パーティーで男友達に突然言いよられ、窮地に陥ったエドニーは、見知らぬ男性に救いだされた。洗練された雰囲気の彼にやさしく家まで送り届けられ、夢見心地のエドニーだったが、彼が立ち去ったあと重大なことに気がつく。私、彼の名前を聞いていないわ。そして週が明け、新しい職場で仕事を始めたエドニーは思いがけず彼の名前を知った。サヴィル・クレイソーン…エドニーの新しいボスだった。サヴィルはあの夜とは別人のような冷たい目でエドニーを見すえて――。
伯父が経営するレストランの立て直しを図るため、スカーレットはイタリアに帰郷した。オーストラリアで金融アドバイザーとして磨いた腕を今こそふるうチャンスだ。でも、問題がひとつだけ…。料理長ロレンツォは、かつてスカーレットが夢中になり、手ひどい裏切りをされた男性だった。結婚相手がいながら私に恋をささやいていたなんて…。5年前のあの仕打ちは決して忘れない。だけど今の私は彼の上司…ビジネスに徹すれば昔のわだかまりなんてなんでもないはずよ!
毎晩私は、自分を偽ってナイトクラブの歌手になる―――…本当の私はオペラ歌手を夢見るサラ。舞台の稽古場を借りる代わりに失踪したサビーヌの代役を務めているが、不釣り合いな化粧とドレスのせいで近づいてくる大富豪たちに困っていた。しかし、楽屋にまで現れたギリシア人実業家バスティアンにだけは生々しい衝撃を受けてしまう。どうして胸が高鳴るの…!? 彼が誘ったのは、私じゃなくてサビーヌよ…それに私なんかの手に負える人じゃない、近寄っては危険だわ。
不妊に悩む姉のために、シェリダンは人工授精を受けた。ところが病院の手違いで、義兄とは別の男性の精子が提供されてしまう。相手は文明から遠く隔たった未知の国キルの国王ラシード――威圧的なのに、まるでアラビアンナイトの王子様のような美貌の男性だった。キルへつれて行こうとするラシードに、シェリダンは必死に抵抗した。すると、彼は予想もつかない行動に出た。いきなり彼女を抱え上げ、唇を奪ったのだ。激しすぎるキスに、シェリダンは気が遠くなり…?
大金で独立国ブレグノヴィアの大統領の座を買ったと言われる危険な革命家リザルド。ティファニーはアメリカ大統領候補の父親に彼との接触を頼まれ、特権階級が集う秘密クラブQヴィルトゥスに赴く。夫が事故死してから華やかな場所は苦手。私も大怪我を負い醜い傷跡を抱えているから…。幸いにもクラブは仮面着用がルール。傷跡が隠れたティファニーは大胆になり、出会った強烈にセクシーな男性に抱かれてしまう。その人物こそがリザルドだとは夢にも思わずに――。
テイラーはブティックの入り口に立っていた。いたるところレースとフリルでいっぱいの店の前に。普通の男性なら入るのに躊躇するだろう、しかしテイラーは平然とその男子禁制の園に足を踏み入れた。なかには大ぶりの黒縁眼鏡をかけた野暮ったい女性がいた。これがオーナーのミズ・ジャニスか。とても美人だが、それでいて美人じゃないと言われている。「僕はあなたの新しい会計士です。少しお話が…」謎めいた彼女を前にテイラーは、体が熱く火照りだすのを感じた…。
息子が3歳になった時、夫の転勤で誰も知らない土地で暮らすことになりました。イヤイヤざかりの息子と二人きりのワンオペ育児。夫は慣れない仕事に疲れ切っており、かつての優しさは消え、私に強く当たるように。悩みや愚痴を話す相手もいない。息抜きする余裕もない――そんな不安と孤独感に潰されそうになっていた私を救ってくれたのは、SNSで出会ったママ友でした。「つらい」その気持ちを共感してくれる「いいね」のハートボタン。それがどれだけ私の心の支えになったことか。それ以来、SNSでママ友と交流するようになりました。そして二人のママ友と意気投合し、互いの家を行き来する仲に。知らない土地で、初めてできた大切な友人でした。本当に、大切な友達……だったのです。それなのに、どうして、こんなことに……?
