から戦闘機の超精密な描写があり、爺ちゃんの昔話の回想シーンではゼロ戦・紫電改・白菊などの紹介シーンも出てくる。どれも素晴らしく絵が上手い。 トム・クルーズ主演の映画「トップガン」をご存知の方は主題歌である名曲Danger Zoneがすぐにでも頭の中で流れるであろう、そんな戦闘機バカとも言えるような作品だが、このコロナが蔓延しているご時世では航空自衛隊の出番がある可能性もある。 と思うと自衛官という我が国を護る面々がどんな想いで自衛官になり、その職務を全うするためどんな努力をしているかが見られるのは興味深いものがあった。 現代においても、領空侵犯を航空自衛隊が取り締まることがなければどうなっていたかわからない。昨年(令和元年)の6月にすらロシアが沖縄に爆撃機で領空侵犯を平気で行っている。 陸はもちろんのこと、海も空も守らなければいけないのだ、という事を理解できる内容だった。 ソラモリ、全2巻でコンパクトにまとまっていて素晴らしい作品だと思う。トグサ!!!攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM 藤咲淳一 吉本祐樹さいろくトグサが主人公(?)っぽいので大喜び。 ”眠らない眼”の男バトーももちろん、9課のお話。 素子を知らない新人女子もいたりして設定がこれまでの攻殻機動隊とはちょっと違うけどコミカルなタッチがあったりして読みやすい。 素子の義体がカラスに漁られているシーンから始まる新しい攻殻機動隊、あんまり長くはならなそうだけど期待。振り返ってみると羊の木 いがらしみきお 山上たつひこstarstarstarstarstar_borderさいろくやっぱ町おこしには無理があるって。一回なんかあっただけで悪い話題で持ち切りになるというのに、ヤバい受刑者を迎え入れる街が上手くいく気がしないもん。。。 起きるハプニング(受刑者の住民たちのトラブルという名のサガのようなもの)はゾッとするし、怖い。恐ろしい。 世の中本当にいろんな人間がいると思うけど、他人っていうのは軽く想像を飛び越えてくる。そんな中でもとびきりイカれたやつらを更生させようというのは、やっぱり、ねえ? と、思ったけど最後まで手を止めるところがない。山上たつひこも凄いんだと思うが、なんだかんだやっぱりいがらしみきおは凄い。ひっそりヒーロー再び(?)HIKARIーMAN 山本英夫さいろくネット文明に物申す感じのヒーロー。電気があればどこにでも~って考えるとそれこそ藤子Fよろしくなヒーローとも言える。 殺し屋1とは大きく違うものの、山本英夫先生の強者弱者の描き方は変わらず明快で、悪者の強者は"どう見ても悪者"として登場するが、どこか人間味が見える展開になっていくところも変わらず良い点。 本作は孤独なヒーローを描くもののように見えて意外とチームがしっかりできてソッチのほうが見ものかもしれない。紫音ちゃん可愛いです。 光くんは正直どんどん吸収しまくっちゃって人を超越した存在になっていくのではないか…という7巻の最後の方の展開ですが、どうやら8巻で完結の模様。 あ、あと全体的にデジタルトーンだと思うんだけどものすごく視覚的に濃い印象。これは昔とちょっと違うかもしれない。ただ、HIKARI-MANを発光した血管で描いているので表現上しょうがないのかも。
地下鉄が脱線、停止してしまったものの車両の中にいた人々は外から巨大なクマのような謎の生物たちに襲われ…というよくある話。 というと失礼だけど、このパターンももはや王道と言えるぐらい浸透してきたようで慣れてしまうと結構好きで読んでしまう。 ハカイジュウを思い出させるような展開に加え一緒に逃げる乗り合わせた乗客たちの仲の悪い(他人だから当たり前だけど)感じがダメだこりゃ感を増幅させ、3巻の時点でいじめられっ子だったはずの主人公が最も勇ましく見えてくる。 幼馴染の睦月ちゃんがひどい目にあわないといいなと思うのだが、そもそもこんなストーリーでひどい目にあわないわけがないよね。合掌。