つばくろ頭巾
半世紀の時を経て――『ごぞんじ つばくろ頭巾!!』の決め台詞と共に現れる覆面ヒーロー見参!!剣と銃の名手 つばくろ頭巾が平和を乱す悪と戦うため愛馬ゴローと共に混乱の時代を駆け抜ける!!あらすじ仇討ちの旅にでた睦一平太はひょんなことから勤皇派と佐幕派の争いに巻き込まれ正義の使者 つばくろ頭巾を名乗ることに。半世紀の時を経て堀江卓の初期長編時代劇を堂々復刻!!解説1957年 芳文社の「痛快ブック」で約3年に渡って連載された時代劇漫画『つばくろ頭巾』はアクション漫画の大家 堀江卓 初期の作品であり、初の長期連載作品である。堀江卓はデビュー当初一話完結の短編ばかり発表しており、本来『つばくろ頭巾』も57年「痛快ブック」2月号に掲載した剣豪漫画『飛燕一刀流』の登場人物の一人“つばくろ頭巾”にすぎなかった。だが読者の人気をよび、5月号から主役として『つばくろ頭巾』の連載が開始となる。今回は多くの時代劇漫画ファン、堀江ファンの要望にお応えして、既刊単行本 全八巻を復刻する運びとなった。堀江卓の代表作『矢車剣之助』『天馬天平』『赤い風車』にとって下敷きといえる作品で、後の作品にも見られる設定や描写はファンを大いに楽しませてくれるだろう!!
トッピ博士の珍冒険~前谷惟光傑作集9~
「おこるのもむりはないよ」前谷版“お茶の水博士”!?ロボットくんの生みの親――“トッピ博士”の視点で繰り広げられる珍冒険と発明笑話!!解説前谷惟光の貸本作品傑作集第9弾は――、前谷作品で科学者といえばコノ人“トッピ博士”が主役だ!<トッピ博士の珍冒険>トッピ博士とロボットくんが火星人にご対面!!地球の原水爆実験を巡り、火星人と地球の戦争が勃発する!?<トッピ博士>家賃が払えず、大家さんに家を追い出されそうなトッピ博士!引越し先に火星を選び、火星の土地まで買ってしまうが……!?<トッピ博士 人工衛星の巻>ソ連の宇宙犬 ライカの影響をうけたトッピ博士は自作の人工衛星に飼い犬のピンボウを乗せて発射させる!もくじトッピ博士の珍冒険…………p4怪電話…………………p5アトム王国……………p24火星王怒る……………p34水爆攻撃………………p67トッピ博士……………………p97百倍薬の巻……………p113火星人きたる…………p130火星語けんきゅう……p139大家きたる……………p144土地さがし……………p148火星の土地……………p154トッピなロケット……p158とびだしてれび………p171おししさわぎ…………p182トッピ博士 人工衛星の巻…p192トッピな衛星の巻……p193衛星犬ピンボウ………p203火星の土地売ります…p217火星へ夜逃げ…………p228火星の土地争い………p236玉手箱薬の巻…………p250ライオンそうどう……p261光波ロケット…………p270タマ君の神通力………p278
ばんざい探偵長〔完全版〕
完全復刻!!関谷ひさしがおくるノン・ストップ探偵アクションコメディー車探偵長はカー・マニアのスポーツマン!!助手の六太に大作、世話役の兵六じいやとペットの三平のにぎやかなカルテットと共に事件解決に向けてエンジン全開だ!!読みきり『グランプリで消せ』を同時収録!!あらすじ―関谷ひさしの描くユーモラスな登場人物達が織り成す探偵アクション!!―探偵 車進介は、カーマニアのスポーツマン! 大会社の社長にもかかわらず副業で探偵家業に精を出す。お供は助手の少年 六太にマイペースな大作、頑固な兵六じいや、ペットのライオンの三平ら3人と1匹!!冒険心豊かな彼ら車探偵事務所の面々の前では、どんな難事件・怪事件もフルスピードで事件解決――!!『イヨーッお見事! ばんざぁい、探偵長!!』解説1964年から「少年画報」で連載された『ばんざい探偵長』は関谷ひさしによる探偵アクション作品だ。連載当時、探偵アクションというジャンルの作品は数多くあるが、関谷ひさしは得意とするホームコメディーとレーシング描写を持ち込んで他作品との差別化を図った。なお本作『ばんざい探偵長』は1963年に「週刊少年マガジン」で連載された『バンザイ探偵長』のリメイク作品である。漫画史上 類のない短期間(約半年)でリメイクされた作品であることと、ストーリーはそのままに作画を書き直されていることから作者のこの作品に対する情熱が見て取れるのではないか!? 今回の復刻では「少年画報」の全ストーリーを収録のほか、68年に「週刊少年キング」に掲載された短編『グランプリで消せ』を収録し、[完全版]とした。関谷ひさしのおくるスリル&ユーモアを楽しんで欲しい!!