救われるより、ここにいたい LES MALADIES EROTIQUES――エロティックな病気。ひとりで死ぬのが怖かったので、みんな誰かと抱き合っていた……。表題作は雑誌連載分を全面改稿。カラー作品も多数収録した、必読の短編集 【目次】 バルスーズ 3/3 愛の教育 僕と先生と白い車 個人授業 エロマラ
思い出なんかに ならないで 思い出なんかに 思い出なんかにならないで センチメンタルでエロティックな、やまだないと短編集&掌編集。フルカラー作品も多数収録。【目次】 みんなかっこいい髪形のことばかり考えてるの Yの思い出(原作:鈴木慶一) 出口なし たまご HAIR CUT 四姉妹(ぶらいす) ベアトリスとかエマヌエル フランソワ・フランソワーズ ムスカリ CANON ブライトン バットマンとロビン 恋愛映画 日曜日 みんなセンチメンタルなセックスのことばかり考えてるの 愛について
「俺と結婚してくれないか――?」◆学生時代に淡い想いを抱いていた王子様・小日向くんと8年の歳月を経て偶然の再会をし、プロポーズされた葵衣。だが、幸せ絶頂に思えるこの結婚にはワケがある。私たちは一度も愛し合ったことのない『仮面夫婦』なのだ――。結婚生活は、末期がんを患う小日向くんの母親が亡くなるまでのあいだだけ。そんな寂しさを拭えない新婚生活を、精神的にも家事手伝いとしても支えてくれたのは、葵衣が幼いころから児童施設で一緒に育った≪のじお≫だった。でも、夫婦の幸せも愛も望まないと固く心に誓ったある日のこと、夜中に目を覚ますと小日向くんがゆっくりと私に触れてきて――!? 私たち、仮面夫婦じゃなかったの…!? 『カタチばかりの夫婦+もうひとりの男』がひとつ屋根の下で紡ぐ、「家族を愛したことがない私たち」の物語。私たちは、愛し合ってもいいのだろうかーー?
擬人化県民性マンガ、旅エッセイなどで人気のもぐら自身が運営する人気サイト「御かぞくさま御いっこう」にて連載されていた、家族を擬獣化し描いた同名タイトルの4コマエッセイの第五弾!★単行本カバー下画像収録★
銀の国の太子「白秀英」には美しい容姿とは裏腹に自分が望む ものは何をしてでも手に入れる執念深い一人娘「小華」がいた。 「小華」6歳の時、初めて訪れた宮殿で王子「言」に出逢う。 が、「言」はこの出逢いによって幾度も命の危険に晒される始末。 時は流れ、政治的な理由で11歳で側室になった「小華(妲己)」を「言」は遠ざけるばかり… 「言」のたった一人の女になりたい「妲己」は嫉妬と執着に 目がくらみ乱暴をはたらく日々だが…? 「言」の皇妃になることだけを夢見た優雅で残酷な悪女の 波乱万丈な人生の結末とは…!?
同窓会で再会した先輩はわたしの初めてのヒト。子供ができてから夫と全然関係がなくなっていた、いわゆるセックスレスのわたし。そんなわたしを、先輩は女として見て優しくしてくれた。子供ができたら女ではなくなってしまうの? だから夫は抱いてくれないの? 妻でも母でも、女として見てもらいたいというのは、間違っていることなの? 夫に対する疑惑も不審もどんどん膨らんで……――表題作の他『社内不倫 父娘の決意』『愛人のゆううつ 前妻とそっくりな連れ子』『氷上の三角関係』を収録しています。重複購入にご注意ください。
推しバーチャル配信者の中の人と偶然出会う話
文具大好き女子高生・八田屋さんが、分かりやすいようで分かりづらく最新文具の優れた機能を紹介する変化球文房具漫画!高機能シャープペンシル編では「オレンズネロ」「クルトガアドバンス」「デルガード」「モーグルエアー」を紹介します!
