ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前
各週刊少年誌を読んでいた中で特に印象深かった作品・漫画家先生を挙げるとすれば、 まずは少年チャンピオンの浦安鉄筋家族のハマケン先生。 コロナ禍もしばらく経ったある週を堺に、突然デジタル作画(と思われる)絵に切り替わってました。 あまりの不自然さに、「この先大丈夫なのだろうか、単行本の修正とか相当必要なのでは…?」と心配になるほど、デジタルに苦戦されているように感じました。 しかし、何週か過ぎた頃には絵の安定感を取り戻されて、 現在はこれまでと変わらない作画に戻り、ホッとしてます。 もう一つは、少年サンデーで連載中の「BE BLUES!~青になれ~」の田中モトユキ先生。 制作環境を根本から変えてデジタル作画に移行するため、数ヶ月もの間、休載することを決断。 そして連載再開後はデジタル移行の違和感を一切感じさせない、これまで通りアナログで描いてるような作画だったので非常に驚きました。プロって凄い…! 少年サンデーでもう一つ小ネタ。 巻末コラム「水曜日のDiary」で藤田和日郎先生の制作現場の話が載ってましたが、 コロナ禍でも今まで通りアシスタントが集まって漫画を描かれてるそうです。 (理由は自宅が近く、通勤の必要がないからとのこと)
野愛
野愛
1年以上前
宮沢賢治という人は『雨ニモマケズ』からも窺えるように、勤勉で生真面目でストイックである。 なんて印象を抱いている人にぜひ読んでほしい作品。 ハヤシライスや食パンやサイダーなどのハイカラな食べ物を無邪気に頬張る姿 農業実習の一環として、生徒たちと一緒にスイカ泥棒をする姿 小学校教師のヤスと秘められた恋愛をする姿 宮沢賢治は真面目一辺倒なお堅い人間ではなく、明るくて優しくて無邪気な太陽のような人間だったことが窺えます。 感受性が豊かで楽しむことに長けていたからこそ、数多くのすばらしい物語を生み出したんだなあと納得させられました。 宮沢賢治の作品の中で『土神と狐』『シグナルとシグナレス』の2つが最高傑作だと個人的に思っているのですが、賢治の切ない恋愛を知るとより胸に迫るものがあります。宮沢賢治の恋愛作品、悲しくて美しくて大好きなんです。 そして、これほどまでに宮沢賢治の存在を身近に感じられるのは魚乃目三太先生の力によるところが大きいです。 見たことのない景色やしたことのない経験を懐かしく親しみ深く描ける魚乃目三太先生だからこそ、可愛らしく愛おしい宮沢賢治を生み出せたのだと思います。 2人の天才がいたからこそ生まれた作品、ぜひ読んでみてほしいです。あと土神と狐も読んでほしい。