ハントムX&スキップレッド〔完全版〕
百発百中!悪いヤツらは絶対に見逃さない、無敵のスパイチーム“サイピート”が大暴れ!!サイボーグ手術により強大な能力を得た青年パイロットが“勇気”頭脳“力”を結集。正義のスパイチーム“サイピート”が誕生する! 『007』『0011ナポレオンソロ』のヒットを受けスパイブームに沸く 1965年――。『青の6号』など一度耳にしたら忘れられないタイトルを生み出すことに定評のある小沢さとるがこれまた突き刺さるようなタイトル『サイピート』を発表した。(本書まえがきにて小沢本人がタイトルの意外な由来を明かしているので必見。)講談社の月刊少年誌「ぼくら」に登場した本作は、著者の代表作のひとつ『エムエム三太』を彷彿とさせるSFスパイアクションと正義を愛する大人と少年の心の交流を描いた意欲作である。なお、今回の初単行本化は連載時の誌面を再現した完全版でお届けする。
ハンマーキット〔完全版〕
復讐者 オペラの怪人出現!!悪人たちとの騙しあいに勝利できるか?探偵アクション巨編、堂々の完結!読み切り『列車強盗の巻』を同時収録あらすじ紅あざみの事件を解決したキットと妻理警部の前に現れたオペラの怪人。怪人は日本での仕事にキットが邪魔だと宣言し、殺害予告をしてくる。キットと妻理警部は怪人を捕らえようとするが、逆に重傷を負わされてしまう……がそれは演技だった!しかしその演技を怪人は見抜き――!? 二転三転する状況の中、キットは神出鬼没のオペラの怪人の犯行を止めることができるのか!?解説1958年から光文社の「少年」に連載された『ハンマーキット』は、冒険アクションの巨匠 堀江卓の代表作の一つであり、映画化もされた作品である。宝を狙う悪人と争奪戦を繰り広げるストーリーと主人公 キットの見せるアクロバチックなアクションが人気を博した。アクションのキモはキットの履くロケットぐつであり、これは磁石が仕込んであるため鉄の壁や天井を歩くことができ、またジェット噴射で空中を疾走する秘密兵器なのだ。このような魅力的なアイテムの存在も読者の支持を勝ち得た要因だろう。このアイデアは作者も面白く思ったのか、のちにスーパーシューズの『少年ハリケーン』としてリメイクしている。今回は2編の読みきりを収録し、初の[完全版]とした。古き良きアクション漫画の真髄を感じて欲しい。
ファイト先生〔完全版〕
子どもの頃、こんな先生に出会いたかった!明るく元気なファイト先生から勇気をもらい、子どもたちのひたむきさに思わずほろっとさせられる――。これは間違いなく傑作だ。超人的な身体能力だけど、恐ろしいほど不器用な少年がおくる抱腹絶倒な日常。明朗学園コメディー『ぶきっちょ』を特別収録!!あらすじ“ファイト先生”加上大作と生徒が、元気に日々を送る島の小さな小学校に富士野みゆきという先生が新しく赴任してきた。富士野は若い女性だけど、加上に負けないくらいのファイトの持ち主で生徒達も大喜び。だが、富士野と同じ船で島にやってきた“稲妻”と名乗る謎の男の登場である騒動がまき起こるのだった。加上と稲妻の過去の因縁とは!?そして、不穏な空気を感じ取った生徒河井くんが、父親のように慕う加上のためにとった行動とは!?解説昭和38年から約2年に渡り小学館の学年誌に連載された本作は、孤島の小学校に赴任してきた新米教師加上と加上にファイト魂を注入された生徒たちの奮闘と成長を描いた物語だ。貧しい学校経営、島に潜伏した殺人犯、島の美しい自然を脅かす都会の人間といった次々に起る問題をスーパーマンのように解決していく加上の姿に『ストップ!にいちゃん』の主人公、南郷勇一が大人になった姿を重ねる関谷ファンも多いのではないだろうか。学園ものといえば「熱血」と思われがちだが、本作はあくまで軽妙、痛快に描かれており関谷ひさしの真骨頂を感じとれることだろう。小学館漫画賞を受賞したことも納得の傑作を是非お楽しみ頂きたい。