さえない漫画家さんと美人だけど天然な文具屋さんが織り成す文具紹介コメディ漫画文具の奥深い魅力を伝えるWebマガジン「文具のとびら」で掲載された第13話~第24話の内容を加筆修正してまとめた一冊です。
戦乱の時代、当主を亡くした小さな国は跡継ぎをめぐってお家騒動が起きていた。次期当主となる少年の姉――“戦姫”が彼の盾となっていたが、当主の座を狙う勢力は“戦姫”を排除すべく、異国から“ゴブリン”を手に入れていた――。強く美しい戦姫にゴブリンが迫る――!! お互いを強く想い合う姉弟がゴブリンによって引き裂かれる物語、描き下ろし追加で単行本化!
山深くで暮らすドラゴンの元に、小さな少女が訪れた。彼女はドラゴンを「パパ」と呼んで!?1人と1匹が出会って、家族になる――。WEBコミック誌「コミックライド2020年11月号~2021年4月号」同単話版単話版1話~6話までを収録しています。
精鋭ソ連軍が日本侵攻!? 歴史の「if」を戦記漫画の大家・小林源文がリアルに描き上げる! 新潟上陸を画策する、極東ソ連軍。後手に回った日本政府は政治家の優柔不断さから決断が遅れてしまう。そして自衛隊の各部隊が撃破され、ついにはソ連軍が上陸してしまった。果たして、首都・東京を死守することはできるのか?
「負けるべくして負けた……」。太平洋戦争の日米の戦略差を戦争劇画の雄・小林源文がわかりやすく解説! 破竹の快進撃を続ける大日本帝国陸海軍。だが、それは軍事内部に慢心と驕りを助長するだけだった。大戦の分岐点となったミッドウェーでの日米の行動を通し、その敗因を探っていく!
「負けるべくして負けた……」。太平洋戦争の日米の戦略差を戦争劇画の雄・小林源文がわかりやすく解説! 日本時間1941年12月8日未明、大日本帝国陸海軍は米国のハワイ・オアフ島の米国海軍太平洋艦隊が停留する基地に対して、奇襲攻撃を行った。いわゆる真珠湾攻撃だ。破竹の快進撃を続ける大日本帝国陸海軍。だが、それは軍事内部に慢心と驕りを助長するだけだった……。日米の行動を通し、その敗因を探っていく!
ある日、突如東京に怪物たちが現れた!それは異星人があやつる恐るべき生体兵器だった。自衛隊が対抗するが、どんな攻撃もまるで歯が立たない。特ダネ取材のためにその場にいたカメラマン・若槻哲也も戦火に巻き込まれていく。そうした中、哲也は異星人の王女カームに出会う。二人の運命は思わぬ方向に展開していく!真鍋譲治が描くSFパニック巨編をご覧あれ!7~8巻収録
大陸全土を支配するため、ヘルガベルド帝国が侵略戦争を始めて3年目、すでに大陸の2/3の国が帝国によって制圧されていた。こうした中、この戦時下で行商人のワタルとバボは荒稼ぎをしていた。ワタルは常識人だが、バボは金儲けのためなら手段を選ばない闇ブローカー。そして二人は商売中にある女に出会う。それは帝国軍に追われている女戦士、ミアン・トリス。剣1本で戦車を破壊するほど腕っぷしが強く、ひょんなことからワタルとバボはミアンの家来にされてしまうのだった。ワタルとバボの気楽な行商は一転、ミアンの道づれに!行く先は、ベルガルドの帝都キュラウエル。果たして、3人の運命はいかに!? ロボット、美少女、個性的な面々らが躍動!真鍋譲治の名作SFアクション漫画をとくとご覧あれ! 第1話 問答無用の大進撃 第2話 インベリアンVSブレーカー 第3話 あやつり人形 第4話 ミアン最期の願い 第5話 キュラウエル城爆発 第6話 旅は道連れ
暑い夏の日、こういう日はやたらと変なことを口ばしる人間が増えてくる。男子生徒の京井は第3と第4の校舎の間の池で、なんと人魚を見たというのだ。それ以降、康介と京井は毎日のようにその池を探索するのだが人魚は一向に現れない……。しかしある日、康介がついに目撃する! そこで見たのは信じられない光景だった。それは巨大なコイをアソコにくわえ込んでいる女の姿があったのだ……。そんなこんなドタバタな学園生活を送りながら、康介と静香は最後の夜を迎えるのだった。二人に恋の行方はいかに!? <目次> 人魚伝説 良薬口に苦し忠言耳に逆らう 少女A 浪漫屋の女房 確かめたくて どうして女って 一週間の花嫁 恋のおまじない 宣告 アイル・ミス・ユー 最後の夜[前編] 最後の夜[後編]
