兎来栄寿1年以上前『大正ガールズエクスプレス』など、男性でも読み易い少女/女性マンガの名手である日下直子さんの最新作。ワンオペ子育てに限界を感じている三人のシングルファザーが、ルームシェアして一つ屋根の下で助け合いながら育児をしていく物語です。 開始4ページで登場する、出産・育児に対する世間の無理解。嫌な「あるある」ですが、世の中にこういう人や臆見は多いよな、と思ってしまいます。 逆に、主人公がいが自分一人だけで双子の育児をせねばならぬとなった時の想像できなかった苦労、そして一杯一杯の時に自分以外の大人が家にただいてくれるだけで救われる心地など、子育てを経験した人にとって思わず共感してしまうであろう描写が多数。 誰にも頼れずに孤立してしまい一人で抱えて苦しむことがが子育てで最も辛い時であると思いますが、それを緩和するための一つのやり方として現実的にも有り得る選択肢だと感じます。勿論、条件は難しいですし赤の他人と突然暮らすことで生まれる問題なども生じます。その辺りにもしっかり手は入れられています。その中で出てくる「基本的に他人に期待するべきではない」「けれど他人はたまに期待を超えてくる」という件は正にその通りだなと。 読むと子供を育てることの大変さが解り、現在や未来のパートナーを労わる気持ちが生まれるかもしれません。その内実写化されそうな内容です。シェアファミ!ワンオペ育児の大変さとその緩和策4わかる
名無し1年以上前ガンガン創刊号から連載開始し、ガンガン創成期を担った 作品の一つ。 この作品の特徴は原作のロト伝説をベースに設定を 膨らまして制作しているところ。 勇者ロトの仲間だった三人、戦士・武闘家・賢者の子孫を 三人の『ケンオウ』(剣・拳・賢から来ている)とするなど ネーミングのセンスが抜群だし、 主人公、アルスのライバルとなるジャガンを ロトの血を引きながら魔物側へと引き込まれた もう一人の勇者としている所も面白い。 そして、勇者アルスの成長を描いたストーリーも良い。 憧れやカッコいいから勇者に『なりたい』のではなく、 あくまで血筋、宿命から勇者を『やるしかない』というのが 重くて、ストイックで、ドラマチックである。 この辺りのストーリーの暗さ、渋さがイマイチメジャーに 成り切れなかった理由かも知れないが……。ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版これぞ『勇者』の物語4わかる
自由律俳句1年以上前「このマンガは百合です!」って書いてあるのを読むのとは別に、特に百合マンガって言われてない作品にふと咲いている百合を見つけちゃったときの喜びもまた最上であるよな…自由広場おすすめ百合漫画教えて7わかる
nyae1年以上前めちゃくちゃいい読切りみたいでしたけど、連載なんですよねこれ! 同性婚、卵子・精子の有償提供が合法化された日本が舞台。 子どもを持つ持たないの間で揺れてる人だけじゃなく、いらないという人や既にいる人にも読んでほしいという感じです。egg -わたし、あなたの子どもです。-卵子・精子の有償提供が合法化したら…7わかる
hysysk1年以上前平成0年代に青春時代を過ごした我々としては、恋愛などにうつつを抜かすなどもってのほかで、このような軟弱な漫画を読んでいるやつは馬鹿にされても文句は言えなかった。 しかし今の自分がこの時代の自分にアドバイスするとしたら、「BOYS BE…」と「電影少女」はちゃんと読んだ上で、好意を持ってくれた人には優しくしろということだ。 現代の若者もSNSとマッチングアプリやめて今すぐこれを読んで欲しい。BOYS BE…誰か教えてボーイズビー…3わかる
野愛1年以上前旅行できないというかしにくいというか、そんな状況だと余計に旅行したくなる。 なのでご当地グルメ漫画を読むのです。 行った気になるわけじゃないし思いは募るけど飯漫画は人を幸せにするのです。 名古屋飯、パワフルですよね。 炭水化物が多いし、こってりがっつりが多いし、なんか食べたら元気になりそうな感じがします。 トンカツもエビフライも醤油かポン酢でさっぱり食べたい派の軟弱者ですが、みそかつ食べてみたい…! 旅行どころか外食もしづらい昨今ですが、食べたいものとか行きたいとこを考えながらポジティブに過ごしたいものですね。 食べてないけど名古屋の元気をもらえそうな漫画でした!美味しい名古屋を食べに行こまいみそかつ食べてみたい4わかる
nyae1年以上前薔薇のためにが本当に面白かったので次なに読もうか迷ったんですけど、とりあえず最新作をと思い読んだら、最終巻に「これにて引退」との旨が書かれていてショック。しかし病気などいろんなものを抱えて漫画家を続けるよりも無理をしないと決断されたことは素晴らしい。 本作もこれ以上ない多幸感に溢れた作品で(猫愛も多分に溢れてダダ漏れしてます)、薔薇のためにを読んでも思いましたが、思ったことを思いだけにとどめずそのまま口から出すキャラが多くて、それがストレスなく読める理由だと思ってます。敷島くんの同僚の女とか、やちよの親兄弟とか、ほんと最悪な連中なんですけど、そいつらに何を言われても同じくらいの勢いでみんな言い返すから、なんかもう面白くなっちゃう。これから過去作を読むのが楽しみです。 吉村先生、お疲れ様でした。ふたりぼっち作者の漫画家引退作 #完結応援11わかる
かしこ1年以上前マンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。ファンタジウム学級文庫にオススメされていたので5わかる