ベビーテック〔完全版〕
バット団の首領が秘密兵器ジライヤに迫る!ベビーテックの反撃は!?X液を手に入れたバット団は、科学者 ハッタ・リー博士にX液を飲ませて操ることを計画する!ハッタ・リー博士を警護する巣鴨警部と警官隊だが、バット団のほうが一枚上手で、操られた博士はバット団のために恐ろしい発明をしてしまう――。ベビーテックとバット団の最終決戦が始まる!? 1959年に集英社の雑誌「日の丸」で連載が開始された『ベビーテック』は桑田次郎による少年探偵作品である。桑田次郎の描く少年探偵といえば『まぼろし探偵』が有名であるが、本作はその『まぼろし探偵』と同時期に発表された作品である。さらに『Xマン』や『ガロロQ』といった傑作も同じ頃連載しており、まさに超人漫画家とも言うべき仕事量であった。そんな桑田次郎の最盛期に生み出された本作は、軽快なアクション、スタイリッシュな敵役、読者を和ませてくれるオトボケキャラクターなど『まぼろし探偵』に引けを取らない一作だ。今回は「日の丸」連載の全エピソードを収録! 神出鬼没の少年探偵アクションをお届けする!!
まぼろし探偵〔完全版〕
助けを呼ぶ声に応えて悪を討つ!まぼろし探偵の戦いは最終章(クライマックス)へ!!一時代を築いたヒーローよ 永遠に!「白仮面と黄金の像 後編」他、「にせ金団」「ゆうれい屋敷」「絵の中の殺人鬼」「にせ札つかい」のエピソードを収録!!あらすじ百万長者の毛化田氏が殺人鬼に襲われたと富士警部に連絡してきた!だがその殺人鬼は絵に描かれた殺人鬼で、絵の中から抜け出してきたという。毛化田氏のもとへと出かけた進と富士警部、黒星記者は絵を見張ることに……! はたして絵の中の殺人鬼の謎とは!?―第14話「絵の中の殺人鬼」より―解説1957年より「少年画報」で連載が開始された『まぼろし探偵』(当初は『少年探偵王』というタイトル)は、桑田次郎の代表作の一つとして知られている。赤い帽子に黒いマスク、黄色いマフラーといういでたちで怪事件に立ち向かう“まぼろし探偵”に憧れて、当時の少年たちは厚紙で黒いマスクを自作して遊んでいる姿も見られたほどの大ヒット作品だった。また、1959年から一年間にわたってテレビドラマ化とラジオ放送がされている。こちらではデビュー間もない吉永小百合がレギュラー出演していたことでも有名だ。桑田次郎は本作の大ヒットを受けて一躍スターダムにのし上がり、川内康範原作の『月光仮面』をはじめ、『Xマン』『ベビーテック』『まぼろし城』など同時期に複数の連載を抱える売れっ子作家になった。すなわち天才若手漫画家 桑田次郎の未来を切り開いた出世作といっていいだろう。今回は「少年画報」に連載された『まぼろし探偵』の全エピソードを収録し、[完全版]とした。漫画史に残る少年探偵アクションを多くの“まぼろし探偵”ファンのために復刻できたことを喜びとしたい。目次と初出第11話<白仮面と黄金の像 後編>………P41961年6月号~10月号第12話<にせ金団>………P1311961年11月号~12月号第13話<ゆうれい屋敷>………P1611964年11月号~12月号第14話<絵の中の殺人鬼>………P1981965年1月号第15話<にせ札つかい>………P2471965年2月号~4月号
マンガ ロボット一家〔少年版〕
「生きた心地がしないね」アメリカ西部へ! 火星へ!ゆかいなロボット一家は今日も失敗つづきの珍冒険!解説1959年から「少年」で連載された『ロボット一家』を初の単行本化!!西部開拓や火星旅行、自衛隊入隊などゆかいなロボット一家のドタバタ騒ぎ!そーら、珍騒動がはじまりますよ!