保奈美と付き合いだした慎吾だったが、何となく上手くいかない。そしてとうとう別れることに。ほたるは慎吾への想いを抱きつつも、歳の離れた仕事仲間の前田と急接近、なんとプロポーズされる…!! いつまでもお互いを忘れられない、ほたると慎吾が出した答えとは…!? ▼目次 Scenario9 ぬうべる・ばあぐ Scenario10 サマー・サスピション Scenario11 方向音痴 Scenario12 君が嘘をついた Scenario13 愛の奇蹟 Scenario14 冬の稲妻 Scenario15 Love~抱きしめたい~ Scenario16 決心 Scenario17 ブルースカイブルー
子供とふたり取り残された、向かいのマンションの女。 その荒んだ生活に引き寄せられた男の顛末『闇からの視線』。 何度も心の中で人を殺す惨めな夫と、彼を唯一いらだたせない 献身的な妻の『ありふれた衝動』。 順調な人生が自分のドッペルゲンガーに取って代わられる 『盗まれた男』。 悪夢の日々を断ち切るため、純粋ゆえの凶暴さを秘めた同僚男を 利用する女『罪―許されざる者―』など、 不可思議な運命・欲望・残酷な人間心理が交錯する、 狂気の読切男女サスペンス集! ▼目次 秘密の友人 闇からの視線 ありふれた衝動 闇からの着信 盗まれた男 危険な玩具 罪―許されざる者―
彼女から目が離せなくなった理由。別れた理由。 ありのまま、素直なカラダとココロで向き合えた瞬間― 様々な偶然の出逢いから時がたっても、 何故か魅かれてしまう引力のように惹きつけてくる’’彼女’’たちと、 翻弄されながら、本当の愛とは何なのか気付いていく男たち。 緻密な恋愛ゲームの中で展開される刺激の数々に目が離せない、 9話の珠玉短編集! ▼目次 見られたい女 幻の女 最後の女 消えた女 私生活のない女 昔の女 窓際の女 届けられた女 チケットを買う女
※電子版には、DVDは付属しておりません。まんがで歴史の大きな流れをつかみ、深く理解することができる歴史学習まんが。日本国憲法やサンフランシスコ講和条約、日米安保条約と戦後の基地問題、冷戦、高度経済成長、震災、国際貢献など昭和後期から平成時代を描く。
転校先の慣れない生活と、持ち前のネガティブさで、不眠に悩んでいた中学生のしずね。そんな彼女が買った安眠できそうな抱き枕は、何故か自我を得て少女の姿になり、しずねの世話を焼きだして…!?新鋭・逸見があたたかなタッチと軽妙なギャグで描き出す、癒やし力1000%ミッドナイト・ストーリー!
留年生×3が送る人間へたくそ青春コメディ。約1年間引きこもりだった殊は、春から2回目の高校一年生。病弱で同じく留年生の詩季、奔放でこれまた留年生の巴、マイペースで遅刻癖の留年予備軍・楓とともに送るスクールライフは普通とはちょっと違ってちょっとイイ。
「プロポーズって……むずかしい」元カレがいた東京から逃げるようにして、田舎のおじさんのペンションに住み込みで働きはじめて3年目。近所の農家の真平さんは、田舎暮らしになれないわたしにも、優しく良くしてくれた。真平さんから結婚の話が出たのと時を同じくして、元カレからの便りが届き、わたしの心は大きく揺れる……
一般人が眠りにつく午前0時。きらびやかなネオンの海を渡り、とある建物の5階へ。エレベーターの扉を開ければ、そこは夢の国、ホストクラブ「倶楽部Darling」。これは倶楽部Darlingで働くホストたちの物語。心ゆくまでお楽しみください――。本作品は、『倶楽部Darling』1~9をまとめたものです。重複購入にご注意ください。
「君のお腹にいる子どもの父親は、トレント・クロスビー氏だ」そう告げられたレベッカは、激しいショックを受けた。とある事情から精子提供を受けたレベッカ。提供者は名も知れぬ労働階級の人間のはずだった。それが何かの手違いで、大企業のCEOの子どもを妊娠してしまったのだ。精子を預けているということは、彼も子どもを望んでいるのよね…完全に自分ひとりが親権を持てるように、トレントに話をつけにいったレベッカは、そこで思わぬ提案を持ちかけられて…!
