きみに言えない言葉 (単話)
アビーの夢は、たくましいカウボーイと幸せな結婚をして牧場を守っていくこと。が、たまたま行ったバーに居あわせた隣人のレオと思いがけず情熱的な一夜を過ごしてしまう。朝になり恥ずかしくなったアビーはレオのもとから逃げ出したが、のちに妊娠に気づく。彼は多角経営で成功を収めたゴールデン・スパー牧場のCEO、汗水たらして働くような男性ではない彼の子を宿してしまった! レオに促され結婚したアビーだが、結婚には彼女の知らない秘密が隠されていて――。
盗まれたのは心 (単話)
美術館で働くシャーロットは、ギリシアの彫刻展を成功させようと奔走していた。なのに、よりによって最大のスポンサーが、ギリシアの億万長者デイモンだなんて! 彼はかつてシャーロットに情熱のすべてを教えてくれた愛しい恋人。けれどほどなく身に覚えのない盗みの濡れ衣を着せられ、捨てられたのだ。4年ぶりに再会した彼は、シャーロットの不安を弄ぶように、高額の手当で愛人になれと迫った。なぜ彼は、私を卑しい女と辱めながら、ほっておいてくれないの?
プラトニックな結婚 (単話)
イギリスの田舎町で受付係をしているルビーは、突然訪ねてきた中東ナジャール国の王子ラジャから政略結婚を迫られた。彼女の母はナジャールの隣国アシュールの国王の元妻。このたび両国の和平条約を結ぶため、唯一の後継者となったルビーを次期国王みずから迎えに来たのだ。苦労した母のようにはなるまいときっぱりと断るルビー。ラジャの逆鱗に触れるかと思いきや、彼は気品漂う美しい口元を緩めて楽しそうに呟いた。「教育のしがいがありそうだ」
シークに焦がれて (単話)
車を盗まれたナターシャは、被害届けを出しに行ったロンドンの警察署で中東の国の皇太子ラカールと出会った。うっとりするほど美しい彼はエキゾチックなまなざしでナターシャを一瞬で虜にし、支配者らしい強引さで官能的な夜へと誘った。これは一夜かぎりの夢物語。ふたりは住む世界が違うのだから。しかしラカールは翌朝ナターシャを自分の国につれ去った。思わぬ彼の行動に真摯な愛を期待したナターシャ。だが彼女を待っていたのは異国の残酷な愛のしきたりだった。
不名誉な噂 (単話)
ふしだらで汚らわしい女――父を亡くして以来、エリザベスはロンドン社交界でそんな根も葉もない噂を立てられ、爪弾きにされていた。そんななか、ただひとり友人のテリーだけは彼女を信じてくれた。さらに君の名誉を守ろうと、プロポーズまでしてくれた。ところがテリーの叔父、ハヴィントン伯爵ニールはそれを聞いて激怒した。彼はエリザベスのもとへやって来くると恐ろしい宣告をしたのだ。「甥から身をひけ。さもなくば、消えてもらうために手段は選ばない」と。
クリスマスは愛のとき (単話)
同僚との恋に破れたばかりの秘書エリーは、職場のパーティーが憂鬱の種だった。出席でも欠席でもバツが悪い。こんな時、地位も名誉もあり背が高くてハンサムで完璧な男性がエスコートしてくれたらいいのに――その願望はあっさり叶えられた。弟トビーが理想どおりの男性、上司のパトリックをつれて来てくれたのだ。飛びつきたいくらいの相手なのに、エリーは素直に受け入れられなかった。なぜなら彼女とパトリックのあいだには、弟にも言えない秘密があるのだから!
薔薇の花の秘密 (単話)
オークション会場で、クリスティーンは狙っていた品を競り落とした人物を見て眉をひそめた。ゲーム好きのジェイク・ソーン! 富も名声ももっていて数多の女性を虜にできるのに、まじめな私をからかうことのほうが何より好きな変わり者。昔彼に恋をしていたなんて、誰にも言えないわ。ジェイクはいたずらっぽい笑みを浮かべてクリスティーンに近づいてきた。きっとまた何か企んでいるんだわ。案の定ジェイクは品物を譲るかわりに、とんでもない条件を出してきて…。
アガサ-美し過ぎる占い師はみた@自由が丘サロン-
そこは1日2組限定の美しすぎる占い師・亜笠旬の完全紹介制サロン。無理難題を相談しに来る自由が丘のセレブマダム達は「トキメク心の片付け屋」と目をハートにして語る。カバラ数秘術や算命学、手相にタロット…多くの占いを組み合わせて相談内容を掘り下げていく…本日のお客様は、クセ強めで「離婚を考えている」という開業医の妻。