六文銭
六文銭
1年以上前
小生、映画が苦手なんですよね。 理由は簡単で、自分のペースで進められないから。 自分のほうが早いとか遅いではなく、自分のテンポと関係なく進むのが苦手なんですよね。 ん、今の何だ?と、少しでも気になるところがでてくると、先の展開が頭に入ってこないんですよ。 家でなら巻き戻せますが、映画館なんて、ずっと悶々としてしまいます。 本作は、そんな映画に取り憑かれた映画オタクの妙齢の女性が主人公。 映画をみては、その感想をブログにアップし、映画を語り合いたいが自分の価値観を曲げられないのでボッチで楽しむという内容。 毎回、何らかの映画(多くは誰もが知っているようなヒット映画)を題材にして、内容や感想、制作の背景、はてはそこから派生する作品まで紹介してくれるので、みてなくても映画を詳しくなれる感じがします。 また、熱量高く何が面白いのかを説明してくれるので、自分のように映画が苦手な人間でも、ついみたくなってしまう勢いがあります。 動画サービスとかによくある「あなたにおすすめ」といった、作品を並べただけのレコメンド機能がありますが、よっぽど人によってテンション高く紹介されたほうが心が動くなぁと思います。 また 映画は観賞ではなく体験だ とか 人には人の「面白くない」を変えることはできない など、エンタメ系関連の価値観を表した金言が多くて、そこもまた面白いんですよね。 それにしても、木根さん、というか作者の映画の知識量にはうなりますね。8巻までですが、凄まじい量の映画を紹介してくれます。 映画をよくみる人はもちろん、自分のようにあまりみないけど、なんか面白い映画ないかなと思ったときに、参考になる漫画かと思います。
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前
各週刊少年誌を読んでいた中で特に印象深かった作品・漫画家先生を挙げるとすれば、 まずは少年チャンピオンの浦安鉄筋家族のハマケン先生。 コロナ禍もしばらく経ったある週を堺に、突然デジタル作画(と思われる)絵に切り替わってました。 あまりの不自然さに、「この先大丈夫なのだろうか、単行本の修正とか相当必要なのでは…?」と心配になるほど、デジタルに苦戦されているように感じました。 しかし、何週か過ぎた頃には絵の安定感を取り戻されて、 現在はこれまでと変わらない作画に戻り、ホッとしてます。 もう一つは、少年サンデーで連載中の「BE BLUES!~青になれ~」の田中モトユキ先生。 制作環境を根本から変えてデジタル作画に移行するため、数ヶ月もの間、休載することを決断。 そして連載再開後はデジタル移行の違和感を一切感じさせない、これまで通りアナログで描いてるような作画だったので非常に驚きました。プロって凄い…! 少年サンデーでもう一つ小ネタ。 巻末コラム「水曜日のDiary」で藤田和日郎先生の制作現場の話が載ってましたが、 コロナ禍でも今まで通りアシスタントが集まって漫画を描かれてるそうです。 (理由は自宅が近く、通勤の必要がないからとのこと)