完結しましたね。ラストはちょっと駆け足すぎるしエンディングもご都合主義的な気もするけど、まあ綺麗にまとまってよかった。 それほど長くないし完結したし、安心して人に勧められますな。
一つのジャンルに収まりきらない漫画。序盤のフィールドワーク展開も好きだし、深淵で神秘的な場面も素晴らしいが、最も印象に残ったのは深海での奴隷生活編。とてつもなく深い世界に引き込まれてゆく感覚が忘れられない。何度でも体験したい。
皆それぞれが、最終的には、自分の弱さを認めて、成長していく様子が見届けられてよかった。 あと、周りの大人たちがいい。 まじめなコロッケ屋のおじいさん、好き。 人は、嫉妬によってこんなにも冷淡に意地悪ができるのか。 人間とは、自分とは、分かっているようで本当のところは分かっていないし、自分の間違いを認められる人は、強い人なんだと思う。 今回、4人が分かり合える友人に戻ったが、今後、大人に成長する過程でもう一つ大きな波乱がありそう。 恋愛も絡むと面倒なことになるかも!?
思想が月に跳躍して滞留した。
この読切の由利さんの話はアフタヌーンでの話がメインです。どのエピソードも素晴らしい。今考えると由利さんがアフタヌーンの編集長をやめた時期あたりにアフタヌーンを読むをやめているような気がする。 個人的には由利さんの話で覚えているのはヤングマガジン時代に平田弘史に「八頁のカラーで連作」を頼み劇画だと思ったら「お父さん物語」というエッセイ劇画を渡された話とミスターマガジン創刊号で小林まことに対して怒っていたというのが印象的だった。 画像はミスターマガジン創刊号の合作に登場した由利さんです。
久しぶりに好みドンピシャの読切を読めて大変嬉しいです。 どこかの組織から潜入してきた高校教師(佐久間)とミステリアスな少女(緋澄)の交流というモチーフ、もっとポップに仕上げることもできると思うのですが、本作の舵取りはあくまでハードボイルド。高校での交流を中心に、会話の中でふたりを取り巻く状況が少しずつ明らかになっていき、事態はあくまで静かに進行していきます。 登場人物はみなめちゃくちゃ賢そうで、テキパキした身振りにピシッとした鋭いことばを操る一方、語る内容はどこか抽象的で雲を掴むような空気をまとっています。説明しすぎず、さりとて薄っぺらく見せない、この重厚さの表現、好きな人は本当に好きなやつだと思う。 作者さまがTwitterでおっしゃっていましたが、細かな構図やセリフだったり引用元があるのだろうなぁと伺わせるものが見受けられます。それも先行するこうしたジャンルの作品への愛を感じて嬉しい。自分はクライマックスのヘリコプターを見上げるところが好きでした。 描線、演出、芝居、何から何まで全部好みでした。新作も絶対読みたいです。
去年劇場で予告編を見てから公開をずっと楽しみにしていたアニメーション映画のコミカライズ作品です。映画を見るまでは…とマンガ版を我慢していたのですが、先日鑑賞でき、無事にドハマリしたのでこちらも読みました。結論を先に書くとめちゃくちゃよくできておる…。 出来れば前情報無しで触れてほしいと感じる作品なので、ストーリーについてはここでは特に触れませんが、マンガ版は適度に省略をはさみつつ、主人公のサトミの心情やシオンの思考にフォーカスされるシーンが細かく追加されていて、映画を見て好きになった人こそ嬉しくなる仕上がりだと感じました。 絵も本当にスゴくて、特にミュージカルシーンはシオンの衣装や歌詞の表現などアニメではできない描き方がされているので鑑賞済みの方は「おお…!」となるのではないでしょうか(なりました)。 個人的には映画を見てからマンガ版で良さを再度噛み締める…という楽しみ方がいいのかなと思いましたが、ちらっと読むだけでも劇場でもシオンの歌声を浴びたくなってしまう、そんなパワーを持ったコミカライズだと思います。 劇場公開中のこの機会にぜひ映画・マンガ両方とも楽しんでほしいです。
1 昨年末に「20世紀のアフタヌーン ~由利編集長のはなし~」という読み切りが話題になりましたが、本作は、同時代のアフタヌーンで企画された「大合作」「大合作2」という読み切りをまとめた単行本です。無印の方はアフタヌーン創刊10周年記念でしたが、2の方は何でしょうね…よくわからないですね…(一応「アフタヌーン創刊14周年記念」らしいですが) https://manba.co.jp/boards/151185 2 内容はタイトルのとおりで、アフタヌーン掲載作のキャラクターが次々登場する合作形式の漫画です。しかし当時のアフタヌーンは1000頁をこえる極厚雑誌であり、それはもう濃い漫画でした(添付画像)。無印はトニーたけざき先生とあさりよしとお先生、2は園田健一先生とあさりよしとお先生が、それぞれ仕切っていたようですが、コレ大丈夫なのかと心配になるような悪ふざけに満ちた内容でした。シリアスな漫画を徹底的にいじり倒す容赦の無さが凄い 3 ただ、今となってはなかなか手に入らないんですよね…。電子化も難しいでしょうし。古本屋にあったら買っておきましょう なお、当時の苦労話は、トニー先生のホームページのアーカイブから少し読めます https://web.archive.org/web/20071030015401/http://www.osk.3web.ne.jp/~tonitake/mangaka-01/index.html
同棲を描いた作品というのは、どうしても重たくなる部分もあるかと思いますが、この作品は絶妙なバランスで描かれていたなあと思います。 こだわりが強すぎてイタリアンのお店を辞めたエンさんは、そのスキルを主夫として遺憾なく発揮し、パートナーのミコさんの「働け」というツッコミを封印してしまいます。 女性は色々大変だろうなあと思いますし、肩肘張るなと言っても無理なんでしょうが、こんな関係のカップルも素敵だなあと傍目には無責任に思ったりもします。
6話まで読了。 癒される~。 みつみの素朴さ、純真さ、真面目さ、思いやり、優しさ、素直さ、私自身の心が浄化される。 登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、自分に似通った人物を客観的に見ることができるのもいい。 自分の嫌なところも、認めてそれも含めて自分なんだと思える。 みつみが、田舎から東京の進学校に入学するところから始まる。 はじめは、右も左もわからず、知り合いも一人もいない学園祭活が始まるが、今では、東京が第二の故郷と言えるほどに馴染んできた。 でも、田舎に帰郷した時のリラックスマックスのみつみも、家族の暖かさも、羨ましいくらいいい。 東京で、みつみを預かっているナオちゃんのコンプレックスを聞いて、ドキッとした。身近で幸せすぎる人がいる、その時の自分の心情って複雑で、それをいつも押し殺して生活している事って、心の片隅にある気がするから。 それで、いいんだよって、寄り添ってくれているような気がして、ほろっとした。
完結しましたね。ラストはちょっと駆け足すぎるしエンディングもご都合主義的な気もするけど、まあ綺麗にまとまってよかった。 それほど長くないし完結したし、安心して人に勧められますな。