マンガ ロボット三等兵
「いやじゃありませんか 軍隊は~♪」軍隊小唄をつい口ずさんでしまいそうな戦場ギャグ ここに見参!!ロボット三等兵はドイツで量産されたロボット兵団を率いてモスクワに攻め込むが……!?あらすじアッツ島から命からがら逃げ出したロボット三等兵とトッピ博士。次の舞台はロボット三等兵にとって腐れ縁のヒゲの連隊長が守るキスカ島だ。だが戦況はアメリカ軍の物量に押され、ヒゲ連隊は退却することに。ひょんなことからキスカ島に置きざりにされたロボット三等兵はなんとかキスカ島を脱出しようとするが!?解説トッピ博士に造られたマイペースなロボットくん!!ロボットのくせにドジで食いしん坊で怠けもの、でも出世はしたい“人間くさい”彼が戦時下で繰り広げる抱腹絶倒のドタバタコメディーここに復刻!!笑い話のような不条理を材料に、ツッコミとボケを入れる作風を得意とする前谷惟光の代表作といえば、やはり『ロボット三等兵』であろう。今回は「少年クラブ」連載以前に刊行された11冊の貸本漫画を復刻した。この貸本版『ロボット三等兵』は“ロボットシリーズ”で最初に発表されたものであり、注目すべきことに後の前谷作品でおなじみのトッピ博士やごくらくコンビ、パカ助などが登場する。つまり本作は“ロボットシリーズ”に限らず全ての前谷作品の原型である作品、といえよう。ロボット三等兵が繰り広げる“牧歌的な”戦争ギャグを楽しんで欲しい!
マンガ 巨人16号〔完全版〕
世界的陰謀団邪悪な人工頭脳 VS ロボット探偵弾丸も通さぬ鋼鉄の身体!!作者得意の探偵アクションが炸裂する!!続編『少年キング』も完全収録!!【あらすじ】ロケット発射局長の山田博士が世界的陰謀組織“赤いこうもり団”に誘拐されてしまった!博士救出のため、一人息子のあきら少年とロボット探偵巨人(ジャイアンツ)16号は“赤いこうもり団”が潜む宇宙ステーションへ乗り込むが――!?【解説】1958年に秋田書店の「冒険王」で連載が開始された『巨人16号』は桑田次郎による科学探偵作品である。少年探偵とアクションの組み合わせは、桑田次郎の得意とするジャンルの一つであろう。桑田次郎は本作と同時期に、代表作『まぼろし探偵』をはじめ『Xマン』『ベビーテック』などを手がけていた。(あまりに多忙なため、一峰大二が手伝いに行ったというエピソードがある。)今回は、連載終了後に同雑誌で始まった続編『少年キング』も完全収録し、初の[完全版]としてお届けする。アメリカン・コミックの如くスピード感溢れるタッチに、桑田ファンならずとも必ず引き込まれることだろう!!
マンガで解きあかす観音経
幸福は、一人の人間で実現できるものではない。 日本に伝わってから千数百年、まるで子どもだましの「現世利益」のお経のように思われ続けてきた観音経には方便として、人として知っておかねばならない大切なことがらが隠されていた――。『8マン』『月光仮面』『まぼろし探偵』といった大人気作品を世に送り出した著者が、瞑想を通して得たヴィジョンを基に観音経に秘められた“生命の真理”を漫画という手法で解きあかす!