ルビーはある人物に会うために、世界の大富豪が集まる秘密倶楽部Qヴィルトゥスに接客係として潜り込んだ。そこでは皆が仮面を着けていたが、現れた待ち人は圧倒的なオーラでその素顔を隠しきれていない。ナルシソ・ヴァレンティノ…ニューヨークの金融市場を掌握している辣腕実業家。 またの名をウォール街の魔術師。どうしても彼に私の願いを聞き入れてもらわなければ! ところが彼はろくに話を聞かず、あろうことかルビーに一夜の相手をするよう求めてきて…。
ハリウッドで映画女優をしているエルはミスを繰り返していた。脅迫状が届き、命の危険を感じた彼女は演技に集中できずにいたのだ。控え室に戻ったエルは、侵入者を発見し凍りついた。悲鳴をあげようとしたが、瞬時にすべての動きを封じられてしまう。「僕はファルコ・オルシーニ。きみを救うために来た」しかし、ことを公にしたくないエルはその申し出を断る。だが彼はひきさがらない。「それなら世間に僕が君の恋人だと思わせよう」そう告げエルの唇を強引に奪い…!?
愛した恋人を事故で亡くしたアリッサは、追悼式に参列するため、イタリアの事故現場を訪れていたた。しかし、恋人の死以上に彼女を苦しめたのは、彼が別の女性とともにこの世を去った事実だった。ふと、立ち尽くす彼女の耳を撫でるイタリア語に振り返ると、そこには漆黒の髪に冷淡で鋭い、まるですべてを拒絶しているような瞳をした男性が立っていた。ドラーゴ・ディ・ルーカ。恋人の裏切りと死で深く傷ついたアリッサに手を差し伸べてきた、彼の正体とは…!?
“30歳の誕生日までに勤勉な労働者の男性と結婚しなければ、遺産はすべて慈善団体に寄付することとする”――資産家の家に生まれたコートニーは、父のこの無謀な遺言に悩まされていた。誕生日まであと1か月…追い詰められた彼女は、ゲストハウスの改修に来ていたたくましい男性ジョンに声をかける。「結婚してくれたら、20万ドルあげるわ」――ジョンはお金で人を買うような彼女に屈辱を覚えたが、娘の手術費のために承諾し、ふたりは偽りの結婚生活を始め…!?
ダフネは姪の理不尽な縁談を断るために、その相手であるバハニア王国の皇太子ムラトと10年ぶりに再会した。さらに魅力と威厳の増した彼は、責めるような眼差しをダフネに向けている。まだ怒っているのね、ムラト。黙ってあなたの前から消えた、かつて婚約者だった私を。だからと言って私の姪と結婚するなんて…いったい何を考えているの? ダフネが頑として反対すると彼は反撃に出た。ダフネとの結婚を公表し、彼女を伝説のハーレムに閉じ込めてしまったのだ!!
双子の妹になりすましてパーティーに参加していたイライザは、ドレスの胸元に無遠慮な視線を向ける妹の恋人に、いつベッドにひっぱりこまれはしないかと気が気でなかった。どうやって逃げ出そうかと思案していたとき、人波から現れたのは初恋の人であるジャイルズだった。彼を見るなり苦い記憶が蘇るも、今頼れるのは彼だけ。イライザは事情を打ち明け、彼に助けを求めた。「でも、手を貸すにはお礼が欲しいな」言うなり、ジャイルズは彼女を抱き寄せ唇を奪い…!?
「僕を覚えているかい?」電話口から聞こえる声にステラの体は凍りつく。テオ! 6年前、親に交際を反対されていたステラとテオは妊娠を機に駆け落ちを約束した。だが約束の日、彼は現れなかった。愛しあっていると信じていたのに…。今になって、息子のことで話したいというテオに困惑しながらもステラは彼と再会する。以前よりも魅力を増した彼の姿を目にしたとたん、胸が高鳴ってしまう。ああ、ひどい人だとわかっているのに、ときめくなんて――!