名無し
1年以上前
別の方が表現力について触れていたので、私からも補足をさせてください。 あらすじとプレゼンテーションは似て非なるものです。 映画の感想を言う時にWikipediaに書いてあるあらすじをそのまま言う人は少数派ですよね。 お気に入りの映画を勧めるとき、表現力のある人はそれを見たことがない人にも面白さが伝わるように解説をします。それが表現力というものです。 あらゆるエンタメも同じで、ただただ事象を説明するだけでは感動も面白さも伝わりません。 表現力のある作者は読者に思っていることがより伝わって欲しいからこそ、魅せゴマだとかキャラクターの表情といった演出に力を入れるわけです。 また、どんなに素晴らしい作品でも評価されないということはザラにあります。 画家で言えばゴッホ、作曲家のサリエリなんかはその代表例の一人です。受け取り側の勘が鈍いということもしばしばありますし、マーケティングの問題やさらに凄い作品が同じ時代にでてきたという運の悪さが関係してくることも普通にあります。それが、芸術やエンタメの世界です。 しかし、そういった凄い作品は確実に後々認められます。なぜならそれらの作者たちは「表現」からは逃げたりはしてこなかったからです。さらに言えば、読者のせいにはほとんどしてこなかったはずです(苦悩はしたでしょうが)。 だからこそ認められたともいえますね。 あなたが読者や編集者に対して文句を言うほど、「なんだこいつ。せっかく読んで感想を言ったのに…もう知らね」と呆れてしまう人も少なくないはずです。(実際、この掲示板でも、あなたが反論をするたびに呆れたり攻撃的になっている人が増えているのはそう言うことではないでしょうか)。
野愛
野愛
1年以上前
善悪とか倫理とか道徳などは、感情を前にすると途端に脆弱になる。 良い悪いなんてどうでもいい、許せない、その気持ちわかる。復讐すべきだ!! 昂った感情が抑えられなくなる。 最愛の娘が強姦される。加害者は権力者の息子達。被害者である娘は誹謗中傷され、自ら命を断つ。 そんな酷いことあってたまるか、許せない。同じ目に合わせてやれ。 復讐を誓ったキム・ジンを非難することなどとてもできない。だって、そうすべきだと思ってしまったから。 加害者は徹底的に憎らしく描かれており、悪い奴が制裁を受ける快感もある。 同時に、キム・ジンが幸せな家族の夢を見る場面も描かれており、復讐したところで幸せは戻らないことも痛感させられる。 だからと言って「そんな虚しいことはやめろ」なんてとても思えないのだ。 途轍もない悲しみに包まれたとき、道徳や倫理に従って行動できるひとなんているのだろうか? キム・ジンを英雄として祭り上げる気持ちがわかってしまった以上、わたしには善悪なんて論じる権利もない。 祭りのあとのような虚しさが残った。 韓国漫画ってソリッドでかっこいい。過剰なまでに無駄を省いた鋭さや硬質さが魅力的だなあと思います。
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前
桐島いつみ先生の飼い犬”ももちゃん”を描いたハートルフル4コマ。 (90年代のアンソロジー本「犬っこ倶楽部」の連載) ウチで初めて飼った犬も雑種で、見た目が”ももちゃん”によく似た犬だったので、親近感ありすぎ…。見た目だけでなく性格も行動もそっくりというのは、雑種犬に共通する何かがあるんでしょうか。 外見からは、なんとなく「犬」であることしかわからず、犬好きから「犬種は何ですか?」と聞かれても困ってしまうのが雑種犬。 しかし、純血種にはないたくましさがあります。 病気に強く、長生きする犬が多いし、親しみやすさがある犬が多いのです。 飼い主含め、ズボラだけどおおらかな性格で、良い所もダメなところも含めて、ありのままの生活を描かれている漫画だと思います。 愛犬家の人が読んだら、もしかすると怒ってしまうような、いい加減な飼い方かもしれません。 でも自分にとっては、犬も飼い主も完璧じゃないところが好きで、共感する部分が多かったです。 ちなみに、他の作品に登場するキャラ(「まいったカッパは目でわかる」のカッパとか)を見てると、仕草や表情からどことなくももちゃんの面影を感じることがありますね。