天沢聖司
天沢聖司
1年以上前
先日新刊ページで見つけた作品。パワーワードすぎるタイトルに惹かれて買ったら無茶苦茶よかった!「茨城?……海があるよね」くらいの知識しかなかったのですごく楽しめたし勉強になった。 牛久大仏の年越しカウントダウン「10・9・8・7・南無阿弥陀仏!」は面白すぎる…! こういうご当地モノだとキャラの郷土愛が過剰だったり、わざとらしいまでに訛ってたりするけど、そういうありがちな方法で無理に個性出そうとしてない自然体な感じが読んでてすごく心地よかった。 一見山を舐めているように見える鈴子(都民で銀座から通勤)が実は健脚で筑波山スイスイ登っちゃうみたいな、安易なステレオタイプを押し付けてないとこもすごく好き。 そもそも物語の中に上手いこと東京都民と栃木出身者が溶け込んでるのもすごい。 あと劇中劇の都道府県擬人化キャラクターたちが普通にメッチャ可愛い。おまけマンガとかでガッツリ読んでみたい。 鈴子の 「世間は茨城をバカにしてるわけではありません!!」 「興味が! ないだけです!!」 は名言。 「自分が住んでない地方の知識ってみんなあやふやだよね」って優しく肯定してくれたので、いい大人なのに地理が曖昧な自分はホッとして読むことができました。茨城の県庁所在地は水戸です(再確認) おめでたいことに2020年、ついに茨城は都道府県魅力度ランキングで7年連続最下位から脱出しましたし、この調子茨城には盛り上がってほしいです。
先日新刊ページで見つけた作品。パワーワードすぎるタイトルに惹かれて買ったら無茶苦茶よかった!「...